『よわよわ先生』105話まで感想:ちょっと、いや、だいぶエッチなラブコメ、でも確かにラブコメ

よわよわ先生 - 福地カミオ / 【Lesson.1】こわこわ先生 | マガポケ

本作はWebで読んでおり、マガポケは最新作しか読めない(pixivでは遅れて公開のため途中の部分で読める話もある)ため、途中の話がすっぽ抜けてしまった。単行本5巻相当(48話)までと、その先の73話から現在Webの無料枠で読める最新の105話まで読んでいる。つまり49-72話は読んでいないのだが、別に困らないだろうと思ったし、実際困っていない。話の9割がこの先生エロイナエロイデスなので問題ない。

……と見せかけて、幼馴染みが本格的にラブコメ参戦したあたりからはラブコメ度も上がっている。ちょうど70-80話くらいでそんな感じだったので、良いところから読めたのかもしれない。と言いつつ、ぶっちゃけすっ飛ばしていても「あ、いつのまにかこの娘も参戦してたのね」とは思えただろうなぁ。

以下105話まで感想。謎の光がなければ刑法待ったなし、この時代にこの描写を描く漢気には感服せざるを得ない。

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色しかない

まぁ正直、エロイナエロイデス以外特に言うことない。読んでいると頭空っぽになる。基本的には先生が揉まれたり脱がされたり勝手に脱いだりしており、シーンの8割(体感)がお色気ハプニングシーンというとんでもねぇ漫画です。先生のエロさは君自身の目で確かめるんだ。

恋は水色

というと記事は終わってしまうので、本サイト的な観点、つまりラブコメの観点から言うと、中盤以降、ラブコメとしてもヌルく楽しめるものになったと思う。逆に言うと、本作の序盤は必ずしもラブコメとして楽しめるものではなかった、とも言える。まぁ確かに主人公の阿比倉くん頑張ってはいるんだけれど、どこまでも先生のエロさを存分に吸うための綿のようで、それはエロコメとしては正しいものの、ラブコメとしては微妙だなと思ったのは確か。実際、前回の3-4巻までの記事においては「ラブコメ観点ではけっこう微妙」と書いていた。まー、自分の価値観的にはそうだろうなー。

本作はエロコメ色が非常に強くて、それは今も変わらない、むしろより強くなっているかもしれない。しかし同時にラブコメの色も強く出るようになったなぁと思う。これについては、先生よりむしろ阿比倉くんの幼馴染みの瑞希が頑張ってます。ってか先生は先生なので、生徒とはダメだから……明確に恋愛意識するのは、いくらよわよわでもえろえろでも許されないから……。実際、最新のよわよわの母がそれを察して卒倒してますな。

このせちがれぇ世の中で、教師の自意識だけは誰よりも強くあるはずのよわよわ先生が、阿比倉くんと恋愛沙汰はやっぱダメなわけです。無意識に惹かれるまでが精一杯。

なので阿比倉くんと先生だけだと関係が膠着しちゃうんよね。実際膠着していたのが、ちょうど前回記事あたりだったのではないかな。膠着した結果、ひたすらえろえろしていた。

そこへ一席を投じたのが安心と伝統の敗北系幼馴染みの瑞希です。阿比倉くんの同年代であるところの彼女は、噛ませ犬恋愛ヒロインとして大きな役割を果たします。彼女が明確にラブを意識して阿比倉に接近するのは、それ自体が一つのラブコメ展開だし、何よりもそれによって阿比倉くんと先生の間にある感情が否応なく誤魔化せないものになる。こういう人間関係の連鎖反応が起きるのは、本作がただのエロイナエロイデスではなく、人間同士の関係を描いたラブコメとしての側面が明確にあるからではないでしょーか

まぁ結局のところエロいんですけど。関係が膠着しようが進展しようが、みんなで仲良くえろえろしている。

このえろえろ先生、1人用なんだ

えろえろしているんですけれど、このえろえろ、決してオープンにならず、あくまで阿比倉くんと写真部女子限定となっています。これは本作の特色の一つであり、またエロコメとラブコメの分岐点でもある。

オープンスケベはラブコメにならない。これは散々ラブコメ読んできて得られた結論の一つ(何を言っているのか)。実際、オープンなスケベをテーマにしたラブコメもあったりするんだけれど、いやもう完全にエロコメで、ラブコメ要素はめっちゃ薄いと言わざるを得なかった。それを強く思わせたのは放課後ラッキーガールかな。

スケベは無差別になればなるほど、エロくはあれどラブにはならない。本質的に、ラブはクローズドだからだと思います。その点でも、阿比倉くん専用えろえろ先生なのは、ラブコメ的にはポイントだったりします。

実際、えろえろ先生が阿比倉くん以外にえろえろしないのは、作中でもかなり丁寧かつ念を入れて描かれており、阿比倉くんがいないところでは頑張って気張って無差別ラッキーエロエロしないよわよわ先生の話など、わざわざ1話かけて描かれていたりしていました。草。

しかしまぁ、確かに読んでいて「よくこの人今まで無事だったな、今も」とは思うんだけれど、漫画だしそこは適当でも別に許されるところだと思うんよ。それなのに、わざわざ「無事だったことの合理的説明」となるようなアンサーを入れているのは、意識して描いてるんだなー、と妙に感心しました。しかし、遊園地など野外でギャラリーが不自然なほど消えるのはさすがに笑う。

色がない

ただつくづく残念だなぁと思うのは、この時代にあって未だに漫画は白黒だということだなぁ。お色気なのに色がないとはこれいかに……。これほんとどうにかならんのでしょうかね。せいぜい先生の髪色が水色恋も水色パンツは何色それだけわかればいいんだけれどなぁ。海を越えるとフルカラーの漫画が割と当たり前だし、色々と便利なツールもある昨今、作業コストよりもむしろ出版という制約がこのピンクな漫画を味気ないモノクロにしてしてしまっているのではないでしょうか……。

あの日見た先生のエグい下着の色を僕たちはまだ知らない。

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