作・クール教信者。2015年1巻。
巨乳の女子大生とひとつ屋根の下でアレヤコレヤという、男の夢がいっぱいおっぱい詰まった作品。作者さんが一番本領を発揮できる男女のニヤニヤラブコメでもあるが、例によって人の心の闇も描かれる。何故か変態性癖持ちのキモウトとかいうハイレベルなヒロインもいる。
煩悩全開の表紙とタイトルじゃなければもっと早く手にとっていたものを、とも思うが、これが一番しっくりくるんだろうな多分。そしてエロースな描写が強いぶん、闇もそちら方面っぽい地雷臭もする。まだわからないけど。以下1巻感想。
乳袋ドリーム
おっぱいをキャラクター化した珍妙な絵本作家の主人公・万光(ヨロズヒカル、ハンドルネーム)が、規格外に巨乳な女子大生・珍太郎(ハンドルネーム)とルームシェアすることになって、あんなこともこんなこともキャッキャウフフしながら過ごすドリーム漫画。そして何故か始まる乳袋の合理化など、巨乳に対する尋常ならざるコダワリが見られる。
こんな子と一つ屋根の下でキャッキャウフフ。ヒロインはエッチな主人公がお気に入りで、エッチなこともどんとこい。ドリーム。
しかもこの兄にはまた、ドリーミーな妹がいる↓。
ナチュラルに家荒らしして、頭に男のパンツ被ってスーハーしているヒロインを見るのはデート・ア・ライブの鳶一折紙(『デイト・ア・オリガミ』恋する変態少女の純愛日記)以来だ。しかもこっちは(恐らく使用済みティッシュ狙い…というか山盛り過ぎ 笑)ゴミ箱を漁るうえに、実妹である。初登場のコマがむすっとしながら「孕みにきてやったぞバカアニキ…」である。
つまりいわゆるキモウト。キモウトというだけなら、ウィッチクラフトワークスの多華宮霞(『ウィッチクラフトワークス』守られ男子とクーデレと愛すべきキモウト)とか、せいふく!の佐藤はな(『せいふく!』ずっと幼馴染とイチャイチャしてればいいのに)とかぱっと思いつくのでもラブコメ界には凄まじいのがけっこういるが、変態性癖持ちとなると、かなりハイレベルなキモウトではなかろうか。
夢ばかりではなさそうだが
こんな感じで、夢が内容だけでなく表紙とタイトルまで溢れすぎており、いつもなら記事冒頭にAmazonアソシエイト・プログラムから表紙もらってくるんだけど、表紙がアレなせいかアダルト指定があったのでリンクしなかった(この指定はAmazonの独自基準なのだろう…Amazon基準でKindleで取り扱われなくなった一般書籍もあるしね。Amazon一強になると表現の自由が阻害される一例と言える)。とはいえ、確かにちょっと直接的過ぎるきらいがあることは認めなくてはいけないだろう。
そんな感じが、端々の描写にはいつものクール強信者を感じる↓。
胸見られているのわかってるけど気にならないっすねー、なヒロインに向けた万光のモノローグ。この1コマにこの作者さんらしさを感じる。こういう恥ずかしい描写・演出を堂々とやって、しかもそれが妙にキマっちゃうんだなぁ。コメディの中にシリアス入れるも、うまくハマらなくて意図しないギャグ化する漫画が多い中で、実に希少だと思う。
しかし、エロースな展開の中に、人間の繊細なところに触れる描写を織り込ませながら、少しずつ描かれるヒロイン・珍太郎の闇がどうにも深そうで、それが作品全体に暗い影を落としている。性行為に手慣れていることや、レイプ表現のある漫画への過度な反応などみると、どうもそういうことあったの?という感じもするが、その割に珍太郎をよく知っているだろう悪霊?っぽい背後霊は割とピュアなウブ子さんなので、ドリーム漫画だしえっちなゲームの童貞処女が初めから超絶テクニックの持ち主なのと同じようなものと考えたほうがよいのか、なんとも微妙なところである。
1巻のニヤニヤがウソのような鬱展開が待っている可能性もあり、特に躊躇わない性的描写は躊躇わない鬱描写にも繋がりそうで、なんとなく地雷臭もする。恐々としつつも2巻読みたい。
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