懐かしい空気感で、5年前の漫画だが25年前と言われても信じるかもしれない。前回も書いたが昔のガンガンってこんな感じだった気がする。個性あるキャラクターたちが織りなす平凡な日常の話。劇薬を混ぜ合わせて塩を調合する感じ。3巻以降は完全にキャラも出揃っていることもあって、良くも悪くも本当に刺激が無い。
以下3-4巻感想。次の5巻で終わるのかな。
何事もない
全体としてそこそこ楽しんで読んだのだが、あまりにも何もないので、いざ感想記事を書こうとすると手が止まってしまった。まぁ書こうと思えば天狗野郎が三三十(みさと)の逃げ場になれてない話とか何かしら書けるんだが、正直なところを言えば何か言いたいことがあるわけではない。それはまぁ正直年齢故と思われる。漫画を読み始めて30年もたっているわけで、この一族のプレッシャーのような、取り立てて目新しいところのない話については、改めて何か言おうという気にもならないのである。
ただまぁそれは別に面白くないとかそういうことではなくて、たとえば「いつもとまるで変わらない朝ご飯の感想を改めて言うのは難しい」という感覚に近い。恐らくかなり考えないと感想らしい感想は出てこないのではないか。だがそれは別に目の前の朝飯がまずいということを意味しているわけではない。というか、むしろまずかったほうが感想はいいやすい。まぁ確かにめっちゃうまいということでもないのはそうだが。
まぁ、朝飯を食べるかのごとく読み、そして読み終わったという感じだ。
くよくよしている飴宮は可愛い
まぁでもそれではあんまりだし、やはり一つくらいは何か取り上げたい。ということで、まぁ一つ取り上げるなら、渡海くんが他の誰かと話しているのをみて、嫉妬している自分に気づいた飴宮さんが可愛かったというところだろうか(4巻最初)。まぁ、飴宮が動揺した2ページ後には、実は飴宮のために動いていたという正解を知ることになり、僅かなストレス展開も一瞬で解消してしまうところに本作のらしさがあるわけだが、個人的にはもうちょっと起伏があってもいいのになぁと思わなくもない。飴宮はくよくよしている時が可愛い。
飴宮は自らの妬心について「妖怪の負の面全開」と考えるが、まぁ一般的な人間でもよくあることではある。特に飴宮は土着の妖怪で、生まれてこの方一つの土地の中でずっとやってきたのだし、そういう妬心が強くなるのも、まぁわかることだね。飴宮はこれからもある程度嫉妬深くいてほしい。そして自分の醜い嫉妬心に気づいて自己嫌悪に陥ってほしい。
まぁ飴宮に限らず本作の妖怪たちは、全体的に妙に内省的なのが面白いと思うわ。
次で終わりかな
ということで、なんということもなしに進んだ4巻、恐らくなんということもないまま5巻、つまり最終巻も終わるのだろうと思われる。昔のガンガンとか、こういう作品多かった気がするなぁ、とか思い出したなんとなく。

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