作者– category –
-
『生徒会役員共』22巻(最終巻)感想:日常系の最果て
なんとなく終わりを読むのが躊躇われて永遠に積ん読していた、生徒会役員共の最終巻にあたる22巻。表紙にタカくんがいるのは最初で最後ではなかろうか。しかしタカくん謎にたいていのヒロインより人気あるからな。 まぁ終わりと言っても特に何か起きるわけでもなく、本当にいつもどおりで、これは明らかに意識的にされたものだが、日常系としての一つの美学を感じる。終わりのないウェーブレットのような作品だった。 以下22巻こと最終巻感想。タカくんは結局誰がいいの? 前回記事 日常を極めし者 タカくんならウ... -
『ディーふらぐ!』168話感想:はためくスカートだったかもしれない少女
【第168話】ディーふらぐ!|カドコミ (コミックウォーカー) 168話きてた。……桜なんかあったんだっけ?(痴呆) まぁまさかの米軍登場なんだけれど、こういう突然世界観が急に広がるタイプの展開になると、色々とメタ的な心配がある。実際本作は15年以上連載し、いよいよ20巻を迎えることになるわけで、なんというかまぁ、もう、どうなってもおかしくないよなって……。 このサイトで唯一単話感想記事続いているのが本作なので、個人的な気持ちとしてはメタ的な心配は杞憂であってほしいなぁと思うんだけれど、さて... -
『この美術部には問題がある!』12-13巻感想:静かに内側から、見えないところで進むラブコメ
積ん読消化の季節。有名作品シリーズ。これも積んでた。 まぁ本作は徹頭徹尾みんな大好き宇佐美さんの片思い姿が可愛い漫画ではあるんですけれど、この手の構成で続いているのは珍しいなぁと思います。普通10巻超えたらまぁまぁ進展しますからねぇ。あと女の片思いネタはあまり引っ張られると不憫な感じがするとか、男の方に腹立ってくる、という現象が起き始めることも、ラブコメとしては案外難しいところと思います。実際女→男の片思いは、出番が少ないサブカップルに割り当てられがちな気が。 でも本作はそうい... -
『友達が私を理解らせにくるので勝利の女神の力を借りてこっちも理解らせにいきます。』最終話まで感想:もう大丈夫だよド○えもんフォーエバー
いつのまにか最終話だったので……。といっても、毎話しっかり読んでいたかというと正直流し読みなんです。ってか百合漫画なので、本サイト的には本来守備範囲外ではあるんですけれど、ショウマケイトの作品は昔読んでけっこう好きだったんですよね。まぁ毎回すぐ終わってるんですが……今回は全4巻になるようなので、少しずつ伸びているんだろうか。 以下最終話まで感想。……本作はけっこうな話数読めるのと、正直途中すっ飛ばしてもあまり支障ないので、興味もたれた方はリンク先から読んでみてはいかがでしょーか……... -
『ディーふらぐ!』167話感想:17年目の真実
【第167話】ディーふらぐ!|カドコミ (コミックウォーカー) 167話きてた。 本作は2008年という僕がニコ動でキーボードクラッシャー見て天皇陛下万歳していた時代からの連載なわけだが、地味に17年かけてつくってきた世界観をキーボードのごとくぶち壊ししているようにも思え、マジなの?という感覚あり。まぁ元々芦花の闇属性とかはファンタジーだし、思えば最近(といっても年単位)の千歳再解釈の一連の話は、千歳のヒロイン化に目がいってしまったが、既に世界観ぶち壊しにきていたのかなと今さら思う。ただそ... -
『となりの関くん じゅにあ』3巻(最終巻)感想:顧客が本当にほしかった恋愛編
公式同人最終巻。内容は既にループ感があったので(まぁ原作もそうかもしれないけど)これくらいの長さがちょうどよいだろうと思う。実際それくらいの長さを想定していたようだが、実際は売れ行き不調からくる打ち切りだったらしい。正直「そうだろうな」とも思った。 最初こそ設定で衝撃を受けたものの、慣れればループだし、なによりもこれを言うと身も蓋もないのだが、本音を言えば求めていたのは関くんと横井さんの恋愛編で、どちらかというとじゅにあの話こそ番外編くらいのボリュームでよかった。本巻の最後... -
『ディーふらぐ!』166話感想:え、次は桜なの?
ディーふらぐ!の166話きてた。未だに感想記事書いてるのうち以外あるんだろうか……。我ながらよく続いてるわ。 ここしばらくキャラの再解釈というかリサイクルという言葉すら脳裏をよぎる本作だが、ついになのかどうなのか、レトリックではなく本当に10年ぶりくらいの感じで桜がフォーカスされるかもしれない。ただ今回の話自体は、時々ある「ひたすら会話で回していくだけの幕間」回なので、特に何があったというわけでもなく、次に期待というかなんというか、本当に10年前にやっておけばよかったのでは感が半端... -
『お嬢様の僕』15-16巻分感想:ハーレムかハーレムじゃないか、それが問題だ
脳細胞死滅系ハーレムラブコメもいつのまにかまがつきをはるかに超えて16巻。っていうかまがつきの後日談が出てきて懐かしい。ハーレム系のその後ってだいぶ珍しい気がする。生々しくなっちゃうからなぁ。そしてまがつき主人公が滅茶苦茶調子に乗っており、あそこで終わっていて良かったんだなと思うなど。 すっかり腐れ外道が板についたまがつき主人公と違い、本作の養太郎は倫理観ぶっ壊れではないため、自身の現状について非常に悩んでいる。まぁ養太郎の場合は性格的に複数人と付き合うのはナシな気がする。た... -
『お嬢様の僕』99-125話(12-14巻分)感想:どう言い繕っても養太郎くんは腐れ外道だゾ
ヌルいハーレム漫画で、ヒロイン4人(+α)を平等に回していく構成のため1巻かけても話の進展はあまりない。デートやらクリスマスやら、何かイベントがあるたびに界王拳4倍。まぁ何も変わらないのが良いところかもしれない。 変わらないと言いつつ、さすがに14巻までいくとそれなりに関係は進んでいる。進んでいるというか、既に後戻りできない、少なくとも養太郎に誰かを振るという選択はもはやできない気はする。 以下12-14巻分感想。まぁでも腐れ外道なのはそう。 前回記事 今のところヌルいハーレム継続 さて……3... -
『ディーふらぐ!』165話感想:ナンセンスギャグの逆をいけ
165話来ていたので。164話は以下。 前回15年目にして超ティピカルなラッキースケベをかますという、本作どころかそういえば作者さんの作品とおして珍しいなぁと思われるラブコメ展開だったのだが、今回はその解説回。……解説?作中で解説されたら何も言うことないが? 以下ないこともない165話感想。恋愛戦争に毎回しれっと顔出してる桜いいよね。出すだけだけど。 ラブコメレビュアーズ 今回はラブコメを一発やってしまって気まずくなっている風間と高尾なんだが、その空気に(恐らく作者さんが)耐えられないのか...