
さすがにもう原作やることはないか……アニメも見ないだろうし……と思い、誠氏ねで有名な作品・School Daysのコミカライズを読んだ。2007年ということで、この時代のコミカライズはアレなのが多く、また実際全2巻で描ける話だしなぁということであまり期待していなかったんだが、けっこう読めた。ただやはりかなり端折っている感じもある。というか典型的な始めちょろちょろ中ぱっぱで終わるタイプのコミカライズで、中盤以降のジェットコースターぶりが凄まじい。
それでも面白さがあったので、つまりプロットが相当読ませるものだったということになるだろう。10巻くらいかけて連載できればよかったんだろうけど当時のコミカライズはね……。
これ原作ゲームにはない展開なのかな、後書き見る限り。それでもやっぱり、原作を知らずに読むべきではないものなんだろうなぁ、とも思ったよ。でもきっと原作ゲームやることはないだろうしなぁ。うーん。
以下すべてが懐かしい全2巻感想。うーんせめてアニメはいつか見ようかなぁうーん。
00年代伝説の昼メロ
00年代のオタクだったら漏れなく全員知ってるゲーム、School Daysのコミカライズ。ゲームもアニメも知らなくてもどんな作品かはなんとなく知っている。あれでしょ、桂言葉が殺傷力のあるヤンデレで世界がビッチで中に誰もいなくて伊藤誠が世紀末のクズでイカスミみたいな血の色してるんでしょ。
すみません何も知りません。俺はまぁ、紙芝居ゲームが得意ではなく、またアニメも見ない人間だったので、世代であるにも関わらずこの超有名作をネットミームでしか知らない人生だったのだ。
まぁでも原作ゲームまでやった人はそこまで多くないだろう。ノベルゲームはやっぱりけっこう人を選ぶジャンルだし。有名なのは、やっぱりアニメの力だろうね。
実際、この作品は誠氏ねで有名なわけだが、それはアニメがゲームの中でも修羅場ルートを採用したためと思われ、原作ゲームにおいてはフツーに誠がちゃんとするパターンもあるらしく、「中に誰もいませんよ」「誠氏ね」のネットミームばかり有名になっていくのを苦々しそうに見ている人も当時は見受けられた。なんかごめん。
まぁ粗筋自体はエロゲとしてはそこまで珍しくない昼メロだと思うんだけれど、アニメの世界にエロゲのエログロを持ち込んだ衝撃は大きかったんだろうと思う。みなみけとかやってた時代だし。ニコニコ動画の出てきた頃で、グロテスクかつインパクトのある物語を受け入れる素地があったことも大きいだろうなぁ。実際俺がスクールデイズを見たのはニコニコ動画だったと思う。スクールデイズが何故覇権だったのかは、多くのオタクが思わず語ってしまうテーマかもしれない。まぁそういうのは有識者に任せましょ。
なかなかどうして読まされた
昔語りはこれくらいにしておいて、コミカライズについて語りましょ。コミカライズというやつは最近こそ良いものも増えているけれど、少なくとも00年代はジャンル自体が地雷原で、特にゲームのコミカライズで良かったやつというのはついぞ思い浮かばない……は、ファイアーエムブレムはいいのがあるか。まぁでも基本的には微妙で、一種のファングッズみたいな扱いだったのかもな、今にして思うと。
で、本作は全2巻という巻数だけで既に残念コミカライズなんだろうなぁと思っており、だからこそ「原作もやらずに……」と永遠に積んでいたわけだが、さすがにもう今更スクールデイズをプレイすることも視聴することもないように思えたので、まぁいいかとついに手に取った次第。
その結果なんだが、驚くべきことに、なかなかどうして読まされた。正直話自体はかなり飛ばし読みしたんだけれど、それでも話の筋は追っていたし、また最後まで読みたいと思わされた。これはまず原作のプロットが本当にしっかりしていることもあるだろうが、コミカライズ作者さんの愛も強かったのもあるんじゃないかなぁ。
それだけに中盤、というか2巻半ば以降の急転直下は、驚きもあったけれどそれ以上に「もっと丁寧に描いてほしかった」という気もした。実際イマドキのコミカライズみたく、10巻以上費やすことができれば、このコミカライズはかなり輝いたんじゃないかと思えてならない。惜しい。
世界ルート
本コミカライズの範囲だけで語ると、本作は世界の漫画といえる。流された誠も悪いが、正直一番悪いのはコイツというか、諸悪の根源という言葉がこれほどぴったりくるヒロインも中々いない。しかしこのコミカライズにおいて中心にいたのは彼女である。
なので多分本コミカライズが世界ルート?かな?少なくとも言葉ルートとは言えなさそうな形になったのは残当。ん、残念か?
焦点を絞っていれば……
色々と思うところがあるけれども、ちゃんと語れるほどしっかり話が描かれていないのがどこまでも惜しい。愛を感じるだけに。
せめてもっと範囲を絞っていればなぁと思う。たとえば同じく超有名紙芝居ゲームのシュタインズ・ゲートも、原作のコミカライズはあんまり出来がよくないんだけれど、特定のヒロインをフィーチャーしたスピンオフ的なコミカライズは、けっこういいのがあるんだよ。

サブヒロインの一人に焦点を絞ったこのコミカライズは、オリジナル要素も強く、Amazonのレビューだと評判良くなかったが、俺は非常に良いコミカライズだと思った。ってか実はシュタゲはこっから入ってたりする。これは本当に幸運だったと思う。原作コミカライズから入ったら終わってた。
本コミカライズも、ヘタに原作全体をやろうとせず、ヒロインの誰か一人……言葉と世界だと重たすぎると思われるので、桂心とかちょっとマイナーなところに絞ったうえで、全3巻くらいでオリジナル要素入れてまとめあげてくれていれば良いものに仕上がりそうだけどなぁ、とか思っても詮無いことを思ってしまう程度には、なんだかんだで読めてしまった。
アニメ見るか、ゲームやるか……
やっぱりあの時代を駆け抜けたオタクとして、スクールデイズは今からでもちゃんと見るかやるかするべきかなぁ。でもさすがに時間がなー……悩ましい。


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