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『カノジョも彼女』2-3巻感想:誠実に不誠実
なんか2年くらい前にポチってたの忘れてまたポチってた。電子書籍ユーザにはよくあること。仕方ない……仕方……ない……。 そしてこの愉快な漫画を、なんとも言えない心地で読んでいる。10……いや5年前だったらまた別の感想を抱いただろうか。 なんというか、誠実な漫画だなぁと思った。まぁやってることは現代日本の倫理的に不誠実なんだけれど、みんながテキトーに流していることを真面目に描いてコメディに昇華しているのは、なんか誠実みを感じる。だが作中はその勢いにあてられても、いざ読み終わって冷静になると... -
『スーパーの裏でヤニ吸うふたり』1巻感想:生きづらい二人が社会の隅っこでタバコ1本の距離を測る歳の差ラブコメ
俺にヒットした。色々な見方のできる作品だと思うが、基本はきっちりラブコメなのは衆目の一致するところだろう。正直最初は「ラブコメとして読むと浅いか?」と思ったりもしたが、けっこうな速度でロマンティックあげられたのでラブコメだしラブロマンス。 まず目を引くのが、タバコというラブコメとは少し距離のありそうなものが舞台装置になっていることだろう。まぁ、ラブコメなんてのはだいたいがちょっとピュア寄りの領域だし、ラブコメヒロインてのはアイドルみたいなもんだからな。アイドルはタバコもウン... -
『らんま1/2』5-7巻感想:令和にも通用する昭和のラブコメだが結局一番楽しいのはオッサン
PVはぶっちゃけ作品の知名度だなと思う今日この頃、そうだなぁとわかっていながらマイナー作品を立て続けに更新、しまいに頼まれてもいないのに30……いや35年前の漫画を読み直す俺よ。 ラブコメの金字塔といえばみんな大好きめぞん一刻で異論はないと思われるが、俺にとって高橋留美子のラブコメといえばらんま1/2なんだ。間違いなく俺の道を踏み外させたA級戦犯の一つ。ってか今読んでも面白い、むしろ今読んだ方が面白いまである。 以下5-7巻感想。あの頃俺は赤子だった。 内容 猫拳 あかねのファーストキス みん... -
『たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語(漫画)』1巻感想:ラストダンジョンの響きだけで
この長々しいタイトルから滲み出る圧倒的コミカライズ感。まぁコミカライズです。内容はタイトルどおり。カバー裏の「無自覚に無敵な少年の勇気と出会いの物語」という文言が端的である。これ以上言うことはない。 なんというか、ラノベ前のラノベっぽい話だなと、ちょっと思った。俺が中学くらいの時に読んでいたファンタジー小説にありそうな設定というか。あるいは、当時のWeb小説で流行ってそうというか。無敵の理由付けが昔のJRPGベースだからだろうか。異世界に転生してないし。なによりダークな感じがない... -
『帰ってください!阿久津さん』1巻感想:帰ってくれない女子がいい
作・長岡太一。長岡太一……あー……なんか昔汚い絶対霊域描いてた……。バカエロなんだけど色々と微妙に行きすぎている感じがあり、それにもかかわらずラブコメの波動を感じさせた、個人的に惜しいなぁという人だった。次はなんか雑な百合っぽい方向に行っててうーん、と思ったんだけれど、またラブコメ描いてたのか……。 本作は2020年1巻ながら、今なお続き、けっこうな巻数が出ているようだ。時代が作者に追いついたのか、作者が時代に適合したのか、なんだか妙に感慨深い。20年代女子の理想型かもしれないね。 以下1... -
『鬼龍院カヤに血を吸われるだけの簡単なおしごと。』2-3巻(最終巻)感想:バトルと妖怪とおっぱいとパンツとお説教
2013年にて全3巻で駆け抜けて終了。身も蓋もないことを言っちゃうと、俺たちの戦いはこれからだエンドだと思う。まぁしゃあない。 バトルと妖怪とおっぱいとパンツという男の子が好きな物を詰め合わせた作品だが、2巻からはそこに主人公の有り難いお言葉が加わる模様。一言で言うとお説教。戦いで勝ちついでに心も完封を目指す論破スタイル。 こういう漫画を読んで育つ時期も少年には必要かもしれないが、中年にもなるとさすがに目が滑るのであった。しゃあない。以下2-3巻こと最終巻感想。 何故手に取ったのだろ... -
『ゲーセン少女と異文化交流』1巻感想:変顔コミュニケーション
作・安原宏和。ヒーラーさんの人か。2020年1巻。 この漫画だいぶ前に読んで面白かったんだけれど、感想記事書こうと思ったら「なんも書くことねぇやハハハ」ってなって、そのまま放置してたら内容忘れたので再読した。 で、再読して、解釈を垂れ流すのがベースである俺のスタンスだと感想記事書くのは確かに難しい類かもしれないなぁと思った。徹頭徹尾ヒロインのリリーちゃん可愛い!だからだ。ついでに若干ペット枠っぽい可愛さ。リリーちゃんは変顔が可愛い。 以下主人公が羨ましいに過ぎる1巻感想。オンライン... -
『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん(漫画)』1巻感想:ロシア語を話す令和のツンデレ
これコミカライズだったのか。印象深いタイトルだから本作の存在は知っていたけれど、ラノベ原作だったのは知らなかった。そして巻末後書きまで気づかなかったので、非常に丁寧かつクオリティ高いコミカライズだと思う。 しかし原作開始時期はもっと前ということを差っ引いても、非常に懐かしい雰囲気だな、とは思った。コミカライズ1巻は2023年だが、原作は2020年であったらしい。ちりばめれている一昔前のミームがそう思わせたのはあるかもしれないが、ラブコメ文法に一通り慣れた諸兄があえて一周して直球を狙... -
『お嬢様の僕』11巻感想:脳細胞が死滅していくのを感じるラブコメのぬるま湯
ラブコメにもいろんなタイプがあるが、この漫画は読んでいると自然と口が開いていくのを感じる。恐らく脳細胞が急速に死滅することにより、身体の制御もままならなくなっているものと思われる。 これは「脳死で読める」とはまた異なる感覚だ。脳死で読めるが「何も考えずに読める」の比喩ならば、本作は「何も考えられなくなっていく」という感覚に近い。なにそれこわい。一種の没頭ではあるんよね。 以下11巻感想。凛子のデートはちょっと目が覚めた。 前回記事 内容 ゲーム ギャルゲー キャンプ デート凛子 デー... -
『顔に出ない柏田さんと顔に出る太田君』4巻感想:似合ってない女装に安心する
だいぶ前に読んでて下書きのまま年単位で放置していた。もはやなんの話だったのか覚えていないため、読み直したよ。 なんか……全般的に太田の少年的な微笑ましさを見てニヤついているのは俺が歳食ったせいだろうか……。無表情ヒロインは割といるけれど、ここまでストレートにガキっぽい主人公はあまりいない気がする。精神年齢が完全に小学生なんだけど、いやでも、いるいるこれくらいはいる。男基本的にガキだからもうずっと。 なので、実は主導権を握っているのはチンマリとした柏田のほうなんだけれど、ちょこち...