作・イチヒ。2021年1巻。
この作者さんの作品は、好きなんだけれどいつも続かないという感じだったのだけれど、本作については既に6巻まで出ている。ジャンル的にはおねショタに入るかも……だけど、個人的はあまりおねショタとか言いたくない感じもする。おねショタというラベルで雑にカテゴライズしたくない気分があるんだな。それは多分、おねーさんの向いているベクトルの問題なんだろう。
ただ、きっと交錯しないんだろうなぁと思いつつ、少なくとも一方向的なラブコメ分はあるのかなぁ、とも思います。だって多分そのほうがお姉さん素敵だから……。以下1巻感想。
オススメ文
久しぶりにオススメされた作品からとなります。
『おとなのほうかご』作者さんイチヒさんの新作。まだ始まったばかりですが、相変わらずの独特な作風で楽しみにしています。
FAIさん
オススメされたときは出たばかりでしたが、もう6巻出ています、すみません。っていうか6巻まで出ているのに驚きです。だって作者さんの作品、すぐ終わりがちだったので……。
筋立てとしては変な男が中心だった他作と違い、本作は変な女が中心になっておりますね。きっとこういう作品が合っていたんですね。

西王子くんも面白かったけどなー。
というか実はだいぶ前にチェックしていたんですけれど、何故かちょっと違うかなぁと思ってそのまま放置していたんですよ何故でしょう。ヒロインが一人でぼーっとしている漫画だと早合点したのかなぁ。
お姉さんよ、少年になれ
本作は主人公ヒロインの雨森先生ことはづき(仮)が誰かの秘密基地こと廃バスでグダグダする話となっております。一応ストーリーとしては、水道管が破裂して家がチャプチャプになってしまい、避難先を探す中で廃バスに辿り着いた……というのが導入になりますが、冷静に考えるとんな阿呆ななんですけど、そんなのはどうでもいいこと。そんなことより廃バスだ。廃バスでグダグダする。グダグダするだけ。グダグダしかしねぇ。生徒よりも早く帰って秘密基地でグダグダするダメなおねーさん。
そんなおねーさんそれは最高に決まっております。だってそんなの、おねーさんの皮を被った男の子やん。
実際、本作を読んでいて俄然魅力を感じたのは、我らが男の子代表・大家君が出てからだ。それはラブコメ観点というのとは少し違う角度の話になる。それは、雨森っちゃんの魅力をもっとも感じられる角度が、男の子が見上げて見えるその何考えてるのかわからない横顔ってことなんだ。これは間違いなくそうだと思う。普段はとぼけたお姉さんのはづきが、大家君が登場すると視点人物が大家君にうつり、その内面は一切見えず、ミステリアスなヒロインに変貌する。
少年よ、ラブコメなくても気にするな
なので本作に少年であるところの大家君が登場するのはよくわかる。
なんだが、本作のベースが大家君視点なのかはづき視点なのかは、大きな分かれ目だったように思われる。大家君視点の場合、これは恐らく強くラブコメが意識されるんだけれど、はづき中心だとそうはならない。この場合、大家君ははづきを別角度から見るための視点人物の一人となる。これはラブコメというより、はづきという主人公でありヒロインをよりよく見ることが目的になるだろう。そして、本作はその構成である。
実際、はづきは廃バスの中でずっとどこかを見ているが、特に大家君を見てはいない。大家君はそんなはづきの横顔を見てドキドキしている。視点が交錯していないので、これはおねショタではない。そして多分、このまま交錯することはないような気もするが、そこはわからない。なくても全然おかしくはない。
ただ、交錯しようがしまいが、そこにあるのは少年視点の仄かなラブコメであることには違いないとも思える。なので、まぁ読んでいて楽しかったかな。
つづきは
ということで、しっとりと楽しい作品ではあるけれど、しかし続き買うかと言われると微妙なラインではある。まぁ正直個人的にはもうちょっとわかりやすくラブコメしてくれるほうが好きではあるので。でもそうすると普通の作品になっちゃうのかもね。続巻を眺めた感じそうはならなさそう。うーん。まぁセールとかで機会があったら、かなぁ。

コメント
コメント一覧 (2件)
この作品のメイン二人は立場的にも年齢的にも遠いですが、幼さが垣間見える天然先生と大人びたい大家の秘密基地での特別で不思議な関係が独特な空間を感じます。
このほんのりとした空気感にうっすらとしたラブコメを見出すのが楽しい作品だと思いました。
ラブコメを見出すというのはじつにしっくりきますね。決して無理矢理当てはめようとしているのではなく、それは確かにあるものだと思います。
実際読み進めていく中で感じ方もまた変わってくるかもしれません。