『鬼龍院カヤに血を吸われるだけの簡単なおしごと。』2-3巻(最終巻)感想:バトルと妖怪とおっぱいとパンツとお説教

2013年にて全3巻で駆け抜けて終了。身も蓋もないことを言っちゃうと、俺たちの戦いはこれからだエンドだと思う。まぁしゃあない。

バトルと妖怪とおっぱいとパンツという男の子が好きな物を詰め合わせた作品だが、2巻からはそこに主人公の有り難いお言葉が加わる模様。一言で言うとお説教。戦いで勝ちついでに心も完封を目指す論破スタイル。

こういう漫画を読んで育つ時期も少年には必要かもしれないが、中年にもなるとさすがに目が滑るのであった。しゃあない。以下2-3巻こと最終巻感想。

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何故手に取ったのだろう

なんでこの漫画全巻持っているのか自分でも不思議なんだが、まぁセールで安かったんだと思う。一時期「とりあえずラブコメっぽかったらポチる」ということをしていたので、その時に仕入れた気がする。正直今だとポチらなかったと思う。

ドシリアスは中々つらい

内容的にはラブコメというか一応ストーリーものではあるんだけれど、ラブコメでいいです。結局一番の大事が男女の色恋なので。もっと言えばラッキースケベとパンツが中身。時々力でわからせた後ついでに心もわからせるターンがある。

そう。そんな感じ。あとは……うーん……そうだなぁ……うーん……まぁ有り体に言うとストーリーはオッサンにはつらい代物で、まぁ「人間は弱くねぇ」とか真顔で言われるとさすがにキツいもんがあるかな。でもこれくらいのわかりやすさが必要な時期はあるんだと思うし、俺もかつてはそういう少年だったはず。多分。

ただそういう情緒を差っ引いても、ストーリーに中々しんどいところがあるのも事実で、そのしんどさを埋め合わせるための過度なお色気シーンなのだろうか、とか穿った見方はしてしまった。まぁ実際、本作は次に見えるおっぱいorパンツを求めてページをめくっていた感はある。

ただヒロインたちが魅力的かというと、まぁエロいなとは思うがそれ以上ではなく、ヒロインですらそんな感じだから、主人公のこともあまり好きになれなかった。1巻時点では可もなく不可もなしくらいだったが、2巻あたりで有り難いお言葉を頂戴し始めてからは、あーはい、みたいな感情が自分の中で芽生えてしまった。

有り難いお言葉といえば上条当麻が思い浮かぶが、原作は読んでいないものの昔コミカライズで読んだ時には別に嫌な感じはしなかった。何が違うんだろうね。やっぱりそこに至るまでの苦労の度合いに共感できるかどうかだろうか。お前は確かにそれを言う資格あるんじゃね、と思わせられるかどうかというか。

まぁなんにしても、少年の時に読んでいたらもうちょっと違う感想を抱けたかもしれないが、少なくとも中年になってから読むもんではない、というのはそうだろう。しかし少年がこの漫画を手に取るタイミングがあるのかは謎である。

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