『クラスで2番目に可愛い女の子と友だちになった(漫画)』1巻感想:全力投球よりも2番目に強い力で投球するほうが難しいので

漫画・尾野凛、原作・たかた。2023年1巻コミカライズ。

タイトル見て少し笑ってしまった。直球なのか変化球なのか。クラスで2番目に可愛い子、はよく言われるフレーズではあるけれども、ラブコメで取り上げられる属性としては珍しいかもしれないね。

ただその難しさは、可愛さがインフレして好みの領域に到達するのが平時のラブコメ界隈において、「2番目に可愛い」は一番かわいいより表現力が必要だからに思える。果たしてどうだったかと言えば、やっぱり好みの領域になってしまっているような気はした。これはまぁ仕方ないかも。絵がね…2番目に可愛い子をいかにもラブコメな絵で表現できるお人宮原るりしか思い浮かばないものなぁ。

以下1巻感想。みんな違ってみんないい。

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呪いのような言葉

手に取ったのは期間限定無料だったからタイトルが目を引いたからだ。クラスN番目に可愛い、は現実世界における定番文句と思われ、N=1はもちろんN=2もよくつかわれる。まれだがN=3の表現もあり、いつだったか、「コスプレはクラスで3番目に可愛い子が輝ける舞台だった」というような身も蓋もない言葉をどこかで見たときには笑った。なお過去形でわかるように、レイヤー文化が浸透する過程で、現実世界においても可愛さのインフレが起きてしまったことを暗に伝える言葉でもある。

そんな呪いのような表現ではあるけれど、やはりこれは誉め言葉で、というのも、一定以上可愛かったら男としては好かれることのほうが大事だからだ。遠くのアイドルよりも、可愛いクラスメイトとお近づきになれるチャンスにかけたい。それが無理めなら推し活にいく。

それすらできないとどうなる?知らんのか。ラブコメを読む。

2番目じゃダメなんですか

…ということで、なんでわざわざラブコメでまで生々しい可愛さに触れなければならんのか、はまずある。需要として微妙ではあろう。しかし俺だけが知っている的な良さもあるし、なにより青春の生々しさが2番目に可愛いという表現にリアリティを感じさせる気がしなくもない。

そう考えるともうちょっとフィーチャーされてもいい属性の気もするが、ここまでド直球に「一番ではない」を打ち出したのを見るのは初めてかなと思う。まぁ理由として変化球だからなのもあるだろうが、2番目の可愛さを描くのがヒジョーに難しいから、というのもあるように思う。これは全力でパンチするより50%の力でパンチするほうが難しいようなものだ。

特に本作は原作が小説なのだが、むしろ難度が高いのはイラストのほうじゃないかなぁ。2番目に可愛い女の子描いてくださいって、かなりきついと思う。絵にも描けない美しさを描いて、みたいな難しさがある。どうしても「そりゃ好みじゃないかい?」になりがち。特にラブコメの絵柄だとそう。

今まで読んできた中で、ラブコメであるにも関わらず可愛さの序列が生々しい作風って、ぱっと思い浮かぶのは宮原るりくらいだ。宮原るり作品の何がえげつないって、見た感じの可愛さと作中の可愛さの序列が完全に一致するんだよ。好みはあるけど、好みは別として一番かわいいのはこの子だね、っていうのが本当にはっきりとある。怖い。特に恋愛ラボ。

そしてこれも最終巻まであるのに積んでることを思い出す。

最初から2番目の真実

…ということで、「本当に2番目に可愛いのかい?」なんて思いながら読んでいたのだが、まぁ正直1番目に可愛い子と比べるとその見た目は好みの気がした。

黒いほうがメインヒロインこと2番目に可愛い女の子で、隣のぶりっとしてる子が一番判定。

なんかこう、2番目感出そうとしているような感じはあるなぁと思う。特にこのシーンはあえて抑制されているんじゃなかろうか。でもやっぱ好みの範疇に感じるんだよなぁ。

どちらかというと、親しみのある性格で頭一つ抜けている、というような感じかね。いやだが性格の観点でも、メインヒロインのちょっと陰キャ入ってるほうがオタク受けするはずだ(個人の感想です)

そしてこのシーンから察せられるように、可愛い子同士でつるんでいるというむき出しのスクールカーストに若干うちのめされつつ、なんだかんだで両方と仲良くなっていくハーピーストーリー。

正直ちょっと目が滑るところあったが、主人公が一番可愛い子に対してやや強めの拒絶をしたシーンはちょいと目が止まった。2番目に可愛い、がヒロインの特性にあるので、一番目に可愛いヒロインは相対的にそういう役割を担うことになるんだろうか。それはちょっと珍しいかもね。

次、はどうするか…

2巻だけなぜかセールで安くなってたので、それは読もうかな。その先はどうするかな…。

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