『それでも歩は寄せてくる』1-5巻再読感想:最初からクライマックスでコマ送り

山本崇一朗, それでも歩は寄せてくる 1

図書館にあってビックリしたなぁもう。図書館にある漫画って手塚治虫とはだしのゲンだけだと思ってたよ。いやそれにしても決して多くはない(せいぜい棚2つぶんくらいだった)漫画スペースに、あまりメジャーとは言い難い本作が並んでいたのは驚きだ。高木さんならまだわからんでもないんだけど。いや高木さんでもビビるが。誰のリクエストなんだ。いいんだけどさ。個人的には高木さんより歩のほうが好きだったりする。

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3巻までは過去記事あった

ということで思わず借りてしまった。本棚見ると5巻まで入っていたんだが、感想記事は3巻までしか書いていなかったようだ。4,5巻は積ん読だったのか読んだけど記事書かなかっただけなのか、その記憶は政治家の答弁のように定かではない……。

そもそも本作の記憶が定かではない。どれくらい定かではないかと言えば「歩が男のほう」だということを忘れていたくらい定かでは無かった。第一話の初っ端に「田中歩」と書かれていたにもかかわらず、2巻でセンパイが「私も歩好きだしな!」と言うまでうるしのことを歩だと思っていた。再読ということを加味しても適当に読みすぎ俺。

最初からクライマックス

本作の1巻を再読した第一の感想は、「これを延々と続けるのか……?マジか……?」ではあった。お互いに好意を確信しているけれど最後の一歩を踏み出せないこの距離感最高だよねっていう最初からクライマックスをひたすら続ける。まぁラブコメの距離感はそもそもそんなものだろうと言われるかもしれないのだが、本作の場合、普通のラブコメなら最終話一歩手前くらいの距離感から始まって、そこからジワジワ、ジワジワと「寄せて」くるのである。

山本崇一朗, それでも歩は寄せてくる 3, 2020

このシーンなんか本作を一コマで表現している。男女が将棋盤を挟んで浪漫溢れる。まぁだいたいずっとこの調子である。最高かよ。

この一歩手前具合は高木さんよりもさらに我慢していないラブコメの最高に楽しいところで一時停止してコマ送りするような作風なのだが、これはラブコメの醍醐味の一つである「変化」に乏しいという弱みもある。いきなりゴール手前からスタートするものだから、もうこれ以上加速できない、なんなら速度を落とす必要すらあるわけで、いくら脳みそ溶けたラブコメラヴァーズといえども、普通にいくとマンネリを感じてしまう危険性があるだろう。

カップルが増えるよ!

ラブコメ的に関係を深められない時、よくあるのは登場人物が増える方向にいくものらしい。たとえばハーレムスタイルの作品ならヒロインが増えるし、カプ系ならカップルが一組増える。本作は当然後者であるため、カップルが増える。カップルを増やせばメインカップルが喧嘩やすれ違いを起こすストレス展開をしてもサブカップルで読者を癒やせるしいいことづくめである。まぁ本作はそういうストレス展開まったくないけどな!

とはいえ、さすがに歩とうるしの二人だけだと世界が狭いにも程があるし、またうるしの「部にしたい」という本作における貴重な「目標」とも言えるものを達成するためにも、歩の幼馴染みポジションで既にほぼカップル成立状態の二人が加わるのは大きい。役どころ的にも関係が男女転換されたような二人なので、カップルとしても良い対比になっている。まぁラブコメとして映えるのは女のうるしが「んぁ!?」って慌てふためくほうではあるがまぁそれは仕方な……ん?いや、からかい上手な女がメインの有名作もあったような……気のせいか。

いやサブカップルもいいキャラしてるよ実際。

山本崇一朗, それでも歩は寄せてくる 4, 2020, その意気や良し

まぁこんな感じでの気持ちで読者は読んでいるからね実際。久しぶりにラブコメ読んだけど、まぁやっぱり楽しいもんだね。最近は蒼天航路とかキングダムとか横山光輝とかばっかり読んでいたからついぞ忘れていたのだわ。

図書館に返却する日が近づいているので、また借りている分(8巻まで)も読んでいくよ。

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