『まったく最近の探偵ときたら』13-15巻感想:脳を使う漫画

作・五十嵐正邦。2024年15巻。積読が続いていたシリーズ。

話が進んでいるんだか進んでいないんだか、そもそもあるんだかよくわからない漫画で、情報の8割がノイズであるために、なんだかちょこちょこと提示される核心的な情報が頭に入ってこない。俺の名雲化が危ぶまれる。

一応真白の過去も絡んで、総合的にヒロイン指数があげられているような気もするのだが、なにをどうしたところでマキちゃんがかわいいばかりだし、実際マキちゃんに頼りすぎている気がする。もう少し真白も頼ってあげてほしい。

以下13-15巻感想。

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顧客が求めているもの

本作はわざとらしく小粋なせりふ回しを読んでいく漫画で、少しばかり脳を使わせるためなのか、目がすべるページと止まるページに分かれる。昔なら全部ちゃんと読み込んだ気がするが、最近はなんだか脳の手前あたりで「読む」「読まない」が判断される感じがある。で、本作の場合は「読むモード」と「読み飛ばすモード」が激しく切り替わる。

まぁそんなに大した基準があるわけじゃないんだ。たとえばマキちゃんがいたら目が止まるよね。マキちゃんかわいいからね、仕方ないね。真白?真白はまぁ…。

ましてマキちゃんが脱いでたらそりゃ読むよね。顧客が求めているマキちゃん。ちょくちょく脱ぐよなこの人。多分本作の見えない何かを回復させる担当なのであろう。作者さんが描いていて楽しいのはおっさんなんかなぁと思うが、おっさんの裸が見たくてページをめくっている人はあまり多くないだろうしねぇ。

しかしまぁ、15巻の変態と温泉話なんか見て思ったが、脱いでいたら目が止まるのはそうなんだけれど、でもそれ以上ではないのだよ。数多のテコ入れ的なエロスが入るラブコメの多くが誤るところだと思うのだけれど、ただエロいだけなのは目を引くしもしかすると何かしらの指標も向上するかもしれないんだが、それっきりに思う

メインキャラクターの間で心的な何かが起きないと、女の裸もおっさんの裸も、なんだかなぁではある。

カッコいいオッサンは需要がある

実際、本作を読んでいて一番楽しいのは、案外名雲がきっちり決めるシーンだったりする。名雲の昔の因縁に絡む話はどれも面白く読める。これは不思議で、たとえばハーメルンの病院に突入する話など、けっこうちゃんと読んでいたのだが、外で待機している真白組の小芝居に入ると突然脳がスキャンを停止するような感覚があった。

本来はこの緩急を楽しむのが本作だろうと思いつつ、読んでいるときの感覚ばかりは正直なもので、脳が活性化したり停止したりを繰り返すので、なんだか少し読書負荷が高い。また、しょうもない小芝居の中にもしれっと核心情報を入れていたりもするので、ちょくちょく話についていけなくなるという。それで話がわからんと思って読み返すと、小芝居がノイズになるから少し苛立つ。

今の俺が15巻まで読んだという事実だけとってみても、それなりに楽しんでいることはそうだ。ちょくちょくギャグでも吹いている。とはいえ、なんかもうちょっと裸ではないサービスがほしいなぁと思ったりしている。

16巻はまたそのうちに。

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