AIが見抜く俺の絶賛したラブコメ漫画 1600記事の中からたった8記事

このサイトはかれこれ9年半ほど続いており、サイトテーマはラブコメ漫画の感想という非常に狭いところで、いつのまにやら1600記事ほどに積み重なっている。そして、このサイトはポリシーとしていわゆる☆評価を避けてきた。これには色々な理由があるけれど、☆にすることで失われるものがあるから、というのがとりあえずの回答になる。それで良かったと思っているが、しかし数値化を避け続けてはや9年。こうなってくるともはや「自分が何をどう読んだのか」すら覚えていない

1600記事。多分このサイトに来た人は思うだろう。「結局、お前はどれがよかったんや」ワカラナイ。俺は結局何が良かったのか?ワカラナイ。もう自分が何を読んだのかワカラナイ。誰も何もワカラナイ。

いや、わかるよ。そう、AIならね。

目次

前回記事

まぁ前回の雑なAI感情分析の続きです。

この記事は「めっちゃくちゃやないかい」という結論だったわけだが、これは従前の自然言語処理と言われるようなやり方をしているからで、今をときめくChatGPTやらClaudeやらLLMと呼ばれるそれはまったく違う異次元の性能をしている。

AIならば俺の言いたいことをぼかし、言わないことで言おうとするような文章からも、適切にコアを見出して、「お前のほんとのところはこれやろ?」を言い切ってくれるだろう。

AIが見抜く本サイトの絶賛作品

元からサイトに来てくれている人はわかるとおり、本サイトは作品の定量的評価を拒否している。それは理由があるからなんだが、じゃあこの記事いったいなんだよというそもそも論がある。あるけど知らねぇ。俺じゃねぇ。AIがやった。

ということで見ていきます。

おじょじょじょ

2016年1月31日に執筆、AIが見抜いた絶賛記事第一号はこちらになります。

クール教信者のおじょじょじょ、うーんこれは納得。本作は多分俺が手動で「ぼくがならべたさいつよのらぶこめ」本棚作っても入ってくると思う。2巻以降はちょっと毛色が変わってくるところがあり(作者で察するべし)、純粋にボーイミーツガールの標本としての美しさは前半部に集中しているかもしれない。

スピリットサークル

続きましてこちら。2016年9月25日執筆、スピリットサークルの最終巻。

これは……。ほう、って感じ。本サイトの数少ない水上悟志作品。確かに間違いなく良い作品だと思うけれど、絶賛……なるほど、へぇ……まぁしたかなぁ……?

ちょっとこれ最終巻の記事かつ良作なので、記事だけ読むのはオススメしない。

惑星のさみだれの感想記事はいつか書きたいと思いつつ書かないだけの人生だった。書きづらいんだよなー。

彼とカレット。

!!?え!?

2016年10月25日投稿……。

いや……す、すみません、これは確かに良い作品なのですが、さ、さすがに誤判定ではないか。だってラブコメじゃないもん……。根幹要素としてラブコメ的なものは感じられるけど、やっぱりラブコメとして評価するのも違うやん。

ってか、絶賛とかなんかこうそれいうのと違うベクトルの漫画やん。いや確かに名作だと思いますが……。

かぐや様は告らせたい

2017年2月投稿。こちらは納得感あります。

まぁかぐや様は色々な意見あるだろうけれど、少なくとも序盤については最高のラブコメということで衆目の一致しているところではなかろーか。本サイトについても常に最高に近い表現で礼賛してきたので、まぁこれは「せやろな」感あります。

僕らはみんな河合荘

2017年5月5日投稿。宮原るりの僕らはみんな河合荘。これは「なるほど」という感覚。

確かに名作。さいつよ本棚に入れると思う作品。漫画としては宇佐くん頑張れ漫画だったように思う。一方で、ヒロインとしての律ちゃんは、内省的なあまり自分のめんどくささについても内省的に分析できる絶妙なヒロインであった。まぁでもこの子が可愛く見えるのも可愛く見えないのも、基本的には宇佐くん次第である。今振り返ると、現代のラブコメ的価値観を理想化した作品と思う。

……この漫画というか作者さんの作品全般、男のみならず女も、作中で見た目がランク付けされる感じは生々しい。そういえばその極致を感じさせる恋愛ラボの最終巻永遠に積んでる。

俺んちのメイドさん

2017年7月23日投稿。 これは……。

ふむー。確かに良い作品だけれど、そこまでではないというのが正直なところです、すみません。でも確かにAIが絶賛判定をする程度には、あの時の俺のテンションを上げてくれたことは事実。

男女いちゃラブカップル乱造系なので、このジャンルが好きならまぁ間違いないとは思う。

かぐや様を語りたい

2019年3月31日投稿。この記事はふふってなる。

いいと思います。スピンオフだけど、むしろ本作より安心して楽しめるかもしれない。

それでも歩は寄せてくる

2019年7月22日投稿。これは……。

うーん……良い作品なのは確かにそうだれど、さすがに絶賛したかと言われると……そこまでの筆致ではなかったと思うんだけどなぁ。ただ高木さんよりも歩のほうが好きなのはそうだったりする。

まぁ実際、1-5巻の記事が別にあるんだけれど、こちらの記事もテンションはやや高めだけど、これくらいのテンションの記事ならそこそこあるでしょう。

なんだろうなぁ。

所感と今後の展望

AIにやらせてみて、けっこう面白かったし、使い方次第で有用性はありそうだなぁと思った。

実感との一致はそれなりだが、スコアは要見直し

まず僕の実感とAIによる投稿記事からの評価の一致については、それなり、といったところ。大外れはあまりない。今回、裏側では8段階評価をさせたのだけれど、一致率は意外と高いし、ずれていてもだいたい±1くらいの範囲で収まっている。まぁたまに2,3ズレることもある。

実際、今回数少ない最高評価とされた記事を見ても、「……え?」というのがある一方で、「俺が自分で選ぶならこの記事なんだけどなぁ……」というのもある。たとえば以下の謎の彼女Xの最終巻記事とかは、珍しく礼賛に近い調子だったと思う。

まぁこの作品もAIによると最高評価の一歩手前評価だったので、何度か試すと最高評価扱いになるのかもしれない(AIはけっこうブレる)。

いずれにせよ、ちょっとそのままでは出しづらい、と思う一方で、ざっくりと「高評価」タグをつけるくらいの精度ならあるかなぁ、とも思った

ただスコアを見直すにしても、新しい基準を作ってAIに全部読み込ませるのはあまりやりたくない……なぜなら高いから……。

スコアの分布と時系列の検討

まぁせっかくデータ化したので、このデータは僕自身の分析のためにも使いたい。特に今気になっているのが、「高評価はサイト前半に集中しているのではないか」ということ。実際、この記事では2019年までの記事しか最高評価がつけられなかった。実感としては「いくらなんでもんなこたぁない」という感じだが、AIという一応客観的と言えなくもなさそうなものによる結果がこれなので、一度ちゃんと見たい。

まぁ僕自身が歳取った影響もあるとは思う。特に本サイトのテンションが維持されたのは2019年くらいまでだと思う。とはいえ、評価指標が画一的というか、AIのスコアリングが表面的なんじゃないのー?と思ったりもする。ただそれは指示するプロンプトの問題も大いにあるだろう。うーむ。

タグ付けに利用

またこれは今後の利用方法だが、タグ付けをAIにやらせてみようかな、とか思う。

たとえば「男女ツーマンセル系のラブコメだけ引っかけたい」とか「修羅場があるやつだけ引っかけたい」とか「ヤンデレヒロインの出るやつ」とか、そういう人間がやると面倒臭すぎてやってられないやつを、AIにさせてみるのはありかなーと。これくらいなら多分今回使ったやつよりも安いモデルで出来るしね。

(おまけ)LLMの検討

備忘録、あと技術ネタ興味ある人向け。一般は飛ばしてヨシ。

今回はOpenAIのGPT-4.1-miniを利用した。GPT-4.1とGPT-4.1-nanoとも比較した。

できればもっともコストの安いGPT-4.1-nanoを使いたかったのだが、GPT-4.1-nanoはどうも評価が保守的で、8段階評価しろというプロンプトなのに、ほぼ3-6でおさめようとされ、ちょっと厳しい感じ。

一方でGPT-4.1は、プロンプトに忠実と言えば聞こえは良いが、実際は引きずられすぎる印象。まぁ頑張ってチューニングすれば良いのかもしれないが、感度高すぎでピーキーだった。実際、数十作品をサンプリングして自分の実感との差分をとると、GPT-4.1よりGPT-4.1-miniのほうが良いという結果に。

プロンプト晒せという感じかもしれないだが、晒すと評価内容が生々しくなってしまうのでそこは勘弁してください……。

で、GPT-4.1-miniはコストと性能のバランスがよく、結果的にこれを使うことに、しかし、全記事を読み込むと入力トークンだけで4Mトークン、$1.6程度と推測される。ここに出力トークンが加算される(最小限にしているけれど)。なので、全部読み込ませると、一発300円といったところかー、まぁ遊びと思えば安いのかなぁ。漫画よりは安い。

しかしスコアを見直したいとかで、気軽にぶん回せるお値段でもないかなぁ。

ちょっとやってみたいと思っているのが、ローカルLLMのDeepSeek 14Bモデルで、パフォーマンスを出せるのかどうか。スコアリングと、特にタグ付けくらいならできるかもしれない。これができるなら電気代のみなので割とやりたい放題できる……か?電気代も意外と高いからなぁ。たとえば1日かかっちゃうと、nanoでよくない?ってなりそう。まぁそのへんも試してみるかなぁ。

結局AIならわかるのか?

ざっとAIに読ませてみて思ったが、AIは記事を本質的なところで読めていない、と強く感じる。チャットで一つの記事を深く読ませて推論させると、感性の本質たるところに対する致命的な無理解がわかる。まぁ本質ってなんやと言われると、俺も明確に言えるものではないのだけれど、多分その言い切れないところを必死に文字にするところにあるのだと思う。原理的にAIには無理なのではないか。

まぁいずれによ、この文字列出力装置の出力で溢れる世の中になったら嫌だなぁ、とこんな記事を書きながら思った

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • うーんこの…。

    どうやらもう暫くは人間の批評活動は安泰なようですね(笑)。

    • AIと話していると、AIが出来ないことから、自分がやっていることの意味が逆算して見えるものもあるように思います。
      ただAIが出来ないのか、それともAIにさせない、やりづらいように出力を調整されているのかは、なかなか区別が難しいですけどね。

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