だいぶ前に読んでて下書きのまま年単位で放置していた。もはやなんの話だったのか覚えていないため、読み直したよ。
なんか……全般的に太田の少年的な微笑ましさを見てニヤついているのは俺が歳食ったせいだろうか……。無表情ヒロインは割といるけれど、ここまでストレートにガキっぽい主人公はあまりいない気がする。精神年齢が完全に小学生なんだけど、いやでも、いるいるこれくらいはいる。男基本的にガキだからもうずっと。
なので、実は主導権を握っているのはチンマリとした柏田のほうなんだけれど、ちょこちょこと太田が男の子を見せるところがいいんだろうなぁ。
以下安心のボーイとガールの4巻感想。番外編の柏田が縮む話はなんか本質だった。
内容
- Gを許すな
- 文化祭
- 後夜祭
- カラオケ
- 合唱
- 柏田縮む
女装が似合って無くて安心する
本巻には文化祭編があり、太田がメイド服を着ることになるのだが、メイド服姿がバチクソ似合って無くて、なんか安心した。
この全然似合ってないメイド姿を二段ぶち抜きで全身描いてくれるのよき。そしてかわいいとも思う。似合ってないのが可愛い。ここに可愛さを見出すのがオタク道。
わかってるでござるな。
男の女装はこういうのでいいんよ。いつ頃からか、ラブコメ主人公はどいつもこいつも女装がうまくなってやがるから……もう必修科目かってくらい。なんならもう骨格変わってんだろお前みたいなのもいるし。なんならガチで女体化するし。
まぁなんかそれはわかる気がするんだよな。女装男子とか男の娘が流行っていうのもあるんだけれど、それ以上に、手っ取り早い主人公の好感度アップという側面があるように思える。女装することでヒロイン属性が付与されるからさ。TSまでいけばもう完全にヒロイン枠よ。で、男はボロカス言ってもいいけどヒロインはダメみたいな不文律があるから、ヒロイン属性の付与は、男主人公を守る手っ取り早い手段なんよな。
……っていうのは穿った見方かもしれんけど、生徒会にも穴はある!のたんのような男の娘キャラならわかるが、基本的には男の子には男の子していてほしいと俺は思う。
そういえば、大昔の漫画、突撃パッパラ隊は主人公が徐々に女装にハマっていくというヤミの深い展開があり、時代の先駆けっぽかった。ただそれをヒロインが女装を快く思っておらず、なんならキレてたのが、昨今の時流を思うと感慨深い。
カラオケ回
あと好きだったのはカラオケ回で、柏田がまさかのラップを入れた瞬間。
ラップ好きなの笑う。全員衝撃受けてるし。
ってか男子3人女子1人でカラオケってすごい平和だなと思う。しかもそのうち2人の男子は友人見守り隊だし。ええやん。普通は気を利かせて二人にするんだけど、まぁ何しろほら……太田だから……。
しかしこのわかりやすいカップルに対し、クラスメートは「太田が柏田をいじめている」という認識らしくてそちらに衝撃を受けた。こいつら全員無能か???
本作は意外とお邪魔虫キャラ多いんだよなぁ。世界観が割と足を引っ張る方向というか。素直に後押ししてくれるのイケメン友人とお姉ちゃんくらいか。
後夜祭はつつがなく
ところで本巻自体の一番のポイントは後夜祭編だったと思われるが、特に言及していないのは……いや、まぁ、何も起きてないからなぁ。本作の特徴として、基本的に実は我の強い柏田が引っ張っているんだけれど、あまり成果をあげられていないというものがある。まぁこれは太田がガキ過ぎるせいではあるんよな……。そういう漫画だから仕方ないんだが。太田がこなくて虚無ってた柏田はただただ哀れだった。
縮む柏田に本質を見た(気がした)
Specialの名目で柏田が縮む話を見たが、なんか割とこの話は本作の本質を捉えている気がした。少年と妖精の恋物語と考えるとかなりしっくりくる。まぁ本当に妖精だと体格差ってレベルじゃねーぞという話なので悲恋になってしまうが、柏田はちゃんと人間なので大丈夫。妖精みたいな人間。
例によって積んでる
ということで、例によって積んでいた本作の消化も始めた。積ん読の消化をするだけで終わりそうな人生だった。
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