先日闇のコロコロコミックを読んでしまったので、もうちょっと光属性も読まないとバランス取れない気がして、週刊コロコロをいくつか読んだ中で見つけた。先月に3話が出たっきり未定なので、不定期連載なんだろうか。これだと単行本化するくらい話が続くのはいつになるやらわからないなぁ。面白みがあったので、まだ3話だけれど記事にしてみる。
内容はいわゆる男女SS……で今の世代には伝わるんだろうか。昔流行ったWeb小説のフレームワークの一つで、一言で言えば台本。最小単位では、男役と女役が一人ずついて、やりとりするだけの会話劇。一発ネタもなく、流れでクスッとさせるクレヨンしんちゃん系で、インスタントな映えが要求されるSNS時代には流行らない、インターネット最後のテキスト文化の一つだったなと今にして思う(どこぞではまだ続いているんだろうか)。あれを漫画にしたら、まさにこんな感じになるだろうなぁと思われた。
以下15年前を思い出す1-3話感想。属性は光と闇の間くらいだった。
ああ、これは……男女SS
本作は一言で言うと男女SS。「アレね」という人も「なんそれ」という人もいるだろうが、まぁちょっとまずはこの1ページで雰囲気が察せられるだろうか。

芝居がかった台詞回しで、ボケとツッコミが交互に入るこの感じ、舞台っぽいといえばそうかもしれないが、それ以上に思ったのは、往年の男女SSである。
男女SSは多分もうほとんど見ないと思われるが、主に2ちゃんねる(現5ちゃんねる)で見られたWeb小説のフレームワークの一つで、男「」女「」の会話だけの極めてシンプルな台本形式のSSだ。たとえば上の1ページを男女SS形式に置き換えるとこうなる。
女「……ねぇ、男くんは自らの死について考えたことある?」
男「あるわけないだろバカ」
女「うそ!?この息苦しく閉塞した時代、誰もが一度は死を考えるのが常識じゃない!」
男「そんな常識知らない。」
女「私、毎日考えてる。どうやったら美しく死ねるかなって。」
男「不健康だな。」
まさにこんな感じだった。今や「女さん」はツxxェミ煽る時のネットスラングみたいになってしまっているが、当時はヒロインの代名詞だったのだ。
たしか00年代後半くらいに流行っていたんだけれど、男女系でみんなが知ってるあの作品、みたいなのは実はないかもしれない。同じ台本形式だとまおゆうがそれのはずで、ひょっとしたらこれが一番有名だろうか。
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」まとめサイト
あの時代の2ちゃん系Web小説上がりで一番有名なのはゴブリンスレイヤーかもしれないが、アレはどうもやる夫系列みたいだから、そうするとまたちょっと違うなぁ……と言ってももはややる夫が通じなさそうな今日この頃である。動画進出をゆっくり東方に取られたからねぇ(ゆっくりでよかった)。
2秒ではわからない応酬
まぁとにかく昔の匿名掲示板系創作ネット文化で、あれが好きだった人なら、本作は大いに気に入るだろう。知らない人でも、ここまでの流れでほぼほぼわかるはずだ。このノリがひたすら続くので。先にも述べたけれど、台本形式でしっくりくるくらいだから、舞台を漫画にしたもの、とも捉えられる。主人公・ヒロインの二人だけが、ある特定の場所で、セリフの応酬をするだけで、場面転換もほとんどないしね。
好き嫌いは分かれるだろうな。今風のわかりやすいものではない。2秒でいいねを押させないといけないSNS時代と逆行する、昔気質のお芝居漫画。芝居の1シーンを切り取っても意味不明、芝居はじっくり見て初めてわかる。そういう作品やね。
ああ懐かしきテキスト文化よ……。本サイトもまた、往年のテキスト文化の残り香だ。消えないように踏ん張ってる。
……で、4話はいつになるんですかねぇ……。

コメント
コメント一覧 (2件)
十代の頃、よく2ちゃんSSまとめ見てたなあ…セリフを台本形式に起こした記事文の既視感に、思わず笑ってしまいました。
SSがエタるのは日常でしたが本作は果たしてどうなることやら。
読んでいてどうもテンションにデジャブを感じると思ったら、往年の2ちゃんSSでした。
自分でも書き起こしてみて「完コピやん」と思いました笑
個人的には好きなんですけれど、今の時代には流行らない気もしますが、どうなんですかねぇ……