『おちこぼれ騎士団はスケベスキルで成り上がります』4巻感想:逆にスケベを感じないスケベオーバーフロー

作・まもウィリアムズ、2025年4巻。まさかの4巻であると同時に、おんどれ結局全部よんどるやないかい、という日本国公式アンダー18OKスケベ本。

でも今回は、読んでいて不思議な気分になってしまった。というのも、そこに描かれているのは「これがR18じゃないならR18とは逆になんなのか?」という哲学的問いを内包しているようにすら見えるものであるにも関わらず、気分としては正直盛り上がりはなく、やけに傍観者的な見方になってしまった。この気分はなんだろうかと思ったが、多分、「たまたまつけたディスカバリーチャンネルを見ている気分」に近いものと思う。

ということで以下スケベじゃない(錯覚)4巻感想。スケベとはいったい……うごごごご。

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これはスケベなのだろうか

Re:触手親子丼から始まるスケベ生活ということで、内容的にはスケベじゃないわけないのだが、読んでいて不思議とそうは感じられなかった。まぁ確かに俺の感覚が麻痺している、というのはあるにせよ、1巻にあったようなエロティックさは、実際問題ないのではなかろうか。

これは見せ方の問題なのだろうか。同じ物語も、視点と見せ方でギャグにもシリアスにもホラーにもなるように、同じ物でも、エロにもなればギャグにもなる、ということかもしれない。実際、本作は多分外形的にはたしかにエロ、ないしソフトエロというべきものかもしれないけれど、本質的にはギャグ、と感じられる

どうしてそう思うんだろう。どうして、触手にエロエロされる親子や、ゴブリンにセクハラされてエロエロされる騎士団を見て、これはギャグだなぁ、と思うんだろう。別に画が特別崩れているわけでもなく、十分にエロ漫画らしい可愛さがあるのに。

これはやはり切り取り方ではないだろうか。彼ら、たとえばゴブリンの性に対する切実さ、貪欲さ、そして彼女らの性に対する悦びあるいは恐懼、そういったものが、俯瞰的に、動物の性としてそこには描かれている、そのように感じる。恐らく、見せ方次第では本巻も十分に背徳的なエロスティックを感じられたのではないか。セクハラするゴブリンが性的な高まり、主人公騎士団の拒絶と興奮、そういったところに寄り添った描写があれば、エロかったのではないだろうか。

が、本巻はなんだか猿の交尾を観察するカメラワークのように感じられて、あんまりエロいとは思えず、これを見ていて感じる感覚をあえてジャンルわけするならば、やはりギャグ、あるいはコメディという言葉が相応しいと思われた。うーん。

別にそれが悪いというわけではないんだけれど、でもやっぱり、「これじゃ成り上がれないよぉ」というのが正直な感想ではある。

短編はSS(すこしすけべ)

一方で、短編のほうはややエロスを感じられた。特にFランク幼馴染みの話は、短編らしい滅茶苦茶さをベースにしつつ、幼馴染みものとしての友情と性愛の交差点的な距離感とその変化がしっかり抑えられており、面白かったね。勇者の力に目覚めた男友達の性的な攻撃を受けて、うっ、となりながらも、これ使えるぜ!ともちかける女友達、それを真に受けて実行し、そしてあけっぴろげ成果と悩みを共有する男友達。この不思議な異性間の距離感は幼馴染みものならではよなぁ。で、男友達がエロエロしているのを見て、だんだんと自分もその気になっていく過程、そして一線こえるのも、その後の二人の反応も、コメディとエロのバランスが実によかった。

惜しむらくは、幼馴染みものが好きな人で本作を読む人はあまりいないと思われることだ。こういう短編を、ピンポイントで好きそうな人に薦めたい。スケベ耐性がないと読めない作品なのだが、こういうところからスケベ耐性をつけていくのもいいんじゃないだろうか。つけてどうするのかは知らない。

とはいえ、本作自体はガチ凌辱や蟲姦なども平然とあるため、全体的にレコメンドできる層はかなり限られるのはそうね。

続きはあるのか

まぁそんな感じで、短編のほうは相変わらずエロさがある半面、主人公陣はもうなんだかエロさを感じられなかったのは事実ではある。5巻が出るかどうかはわからないけれど、出たとしても、この感じだとポチるかは微妙なところだ。

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