『花園君と数さんの不可解な放課後』1巻感想:学校生活を通じて伝わる微妙な生きづらさと性の問題が生々しい
胡原おみ, 花園君と数さんの不可解な放課後 1, 2019 コメントで勧められて読んでみた。なるほどこれは……もちろんラブコメの文脈なのだが、それよりも窮屈な学校生活のことを思い出した。 本作は社会における性の扱いという非常にデリケートな問題を学校という独特の文化形態を通じて扱っている。 優等生の数さんが知的好奇心の赴くままに、アダルトショップの息子である花園君に、辞書に載っていない性知識のあれこれを問う会話劇が基本なのだが、それを通じて学校という場の閉鎖性、無理解、生きづらさが伝わって...