『許嫁協定』3巻感想:徴兵検査(処女膜検査)から始まる女たちの戦争

作・フクダーダ。2014年3巻。

正直脳を殺そうくらいの感覚で読み始めたんだけれど、展開が思ったより凄まじくてちょっとビックリした。ハーレムものかなと思ったんだけれど、これはハーレムというより修羅場というべきものだった。いや、修羅場でもないんだろうか。

まぁとにかく、内容の9割くらいが女同士の戦争だった。しかもかなりエグいことする。処女膜検査は中々の衝撃だった。以下3巻感想。

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処女膜(参加資格)検査

もうこのシーンが凄まじすぎて、もはやここしか覚えていないんだけれど、参加資格という名の処女膜検査が実施されて、これは自分にとってもけっこうな衝撃だった。なんだろう、正直そこまで「あー今回もパンツ見えてるなー」くらいの感覚でパラパラページめくってたら、突然女同士で処女膜検査が始まってて手が止まってしまった。

この女同士の戦いには処女でないとその資格がないようなのだが、その検査方法は非常に無理矢理、おさえつけて全員でブツを確認するという蛮族のそれであった。

「キャアアア!!」

「へぇ 意外と綺麗な形」

「ホントだ もっとはみ出てるかと思った」

「放しなさいよっ!!放してっ!!」

「これは確かに未使用かなー」

「だからそう言ってるでしょっっ!! こ こんなことして〜〜ただで済むと思ってんのっ!!」

「アラ♡ここだけは立派なのねー」

これもうレイプやろ

もはや犯罪の領域に入っているが、ここにおいて彼女たちの戦いは法の及ばないところにあるのだろうと察せられる。

この先はデンジャーだぜ!

これはハーレムというより、修羅場というべきものだろう。ハーレムものは拡大を目指すが、これは明らかに絞り混みのフェーズに入っている。たいていのハーレムものはそれを避ける。その様は修羅場としか言えないものだからだ。それはとてもグロテスクで、ラブコメの浪漫とはやや毛色が違うように思われる。まぁラブコメの修羅場はせいぜい三角関係くらいまでだろう。

これはラブコメというより、性の戦争というべきものだ。そしてこの様は、女性にとって一夫一妻の厳しさというより、一夫多妻の厳しさを体現している。

ラブコメを読み始めてハーレムについてある程度真面目に考えたものは、一夫多妻が実は男にとって厳しい制度だ、ということにまず気づくだろう。1人の男が10人の女を娶るということは、9人の男は妻を娶ることすらできない、という単純な算数があるからだ。一方で、女のほうはただ純粋に選択肢が増える。

……というのは男の視点で、女の視点になると、恐らく世界の見え方が変わる。女の視点においては、その1人の男だけが世界であって、9人の意中ではない男は目に入らない。したがって女の観点においては、10人の妻同士の間で緊張を強いられるような、そういう感覚になると思われる。

これは男からすると、何もそのモテ男を選ぶことはなかろーに、という目になるが、女からすれば目にも入らない男なんざそもそも数に入らんのだ、というにべもない話になる。

つまり、一夫多妻は男たちにとってはモテ男になるための戦争を強いられる一方で、女たちにとってはモテ男を取り合う戦争という側面がある。理屈でいけば、いやいや一夫多妻なんだから何も女同士で戦うことはないだろう、となるかもしれないが、しかしここで戦ってしまうというのは、むしろ男のほうが感覚的にわかるのではないか。理屈では無い。一番になりたい。

本作からは、そういう剥き出しの一夫多妻的な世界観を感じる。確かに一夫一妻だからこそ彼女たちは戦いをするのだが、本質的には一夫多妻的な戦争であるように思う。

そして戦争であるから、無法である。嫌がる相手を抑えつけて下着を脱がし辱めるくらいのことはする。戦うとはそういうことだ。

セックスウォーズ

とまぁこのような感じであったので、正直思っていたよりもかなり目を引かれた。とはいえこれがラブコメ的かというと、個人的には異なるように思ったのも事実。恐らくあまりにも性が剥き出し過ぎて、そして何よりあからさまにWarだからだろう。それは愛というより、性をめぐる生物的な戦いに見える。

この感じを男視点にすると、最近読んだピーターグリルと賢者の時間が本質的に近いかもしれない、なんてことを少し思った。

まぁ積んでいるので、続きはまたそのうち。

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