【第172話】ディーふらぐ!|カドコミ (コミックウォーカー)
172話きてたので。今回も前回に続きみんな大好きかどうかは知らないけど俺はけっこう好き桜回。
仮部でもっとも風間のメンタリティに近いのが桜だったんだなぁ、と今さらながら思う。ってかこの子、思考が男の子だよな。常にこのテンションだと確かに作品としてしんどい面はあるので、たまにあるといいんだろうと思うが、それにしてもちょっとたまにすぎませんかねぇ?
以下172話感想。そういえばこのサイトつくってもうすぐ10年かと思った。
前回

勝負の行く末
お久しぶり(本当に久しぶり)の風間vs桜回。ってか直接対決はもしかして争奪戦ぶりになるんだろうか……?どうだったっけ……。
まぁ勝負自体は特に引き延ばすこともなく、さらっと一回こっきり。ビーチフラッグというか、至って単純な徒競走。多分時間にして5分くらいだったのでは?でも勝負ってそういうもんだよね。争奪戦のような誰かの決めたものではなく、ただ二人対峙して、その場でやるんだから。この二人がやっているのは、試合ではなく勝負なんだね。
試合に勝って勝負に負けたという言葉があるように、僕らは試合と勝負をなんとなし使い分けているけれど、その違いは割と端的に言えるだろう。レフェリーがいたら試合、いなければ勝負。あるいは、自分たち自身がレフェリー、と言ってもいいかもしれない。
ルール上の勝敗は、勝負を決する一要素に過ぎない。問題は、その勝敗に互いが納得できるか、そこに尽きる。風間は桜の上を行く必要があったのだけれど、ただ上にいくだけではダメなんだな。多分、桜は元からそんなに勝つ気はなかっただろう。桜は最初に「風間にとって不利な姿勢」からスタートすることを要求したけれど、それに返す風間の要求は「一面海水」と、海水が苦手な桜にとって、姿勢ごときではちょっと割に合わない条件だったが、風間に押される形で承諾したのは、そこまで勝利に執着していないことが窺える。
一方で、風間がどうするかはよく観察するつもりだっただろう。桜が風間の要求を呑んだ時点で、この勝負はルール上の勝敗ではないところに勝負のテープが動いた。
風間は桜の動きが少し鈍くなれば、程度の算段だったが、いざ始まってみると、彼女の苦手ぶりは想像以上のものであり、とても勝負になるような状態ではなかった。それが桜にとって自明だったのか予想外だったのかは明確に言えないが、始まる前の憔悴ぶりから察すれば、恐らく自明だっただろう。
なので、ここで風間は桜を助ける必要があったといえる。しかし、助けるだけでもダメだろう。なぜならば、これは勝負だからだ。勝負である以上、彼女の勝つ気を疑ってはいけないし、その気持ちは尊重されなくてはいけない。だから風間あくまでも、「裏切るなよ?」という警戒を怠ってはいけない。もしそれを怠れば、彼女は常に反転した可能性がある。しかし逆に言うと、釘を刺すだけでも十分だったわけだ。
まぁその結果がしまらないおんぶ。

はい、この笑顔がAルート勝利条件達成要件。これでもう勝敗は決したといっていいのだけれど、最後の仕上げがありまして、桜は最後の最後、まさに風間に言われたとおりにぴょーんと飛び出てゴール前に着地し、「裏切る」わけだ。
もちろんそれは本意気ではなく、桜はゴール条件のフラッグをとるでもなく、ただ風間の目を見つめるだけだ。で、風間は一つため息をついて、「仮部に戻ってからやれ」と過去を見つめ、未来を提示して、はい、ゴールでございます。
トゥルーエンド達成条件
ここまで見たとおり、彼と彼女は、非常に綺麗な勝負をしたといえる。あまり綺麗なので、芝居染みているとすら思う。しかし、それが彼女のやりたかったことなのだろうし、それを解するのが、彼に課せられたこの勝負の本当の勝利条件であった。
でもちょっと面白いのは、多分きっとこのやりとりは、風間にとっても好きなやりとりなんだよね。というより、むしろ彼が望んだことだったなのではなかろうか、とすら思える。風間と桜は、本質的なところで気の合う二人、ということになるんだろうねぇ。桜は案外男だったほうが風間とよろしくやれかもしれない。
と言いつつも、やっぱりあの笑顔は女の子だからだよな。まぁもっといえばきっと、男と女というより、少年と少女、なんだろうね。あ、うちのサイト名……なるほど、だから俺は桜が好きなのかな……あ、もしかしてこのサイトってそういう……?
などと、妙にこじつけてしまう今日この頃だけれど、本サイトを始動してもうすぐ10年、最初期から取り上げ続けているほぼ唯一の作品であることも事実。歳を取ろうと、世情がいかに変わろうと、検索で弾かれようと、何がどうあっても、変わらないことはあるよなぁ、と思う。俺はただそれを尊ぶ。
コメント
コメント一覧 (2件)
お盆もとんでもなく暑かったですね~。
貴サイトも、まもなく10年とのことでおめでとうございます!
ところでディーふらぐ!はいつから……17年前!?
今時のキッズが生まれる前から連載している事実に恐怖すら覚えます(笑)。
この10年で、たまさんが読まれる作品や感性に色々と変化があったかと思いますが、ディーふらぐ!の各話感想は一貫して続けられておられる事からも、やはり貴サイトとたまさんにとって本作は特別なのだなと改めて感じます。
うちの甥と同い年で衝撃を受けました。
なそ
にん
10周年は1月なのでちょっと気が早いですが、まぁ一瞬ですね(遠い目
本作は自分にとって不思議な作品で、書いている間にその距離感のちょうど良さを認識したような感じがします。
そして長く続けてくれている。これは本当に稀有なことだと思います。