公式二次創作第7巻。これ1冊読むのけっこうエネルギーいるからなーと思って2年ばかり積ん読していたが、最近、一記事で1巻分書かなくても良いのではないか、というコロンブスの卵的な発見をしたことにより、少しずつ読み進めることにしたのだった。
さて、本作は自分が今まで読んできたスピンオフの中でもトップクラスの出来だと思うのだが、そうね、ここらへん、だいぶもうかぐや様もけっこうきている頃だから、スピンオフである本作も……ちょっとたいへんそうな感じはした。
以下7巻途中まで、原作でいえば20巻分の感想。
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前回

多分このあたりも関連。

前半はラブコメ
20巻といえばちょうど早坂が色々と吹っ切れたのと、石上会計と伊井野ミコによるインスタント・バレットが展開されていた時期だね。

ただバレンタイン回もあった。これは確かあれか、原作では早坂が会長にチョコをあげることをかぐやに許可を取るという、一触即発の面白展開だったところだ。まぁ、もちろんかれんはそんな肝心なことは知らないのだが、肝心なことを知らないから妄想は捗るというもの。肝心なことを知ったら、それはもう妄想ではなくただの現実ですので……。
そんなわけで、バレンタイン周辺の回は楽しかったのだけれど、内容としてはいつもの会長×かぐやではなく、かれんとエリカがそれぞれ会長の友人・豊崎と風祭にチョコをあげるという青春を、個別に堪能していた。あくまでコメディタッチではあるものの、普通に良質ラブコメだったのただ普通にニヤニヤしてみてたわ。
ラブコメってラブのコメディなんすわ。別に妙な演出しなくとも、気取らずとも、ただ少しの笑いを添えて描くだけで十分なのだね。……と言いつつ、本作でかれん・エリカのほうに話がいくのは、ある意味原作側に立ち入ることができないから、ではある。
唯一マスメディア部とも接点をもっている諜報部の早坂だけが頼りだけれど、今回に限ってはこの女、当事者。それだけにこの1コマは多義的な解釈ができるだろう。

ここの表情は非常によかったのではないか。このあと本作では「会長×かぐや様モブ女からのチョコですれ違い!?編」扱いで秒で流されるだが、本作のテンションを考えるとこれだけで良いと思うる。
それに、これはむしろかぐやと早坂の間の問題ではあったからね。会長も含めた3人は奇妙な立ち位置になっていて、それぞれ縁は切れないが、かといって警戒感はある……というより、その警戒感が引っ張り合うことで、ピンと伸びて良い距離感を保てる……そういう感じだね。
実際、本作でもっとも面白いところの一つは早坂愛の複雑骨折した感情で、そのねじ曲がり方はかぐや以上なのではないかと思うことがある。
中盤は……どシリアス入るから
この中盤を越えると、石上会計と伊井野ミコ周りの恋愛ドシリアスが始まる。これはもうラブコメディというより……ラブ・ラマンス……あるいは……ラブ・モラル……いや……さわやかじゃない3組……。
うんて……まぁ、正直、本作のスピンオフの観点だと、かなり厳しい感じになっちゃうと思う。まずかぐやと会長の直接のストーリー以外はマスメディア部てきには世間の噂話程度の価値しかないのだが、ここらへん、むしろ石上会計が出ずっぱりだったところよなぁ……。
しかもかれんが愛するハッピーカプ厨ではない話だしね。寝取りは悪。エリカが大仏さんと石上の話をしているところを見るというかなり重要なことをしているにもかかわらず、情報量ゼロに近いのは、使いたくても使いのだろうなぁこの漫画であると……。
たとえ石上会計の恋物語の全貌がわかったとしても、恐らくかれんはあまり響かないのではなかろうか。石上会計は焼けぼっくい会長はキャンプファイヤー。華やかさが異なるところだし、実際会長とかぐやの話が全面にあったからこそ、石上会計の話もできた、という感じだと思うが……それだけに、ちょっと書きづらそうな感じはしたかな。
次からさらに書きつらいところが続くのでは、と思いつつまた後日。変わりゆく生徒会を取り巻く彼らもまた、変わっていくのだろうか。


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