ということで貧乏根性を発揮して、無料期間中に全部読み終わった。多分、無料期間が決まってなかったら読めなかったと思う。少年漫画らしい勢いが今の俺にはけっこうしんどいので……。しかし今だけ無料、今だけ無料の響きだけで読んでいける気がしたよ。読んだ。
まぁ大まかな感想は前回と変わらず、バトル分強めだけれどコアの部分はラブコメだなぁ、といったところ。むしろ外形的には別ジャンルなおかげで、ラブコメよりもラブコメらしいことができているかもしれないとすら思った。
出てくる人はだいたい過去話カットインが入るワンピース型人間劇場については適当に流しつつ、その中で比較的感情移入しやすいものとしづらいものがあるのは多分俺自身の人間劇場が影響しているんだろうなぁ。
以下121-172話感想。宅トレしながら読んでた。
フラグがたったよ!やったね、モモちゃん
冒頭に書いたとおりで、全体的な感想自体は前回記事からあまり変わっておらず、バトル7ラブコメ3だけどコア部分はラブコメ感がある、という感じ。

で、これも前回書いたことではあるんだが、純粋にラブコメではないからこそ、ラブコメ的な展開ができているなぁ、と思うところもあった。たとえばモモちゃんが割といろんな男の子とフラグたてるような展開は、昨今の純ラブコメにおいてはかなりやりづらいと思う。
それは野郎向けだからというだけではなく、性差的な問題もあるだろう。男と女ではその恋愛感情の重みが違うことは一つ大きいんじゃないかな。女の恋愛感情は、それがそのままカップリングに繋がりやすい。これは現実もそうで、異論はあるだろうけれど、恋愛は基本的に女が選んで男が決める、という傾向は社会的にある……と思う。まぁ証明できることじゃないが……。で、「男が決める」をしないと、ラブコメ的にはいわゆるハーレムになるので、ハーレム主人公に優柔不断野郎が多いのはある意味当たり前なんやね。一夫一妻を基調とする現代倫理においては優柔不断にならないとハーレムにならないよねぇ。時々100カノみたいに一夫多妻を決意するという現代倫理に真っ向から刃向かう規格外もあるけれど、まぁ特殊。
多くの野郎向けラブコメで男が他女子ともイチャイチャする割に女のほうでそれをやるとぶっ叩かれやすいのは、まぁ読者層に男が多いポジション故なのは当然あるだろうが、それを差っ引いても、男と女ではフラグの重みが違うということだろうと思っている。
そんなわけだから、ラブコメにおいてヒロインが他男子とフラグをたてるのはかなり嫌気される。だからこそ、それをやるのはチャレンジングだがうまくいけば人間関係に深みを与えられるかもしれない。最近(?)ので記憶にあるのだとかぐや様のかぐやと石上あたり思い浮かぶ。

ただかぐや様においても二人の関係はかなり注意深く展開されていたなと思う。石上がかぐやとかぐやのお相手である会長の二人に最上の敬意を払っており、特に恋愛感情をほのめかすこともなく、なによりかぐやが内心として会長一筋なのが誰の目からも明らかだった。
そこへいくと、本作においては男子側のほうが明確にモモちゃんに対して恋慕とみられる感情を抱く描写がされているのは、より踏み込んでいるよなぁと思った。いい感じになるシーンもめっちゃ描かれているし、読者にもヤキモキしていた人は多かったんではなかろうか?ただやっぱり、モモちゃんはどこまでもオカルン大好きであるところは揺らがず、実際ここだけは揺らいじゃいけないところなんだろうと思う。ってかオカルンも自分の気持ちについては揺らがないしな。
本筋じゃないからこそラブコメでやりづらいラブコメ展開もやりやすい面があるんだろうなと思いつつ、しかしそれによってラブコメ度がむしろ上がっているように思われるのは、面白いことだなぁと思ったりなんだりした。
本筋はなんだろね
しかしではこの漫画の本筋はなんなんだと言われるとなんなんだろうとは思う。色々なものがごった混ぜになっていて、正直よくわからん。一番目立っているのがバトルなのはそうなんだけれど、見た目こそド派手なものの、本質的には最後に愛は勝つ系精神バトルだなとも思える。強いは強いでも、力ではなく気持ちの強いほうが勝ちというか。だからあんまりバトルものって感じもしないんだよね。
まぁ毎度のことながら登場人物の人生波瀾万丈過去話が展開されるが、あれも本筋かと言われるとそうではなかろう。
などと考えていくと、結局残るのはオカルンとモモちゃんの恋愛劇場なんじゃないかと思えてきて、なんだやっぱりラブコメやんけという脳の溶けた結論になるのであった。
無料の魔力
そんなこんなでなんとかかんとか172話まで大急ぎで読んだのだが、期間限定で、それを教えてもらって、またこんなサイトをしているという、この状況でなかったら全部は読めなかったように思う。さすがにまぁちょっとバテたよな。人間劇場もほとんど感情移入できなかったしなぁ。アイドルの子の話とかほぼすっ飛ばしてしまった。
受け手である俺の問題は大いにあると思われる。たとえば葬送のフリーレンなんかでも同じように本筋(あれは本筋がわかりやすい)からずれると途端に目が滑る現象が起きたのだが、それは俺のあね様に言わせると、受け入れる準備ができていないからだとかなんとか。何度も読めば細かなところにも目が行くようになるでしょと言われ、そりゃそうだけど俺はもう何度も読んだりはしないんだよ、もう歳なんだよ、と思ったが冷静に考えるとあね様は当然俺より年上なので、まぁやっぱり俺の個人的な問題なのかもしれない。
まーいいじゃないか、とりあえず、色々な偶然が重なって、170話も読んだのは事実なんだし。オッサンミーツ限定無料。これも縁なので、また続きも読んでいくかもしれないし、しないかもしれない。それもまた縁よ。

コメント
コメント一覧 (2件)
まさか170話まで読んで下さるとは……お忙しい中焚き付ける様な形になりすみません。m(__)m本当にお疲れ様でした。かなり作画のカロリー高めなので、一気読みはエネルギー使う作品ですよね。
自分も読み返したのですが、確かに本作、男側の方がアプローチする描写が多くて、その点ある意味少女漫画に近いかも知れません。でも言われるまで気付きませんでしたし、少年漫画におけるメインヒロインと男性キャラの恋愛面での関係性を考える上で興味深いです。
こういう機会でもないと読めなかったような気がします笑
恋のライバル登場によって、登場された側に対する感情移入は強くなるので、いいと思うんですよね。
ジジ登場で目立ったのはモモよりむしろオカルンですし。ヒロイン側も嫉妬を煽られる形でよりモモが可愛く見えるなど。
さすがにちょっとバテましたが、懐かしい気持ちになれました。