作・安原宏和、2022年4巻。もうほとんど日常もの。一応ラブコメベースとはいえる。それ自体はよくあるかもしれないけれど、ただ多くが「ラブコメしないといけなかったのに……」と思わせるのに対し、本作はむしろ、「確かにラブコメしすぎるとよくなさそう」と思われる感じの漫画で、まんがタイム(無印)とかそっち系でそういえばこの手の設定は多いかもしれない。
ヒロインのリリーちゃん可愛いけど、まだ小さすぎるというのは大きいかもしれない。以下平和な世界の3-4巻感想。
前回

前回記事からほぼ連続。自分が続けて読むのは珍しい。これはつまり読む時に必要なエネルギーが低いということなんだけれど、同時にある程度予測がついているということでもあるね。
これは日常
元々そういう漫画ではあったのだけれど、3巻以降は本格的にリリーちゃん可愛い漫画として確立している。前回記事で「ラブコメやりたくなってしまうがラブコメにしてはいけない」という非常に微妙なライン、と書いたがその想いを強くした。あからさまにやりすぎると、恐らく鼻白んでしまう。
それというのもリリーちゃんがまだ小さいからだね。本作は徹頭徹尾リリーちゃん可愛い漫画なのだけれど、その可愛さが限りなく小動物系に振り切れているため、あまり性愛の方向にいくと違和感がある。しかし同時に、リリーちゃんが可愛いのもまた、そのおませな恋心故でもある。まぁ恋に恋している感じもあるけどね。
レンジも基本的に保護者モードなんよ。リリーちゃんに慕われているのはわかっているし、なんなら彼女の感情は恋と呼ぶべきものかもなーというのはわかっているかもしれないけれど、しかしそれ以上に、「小学生に告白された小学校の先生」みたいな感じの心境と思われる。
もちろんリリーちゃんは実際には多感なレンジの妹と同い年で小学生ではないし、レンジも小学校の先生ではないので、もう少し近しい。このあたりもまた、微妙なライン、と言えるだろう。
この微妙な間隙を楽しむ漫画なので、あまりあからさまにラブコメされてしまうと、ちょっと味が濃くなって風味を感じられなくなってしまうと想われる。
もうそろそろ感
とはいえ、このノリでずっと続けられると、だいぶ飽きがきたのも正直な感想。3巻途中くらいから、目が滑り出した自分を観察した。4巻にもなると、ちょっと飛ばし読みになっちゃったね。それでも十分に感じられた。まぁ、この手のは考えて見ると珍しいというわけでもないしなぁ。確かにリリーちゃんは可愛いけどさ。
実際、たまに出てくるイギリス少女っぽさが感じられると、それはちょっと面白い。お誕生日会でアリスのコスプレして、レンジに「まるで本物のアリスみたいだ!」と言われると、照れながらも「That's too much...(それは言いすぎ……)」と嬉しさよりも気恥ずかしさのほうが若干勝っている感じだったりとかね。これは日本列島に住まう我々と同じ匂い……などと思ったりもした。リリーちゃん、たとえ言葉が通じてもアメリカ大陸より日本列島のほうが住みやすいと思う。
あとはまぁ……そうね、友達増えてきたのはいいけれど、それぞれの関係姓については、2巻までで思ったよりもあまり膨らむというか、相乗的になる感じはなくて、それぞれ個別にリリーちゃんと絡む、といった具合だったので、まぁぼちぼちといったところ。
ここまで
ということで、けっこう続いている本作ではあるのだけれど、自分的には割とここまでで十分かなぁという感じがしている。リリーちゃん多少成長していたりもするので、変化もあるにはあるんだけれど、この先もあまり変わらないのではないのかな。
と思って最新巻の9巻をちょろっと見たけど、あー、やっぱり、という感じがしたので、まぁここまでかなぁ。


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