2019年1巻、2021年6巻。既に12巻まで出ている。
第一印象は高度に洗練されたエロ漫画。スケベなお化けに美少女がセクハラされるという、特殊な訓練を受けた紳士淑女向け読者サービスから始まる。その後もそこかしこに紳士向けサービスが散見されるものの、フレームワークは少女漫画っぽいので淑女ファンも多そう。また、若干の百合っぽさなど、多方面にベクトルを感じる。しかし画はガッツリホラーなので、苦手な人は無理だろうな。
まぁわかりやすいエロスは最初だけなんだけれど、全体的に隠微さが滲み出ており、美少女xホラーものが好きな人ならまず楽しめるB級ホラー。以下1-6巻感想。ママ……。
モンデリングじゃないんだよ
まず1巻は露骨にエロい。そこそこ控えめな画でわかりやすいところを選ぶと以下。

無数の手が少女の胸やら太ももやらをまさぐっているこのコマを広告にするだけでポチる人はいそう。エロ広告!エロ広告!
しかしホラー要素が強いため、くる人はビンビンだろうが無理な人はマヂムリと思われる。表紙からはそれがわからないので、「表紙の子が可愛い!」だけで手に取ったホラー苦手ニキがもしいれば泡を吹くかもしれない。そこはエロスのパワーで乗り切れるかどうかだが、「エロいとかよりまず怖いんだよ!」という人はいるからなぁ。
ホラーって苦手な人は本当に無理だからね。うちの姉なんかホラー大嫌いなんだけど、純粋にラブコメであるハイスコアガールの表紙を見てビビっていた。ハイスコアガールの著者である押切蓮介は確かにホラーを描くが、押切蓮介のことは知らなかったので、本当に表紙の絵だけからホラー要素を感じ取ったのだと思う。ホラー苦手な人はそれくらいセンサがビンビン。そういう人が本作を読んだら「よくも読ませてくれたな」とお化けも逃げ出すほどキレると思うが、冷静に考えるとそんな人は「見える子ちゃん」のタイトルでまず読まないと思った。

まぁまず読むのは、ホラーいけて表紙の美少女に釣られる人か。読者層も当初そういったところを想定していたのか知らないが、少なくとも最初の方はエロで釣ろうとしている感あり、そもそも第一話にして主人公が「ママ……」と同衾からスタートだし、画を見ても執拗なパンツラインの描写といい、ホラー系エロ漫画路線なのかなと思った。下着姿も見える子ちゃん。しかし話を重ねるごとに露骨なエロスは控えめになっていく。
全編的にエロスが滲み出ているのも確かなため、美少女ホラーものが好きな人ならまず楽しめる、というのはそうだろう。
しっかり美少女ホラー
紳士向けサービスシーンが目立った一方で、お話自体はどちらかというと少女漫画のような印象を受けた。話の運びというか内容は、しっとりとした心情描写とすれ違いの積み重ねで、なにより出てくる男はだいたいイケメン 笑。ただし主人公との色恋には今のところ(6巻まで読んだ時点で)発展する感じはない。
あ、でもお姉ちゃんを守るんだ系シスコン弟はいる。これは男向け漫画では割とレアキャラで、ラブコメ要素と言われると微妙なラインではある。女向けにはけっこうな頻度で出没する印象だけれど、お兄ちゃん大好き系妹と違いお姉ちゃん大好き系弟はガチ恋感情までいくのはあまりいないと思われるがどうだろうか。
まぁ滲み出るスケベさはあるものの、最初のエロスが強烈だっただけに、その後の控えめかつストーリーものっぽくなっていくのは、「エロで釣っておいてー」という印象は正直ある。
まぁでもホラーに涙目美少女、そして時には芯を持って対峙する美少女の図は、美少女ホラーに求められるものであるし、なによりエロじゃ12巻も続かないしね。
続きは……
まぁそんなわけで6巻まで駆け抜けるように読んだものの、続きを読みたいかと言うと……まぁラブコメではないからなぁ。そういう展開があるなら読みたい気はする。個人的にはホラー系はラブコメとの相性が良いと思うので。まぁでもならなさそうなんだよなぁ。


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