ジャイアントお嬢様、そのタイトルを見て「まさか」と思ったがマジで全編にわたって巨大化娘の話。決してヒロインのメイン属性にならない(なれない)やつ。メインじゃなければないこともないが、なんでもありのギャグ系ラブコメでたまに1話あるくらいのもんだろう。そういえば大昔の水無月すうの漫画で、ヒロイン巨大化させてでっかいパンツが丸見えとか歌ってた気がする。まぁまぁ最低な漫画(褒め言葉)だったなぁ。
そして本作の内容も8-9割くらいがでっかいパンツが丸見えで、ただそれを延々と繰り返して3年、今や9巻まで出ているらしい。マジすかマジですか。以下1-6巻相当分感想。もう一生分の巨大化娘を見たわ。
既刊9巻……だと……
正直に言うと、第一印象はBookOFFにある30年前にギャグ王で連載してた全1巻の漫画って感じ。実際ノリとかあの頃のそんな感じがする。何より内容がニッチ過ぎるうえに一発ネタもいいところで、全1巻もやれば十分じゃないのかと思わなくもない。
しかし本作は2021年に連載開始し、それから3年にわたって連載を続け、現在単行本第9巻まで出ている。これは時代が追いついたということなのか。しかし一冊700円のこの時代、全部定価で揃えたら6300円か……。oh……。
まぁちょっと俺には本作、というか巨大化娘にそこまでの情熱はもてそうにないのだけれど、なんかサンデーうぇぶりのアプリで初回無料で全話読めたから、興味本位で読んじゃったよね。まぁ実際、巨大化娘の属性はかなりニッチだと思うし、距離感的にはそれくらいの人が多いのではなかろうか。多分巨大化娘ばかりやってるのは唯一無二だろうし……。ってか多分この漫画だけで巨大化娘はもうお腹いっぱいになれる。
巨大化娘はエロいのか?
本作を読みながらずっと考えていたのは、「いったいぜんたい、これはエロいのか?」だった。いやまぁ、エロいかエロくないかでいえばエロいと思う。ってかでないと「お嬢様」でないと成り立たない漫画だし。なんだかんだで毎回パンツ見せてるしパンツが期待されている漫画には違いない。
正直ずっと「うーん?」という感じで読み進めていたのだけれど、割と好みのタイプであるマドカが巨大化したときにはちょっとときめいた感じもあり、「ああ、この子が役割を果たすために頑張っているところでパンツ見る背徳感みたいなのはあるかもなぁ」とか思ったりなんだりはした。しかしそれを花見のごとく皆で見るのが楽しいかどうかはわかりかねた。
わかりかねたが、そういう需要自体はあるんだろうとも思う。オープンスケベというか。作者さんが最初の方で巨大化娘のスケベについて、ラッキースケベとは違うもの、と語っていたけれど、それは確かにそうだと思う。思い出したのは、逆ラッキースケベなるものをコンセプトにしたという放課後ラッキーガールという作品だ。

これはまぁ何かと言うと、結局のところヒロインがひたすら無差別かつ全方向的にスケベをまき散らしていくという話であった。ただこの作品は、ちょっともう理由のないスケベが多すぎて痴女感があったのだけれど、本作の場合は「街を守る」という大義名分があるために、痴女感を薄れさせている。実際そこは重要なんだと思う。痴女になってはいけないのだ。……どんなに恥ずかしがっても絶対にスカートで街中の住民にパンツ見せ続けることに深く突っ込んでいけない。
ただ本質的なところでは、放課後ラッキーガールと通底するところがあるんじゃないかな、とも思った。このオープンスケベぶりは、実はクローズスケベの一つであるラッキースケベとはまったく違うものだ。
ラブコメにはならない
ところで本サイト的な見方として、ラブコメ的な観点から本作がどうみえるかについても書こうと思う。オープンスケベたる巨大化娘がコンセプトの本作は、ラブコメと対極の位置にいる。たとえばお嬢様がヒロインだとして、街中の住民に毎話パンツ見せてたら、ラブコメヒロイン的にダメだろう。なので本作はラブコメではないというか、そもそもラブコメになれない。そりゃまぁ絶対なれないことはないけど、難しいよね、多分。
ただ妄想の形として、お嬢様とサブヒロイン・マドカの巨大化百合は考えられるのかもしれない。NLにおいてヒロインのオープンスケベは基本的にNGだと思うんだけれど、百合CPならアリのように思える……のだが、それは俺に百合属性がないからなんだろうか。百合好きからすると「そんなもん許されんわ」なのか「二人揃ってオープンスケベありよりのあり」なのか、それとも百合の中でも派閥が分かれているのか、若干気になるようなならないような気がしなくもないくらいである。
まぁそんなわけでラブコメではないもののラブコメについて考えさせられるところもある本作、ざっと読んだ、というより眺めた。ついでなので最新話まで読むと思う。多分。

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