『かぐや様は告らせたい 同人版』3-4巻(最終巻)感想:まぁでも早坂が幸せそうでよかった

原作 赤坂アカ, 漫画 茶菓山しん太, かぐや様は告らせたい同人版 4, 2020

なんだかんだ言いつつ、記事のコメント欄で読んだらいいよ的なことを言われたので読みました。いつの間にか完結していたようだし。多分早坂関係かなと思いつつ。

薦められても半年後くらいに読むとかざらなんだけれど、本作については割とネガティブなことを書いていたせいか、なんとなく贖罪意識みたいなものもあり、手にとってみた。

やっぱり色々思う所はあるんだけれど、ただまぁ作者さんも色々と悩まれていたようで、、同人系の人はあとがき面白いのは思う。

以下最終巻含む3-4巻感想。

目次

なんとなく贖罪

4巻で完結。当初は2巻くらいで終わる予定だったそうなので、実は当初の予定よりも長く続けられていたらしい。へー。

正直、ポチる気はなかったんよ。1,2巻を読んで、失礼ながらコレジャナイ感があまりにも強かったものだから。良いと思ったのは、かぐやたちを嵐を呼ぶ園児にして、会長と早坂を幼稚園の先生に置くことで、会長×早坂を無理なく実現したパロディだった。

ということで、事あるごとに会長×早坂をやればよかったのに…などとぶつくさ言っていたところ、最終巻まで読むよろし的なことをコメントもらったので、「あ、もしかしてそういう感じすか」ってな感じで、読むことにした。

……まぁちょっと愚痴り過ぎたかもな……という贖罪意識もないでもなかった。これでなかなか繊細なんですよわたくし……いやいやほんとに。じゃあ最初から言うなって感じだけど言いたいことは言いたい面倒な性分なのである。ただ、ここまで愚痴ったのは、やっぱり良かった面もあって、惜しいなぁという風に感じられたからってのはあるかもしれない。

会長×早坂ならなんでもいいんだろって言われたらそうかもしれない

まぁ実際会長×早坂は読みたかったよね。っていうかなんか、最近急激に早坂贔屓になっている気がする……生来どちらかというとサブヒロイン、マイナーCPを好きになりがちなんだよなぁ……。サブヒロイン好きの琴線に触れたのか……。

で、まぁあの話の続きが読めるかもしれないなら、まぁいいか、などと思いつつ読んでみたら、なんとプロポーズ、つまり結婚まで行っててちょっとびっくり。正直性格的なところで再現度が微妙なのはあるんだけれど(全体的にキャラを捉えきれてない感じがね……)、まぁでもいいよ、早坂幸せそうだから。

……ほんと、なんで俺急にこんな早坂贔屓になってるんだろー……。なんか色々書いている間に感情移入しちゃうのあるよね……。

正直話自体はまぁ……という感じなので、ほんと、俺が早坂好きなので会長×早坂が読みたかったってだけなのかもしれない。他の話は正直目が滑ったが、人によっては刺さる設定もあったのだろうか。百合設定のやつとか好きな人は好きかも?まぁ続きがあったやつは比較的支持があったやつなのかな、とは思う。

なんか、試行錯誤していたっぽいし。

いや、まぁなんかちょっとあとがき読んで申し訳ない気持ちになったんだよ、色々言われたのかなーって。エロ書いてくださいってわざわざ呼び出されて意気揚々と描いたら「エロを売りにしてはいけないと気づいた」って悲しすぎるやろ。

別にエロくてもいいと思うよ、いちゃいちゃさえしていれば

……いまさらだけど、やっちゃいけないことはない、と俺は思うよ。いや、俺も色々書いたし、別にエロを求めてるわけじゃないっていうのは本当だけれど、エロやってはいけない、ではないと思うんだよ。そうじゃないんだ。いちゃいちゃ分がないのがダメなんだ。いちゃいちゃもせずに胸だの尻だのパンツだの見せられてもコレジャナイなんだよ。

逆に言うと、いちゃいちゃしてさえいれば、別にエロがあってもいい。原作はあえて抑制的、婉曲的にしていると思うが、少なくとも同人版と銘打つならそこらへん気兼ねすることはないのかな、とは思う。いちゃいちゃさえあれば、大人白銀と早坂のベッドシーン描いてくれても別によかったんやで。

ただまぁ作者さん、あんまりいちゃラブ方面の性癖がないのかもしれないけど……。単純に話として一番良かったのは序盤の藤原姉妹がエロガキに濡れすけされて少年の性的原体験になる話だったな。ただこれをかぐや様でやられると、反発はあるだろうなぁ。藤原姉妹だからギリだよ…と思うがたいていのファンにとってはアウトかもしれない。

関係性を描いてほしかった

あー、あと序盤の白銀兄妹のエロハプニングは、シチュエーション自体はよかったんだけどなぁ……。あっさりしすぎなんだよなぁ……なんかね、思春期の女子が裸見られて恥ずかしかったです、以上のものになってなくて。

そうではなくて(急に上がるテンション)!ハプニングでお互いを異性として意識するんだが、それは一夜の過ちで、次の日にはまるで何もなかったかのように振る舞うものの、お互い忘れたわけではなく、消えない跡になって残り、そのことを二人だけが知っている、みたいなね、そういう余韻を!余韻を感じたい。関係性、関係性を、描いて欲しいんですよ!

あと藤原妹の会長好き+若干猟奇的な彼女っぽい設定も、同人的な意味で深めやすそう。藤原妹に軟禁されて歪んだ愛情表現を受け、何かに目覚めそうになるがそっと心の奥底に封印する会長とか……これくらいなら公式同人でも許されないかな。妹もセットにしていいぞ。セットにしたら許されなさそうだな。

かなり難しいけれど、うまくやれたらブラボーなのが白銀×早坂(しつこい)。これはいくつかパターンが考えられるが、大きく分けると背徳ルートと設定そのものを大きくいじってのかぐや公認の幸せハッピールートに大別されるだろうか。設定をあまりいじらずに幸せルートにすると、原作レイプになると思われる。

で、本作では幼稚園パロディという荒業を使って幸せルートを構築したのだが、良い判断であったと思う。二次創作的には背徳ルートのほうがチャレンジングかつ成功した時の興奮度合いは図抜けて高いだろうけど、まぁリスキーだよね。。

会長から離れると、石上・伊井野だとなんかやりたい放題な気がする。藤原書紀混ぜてもいいし。

とまぁ、とにかく、関係性を描きさえすれば、別にエロくてもいいと俺は思うし、むしろ性的表現を通すことで初めて描ける関係もある。それができればケミストリーもあったかもしれないんじゃないのかしら……。

パンチラはあっていい。ただ、見たいのはパンチラそのものじゃない、パンチラを通して少しでも変わる二人の関係が見たいわけさ。そういうことなんだ。

……まぁでも、そもそもそういうタイプではなかったのだろうなぁとか、惜しいなぁとか色々思いつつ、まぁね、終わった後にグダグダと何を言っているんだろうね俺は。なんだかんだ、お疲れ様ってところだよ。

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コメント

コメント一覧 (4件)

  • 『同人版はこの報われない女を報わせてほしかった(中略)いやしてないだろうな』に反応して、結論を知っていたのでコメント欄でお勧めしましたが、余計な出費をさせてしまったようで申し訳ありません。
    確かに関係性の深掘りを、毎回設定がコロコロ変わる同人版では難しいのかなと思いますが、幼稚園回は少し回数多めなので、まだマシだったかなと。
    いちゃいちゃ不足は完全に同意ですが、百合回のかぐやは個人的には少しにやにや出来る要素もあったと思ってます(百合自体は関心ありませんが)。
    兎も角、ツボにハマらなかったようで申し訳ありませんでした。

    • あ、いや、そんな、謝らないでください。教えてもらってありがたかったです。僕は漫画を買って後悔したことはありません。というのは嘘ですがこの漫画は買って後悔してないです。
      なんとなく結末を見届けたい気はしていましたし。
      それに、変な話ですが、自分の中で違和感を感じた時にこそ、自分の考えみたいなものを深められるチャンスだと思っていて、実際けっこう思うところがあったので。

      幼稚園回はおっしゃるとおり本作ではよく描いてもらえたほうと思います。早坂が幸せそうなのはよかった。

      また何でも教えて下さい。

      • こちらこそまた懲りずに感想のアップお待ちしてます。かぐや様は確かに読むハードルは以前より高くなったように感じますが、22巻範囲はそんなキツい事はなさそうですし、個人的には話も気に入ってるので、是非。

        • 返信忘れてました(^_^;)
          ありがとうございます。22巻はできるだけ間を置かずにアップしようかと。多分。なるべく。はい。

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