『王子様の友達』3巻感想:男同士だったらハーレムでも問題ないよね

作・すけろく。2025年3巻。友達が増えるよ!

まぁ雄と雌両方増えるんだが、正直印象に残っているのはどちらかというと雄科なのはそう。雌が可愛いのに雄の印象が残る良いラブコメ。まぁラブコメなんてのはどこまでも雌愛でるジャンルであるかもしれない。しかし雌愛でる雄たちをどこまで雄として好きになれるかという指標の重要性については見過ごされがちである。だが実際のところ良いラブコメは野郎の会話だけでニヤニヤ出来るものだ。しかしBLではない。

雌の話しなさいよ。以下3巻感想。するよ雌の話も……。

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不完全燃焼なんだろ?

本作は典型的な女の子可愛いラブコメであるにも関わらず、思い返すとどういうわけか男たちの面ばかりが走馬灯のように流れていく。ヒロインが王子属性だからではなく、ガチの同性友人の顔ばかり出てきてむしろヒロインの存在感が薄まっている。

まぁ実際のところそこはちょっと痛し痒しなのかもしれない。今虚心坦懐にして本作のハイライトを思い返したけど真っ先に思い浮かんだのは目の死んでるイケメンが主人公・塁を認識にするにしたがってその目に光を宿す描写だった。

開封されてく感情。目に光が宿っていくのすこ。

幼馴染みの男の執拗な感情いいよね……。そして始まる三角関係。

なんの漫画なんだよこれは。なお犀川くんは腐ってないため、この執拗なイケメンの執拗な感情については特にノーコメント。

で、幼馴染みを拗らせたこのイケメンの過去が本当に無駄な叙述トリック付きで、「お前がそっちかい」っていう。割と大がかりなトリックで普通に騙されたんだが、話の内容にほとんど関係がない。

ヒロイン的には姉のほうが追加で、出会って5秒でおっぱい揉むラブコメ仕草をかましているにも関わらず、弟の存在感のほうが圧倒的という。

この姉弟の過去ネタはもっと引っ張れる設定だと思うのに、さらっと使うね。

ガイアが俺に囁いている

その後は犀川くんの出歯亀デートがあるのだが、なんとここでカプ厨犀川くんにお相手の女の子登場。この子もしっかり可愛いんだけれど、犀川くんのキャラが強すぎて思い返すと犀川くんが「女殴ってそう」と言われて悲嘆にくれているシーンしか思い出せねぇ

っていうか「女寝取ってそう」はまだ二次元的キャラ付けだけど「女殴ってそう」は完全にリアルなので印象として本当に可哀想。でもわざとか?っていうようなファッションの犀川くんにも責任あると思います。ガイアが囁いてるんだよ全体的に。

それにしても、犀川くんはお相手できるんだろうなぁと思ったが、正直相手はづっちゃん路線あるかなと思ったんだけれど、ラブコメ文法からいって犀川くんのお相手は彼女で揺るがなさそうですね。今のところキャラの強さで圧倒されているが大丈夫か?

王子様の友達

とまぁ例によって野郎の話しかしてないわけだが、ヒロインズもしっかり雌している。弟と一緒に登場したギャル姉など出会って5秒で乳触られるラブコメ仕草をしているし、妹はIMOUTOだし美明も雌になってる。づっちゃんはちょっと出番少なめだったかもしれないが、犀川くんに認められたので今後もう少し出番はあるだろうか。

でも全体的には想定的に目立ってない感じで、これじゃ王子様の友達の友達だねぇなんて思っていたところで

「王子様みたい」

ここは「あ」ってなりました。ああ、そっか、そういう……。タイトルはダブルミーニングだったんやね。ここはなんか素直に感心してしまいました。

そしてどう考えても本巻で思い返すべきハイライトはここであって「るいるいなんだろ」であるべきではない。そうなんだけどね……。

まぁでも実際、どう考えてもハイライトのこのシーンを、そんなに入り込んで読めたわけではなかった。まぁ流れの問題かな。本作、間合いも小ネタも最高で、一つ一つの会話劇という観点では近年稀に見る素晴らしい作品で申し分ないなぁと思うのだけれど、その一方でストーリー全体を跨ぐような仕掛けについては若干の生煮え感を正直感じる。大きな流れが弱い、という印象はある。

だからかな、強い新キャラの登場はいいんだけれど、既存キャラが少し薄まっている感覚もある。2巻途中くらいまではよかったと思うんだけれど。理想的には、新キャラの登場によって既存キャラの新たな面が見られる、みたいなのが望ましいと思うけれど、塁を中心にしているものの、ちょっと繋がりがきれている感覚。

まぁこれについては美明こと嫁王子にもっと頑張ってもらう必要がある。正直塁も中心にいるものの台風の目になってしまっているので、頑張って主人公してもらいたい。

……とまぁなぜか愚痴っぽくなっているが、実際は非常に楽しんで読んでいる。ラブコメはどうにも雌偏重になってしまい、乳テントとパンツ眺めてオシマイみたいなラブコメということになっているナニカが通り過ぎていく虚無ばかりの昨今、男同士の対話でしっかりラブコメを感じさせてくれる本作はとてもよいものです。でもヒロインはもっと雌になろうず。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 三輪車キコキコがすっかりイメージついてしまっていますが、夏祭りの話は流れがきれいで個人的にはとても好きな話でした。もしアニメ化したら順番変えてでもこの話にすると思う。
    男キャラに好感が持てるラブコメは名作と言われますが、この作品はまさしくそれかなと思ったり。
    個人的にこの巻で一番笑ったのは双子姉のイメチェンという名のワープ進化に柚がフリーズしてるコマです。正統進化の方もえっちだと思いました。

    • 夏祭りの話は綺麗でしたね。4巻までだとあそこがピークには違いないです。
      幼馴染ものはどうしても「それまでくっつかなった二人」の話なので、エンジンかかりづらいのは宿命かもしれません。
      ラブコメは男の子が頑張ってこそ楽しいんだと思いますね。この漫画は頑張り方が色々な方向に発散してますがw

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