『クソザコ風紀委員長かえりちゃん』1巻感想:本当は下品な風紀委員会役員共

作・さるぴん。2021年1巻。

まぁこれは好きだったね。何巻まで出ているのかなぁと思ったら全2巻で泣いた。この手のギャグ寄りのラブコメと言い切ってよいかのか判然としないナニカは人気が微妙なのだなぁと改めて思った。基本的にはヒロイン愛で隊の構成に近い。

まぁ実際、減点法だといろいろな人が振り落とされるのかもしれない。ディーふらぐ!とか好きな人ならとか思ったけど品がなさすぎるのと百合分が雑味かも。でもエロスを求める向けには弱く、百合を求める向きからするとコレジャナイだろうし、全方位に刺さるようで刺さらないのか。

でも楽しかったよ。本当に下品な風紀委員会役員共って感じ。以下1巻感想。ところでパンチラは避けるのにパンツが隠したかった部位の98%を見せる風潮はなぜなのか?

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これはエロス……エロいか?

なんでこの本があるのかまったく覚えていないんだよなぁ。作者買いではないし、おすすめされたやつでもない。なぜなんだろうと思いながらページをめくると、メスガキっぽいのが開幕第一話で紐パンを脱いでからのスジ晒しててすげぇなとなった。この界隈、風紀委員にはパッシブスキル・破廉恥が付加されているものだが、それにしても開幕スジは大したもんやで。なんかこうここ10年くらい、パンチラはどんどんギルティになっていくのに、それと比例して、パンツが隠していたところがどんどん見えていくのは、いったいどういう倫理なんですか隊長。

ポリでコレなあれに代表されるトレンドの影響もあるかもしれないだが、00年代までまるで空気のごとくヒロインのパンツを見せすぎたがために、インフレしてしまったので、引き締め政策に入っているのかもしれない。しかしそれでは読者の好奇心を満足させられないために、パンツのその先をちょい見せしていたところ、インフレしてしまい、パンツが形骸化したのかもしれない。あるいはまったく逆で、パンツの価値が上がりすぎてしまい、本体を超えたのかもしれない

まったくわからないがこの漫画はパンツの先も見えるしパンツも見えます。つまりまぁガンガンエロいんだけれど、しかしでは性的かというと、エロスまで含めてギャグになっているので、この品のなさを笑える諸兄向け、となっております。

これは百合の華……百合か?

この時点で多くの人が振り落とされるのだけれど、さらに本作は雑な百合投入でさらに読者を狭める。この雑な百合+エロス自体はまぁけっこうあるような気がしているんだけれど、本作を奇異たらしめているのは、主人公はしっかり男&ヒロインは百合お断りを明言しているところだろうか。

主人公ヒロイン以外の女子キャラはヒロインのこと大好きで男排除には暴力も辞さない百合キャラ、そして女の子大好きな主人公の姉、という構成になっているのだが、前述のとおりヒロインは百合お断りだし、主人公は男なので、ハーレムとしても百合としてもけっこう厳しい戦いとなっている。

そもそもハーレム好きは案外百合否定派もけっこういる。スパイスとしての女の子同士の絡みくらいならOKはいても、あからさまに「女の子が好き」みたいなのは許容できない人が存外多い。……最近は知らんけど多分まぁいつの時代も大して変わらんだろうこのへんの性質は。

一方で、男の百合好きには男の髪の毛が出るだけでもキレ散らかす人もいるのはそうだし、またそうでなくても主人公ヒロインがノンケは微妙なところであろう。また、そもそも百合が雑である。百合自体がエロに包摂されているように見えるため、それもまた気に入らないかもしれない。

しかしそのエロもギャグに包摂されているため、エロ好きにも響かないだろう。

これはギャグ漫画

そんならいったいこの漫画はなんなのかというと、まぁとどのつまりギャグ漫画なわけです。ただ……ギャグってこの手の性的なネタ多めのやつは昔から立場が弱い気がする。

性とギャグを奇跡的な配合で調理したのが今や懐かし生徒会役員共なわけだが、それと比べると本作がいかに配合の偏りがあるかがわかるだろう。

ギャグみを残しながらエロも十分に取り入れて濃厚になったのが処女ビッチだろうか(何かに引っかかるのかアニメは微妙に改題されていた)。

処女ビッチはだんだんとバランス調整に苦慮しているのが見られたが、最終的には下ネタギャグとして完成させていた。

そこへいくと、本作はあらゆる点で中途半端な感じだったのはあるかもしれない。マンモロ紐パンはギャグとして見るにはどぎつすぎるが、かといって性としてエロいかと言われると疑問符であり、百合も明らかに真面目な百合ではない(真面目な百合とはなんなのか)。

つまり本作は、まぁなのでカバー裏には「ハイテンションコメディ」なる地雷っぽいワード(といいつつディーふらぐ!もだいたいこういう解説されてそーではある)があるのだが、これは、それぞれの属性の不調和が結果としてコメディとしか言いようのないものになっている、という感じ

これはラブコメ

さてここまでの文章を書いて、ここから俺が本作をけっこう楽しんで読んでいたことを見出すのは困難かもしれないのだが、実は楽しんで読んだし、2巻で終わっているっぽいことを知って悲しんでいる。それは何故かというと、ベースとしてちゃんとラブコメが入っているからだろう。

つまり主人公ヒロインが、直接的にはお互いタイプではないような感じを出しつつも、しっかりとちゃんとペア組んで距離感詰めているのが、ボーイミーツガールで好ましい

お前はボーイミーツガールだったらなんでもいいのかという感じかもしれないがはいそうですよ。でもしっかりちゃんとボーイミーツガールやってくれるのは決して多くないんだよ。本作、あらゆる属性が雑な感じなのに、ラブコメとしてはなんだかちゃんとしっかりしているので。

でも本作、確かに公式的にはラブコメといいづらい感じではある。でも中身の味はしっかりラブコメ。そう、結局俺はそういうのが好き。それで続きはあるかなと思ったら2巻で終わり。oh……。

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