『ハラン』1巻感想:働いて、働いて、働いた平成の残酷物語

脚本:宮本武史/作画:菊屋あさひ。2024年1巻。GANMA出身なんですかね?🤔すごい読みやすかった。文字が大きくて(老人並感)。

【公式】ハラン|無料のマンガ・ウェブトゥーンを読むならGANMA!(ガンマ)|脚本:宮本武史/作画:菊屋あさひ

ジャンルはサスペンスとあったし、うちのサイトの扱いとは違う気もしたんだけれど、若い男と女が出ていたからラブコメ(ひどい)。まぁでも実際、この後にラブありそうな感じはしたけどね。

以下1巻感想。今なら期間限定無料(そればっかり)。

目次

バズと炎上の時代へようこそ!

このサイトでは久しぶりに2024年1巻なので新しめの作品ということになると思うが、なんとなく2010年代の作品かなと思いながら読んでいた。というのも、本作において描かれているのが、SNSにおけるバズと炎上の時代だから、だね。

無駄に引っ張られていたが、主人公は敏腕アニメ監督っぽかったが、パワハラでSNS告発され炎上、そのまま打ちひしがれて地方でパン屋をする小保方ライフを送っているという設定だ。

個人的に、このテーマは平成の時代のものだ、という意識があるのかもしれない。ただ現実的には、創作としてはむしろ最近描かれているのだろうか。そういえばYouTubeでもこんなのあったね。

この動画作っている人、多分僕と世代一緒なんだよなぁ。リーマン・ショック世代

ワークライフバランスが信仰される現代において、主人公のような働いて、働いて、働く女は平成時代受け入れられなかった。多様で持続可能なキラキラマネジメントこそ平成の正義。一方氷河期パイセンはバイトリーダーで使い捨てられていた。ぴえん。

メリトクラシー(能力主義)の時代へようこそ!

主人公の気持ちとしては、ただ良いモノにしたかった、というまぁそういうことではあったらしく、これは古来より続く「ガチ勢とゆるふわ勢」の対立にある。平成はゆるふわ勢の最盛期ということもあり、彼女はパワハラ監督としてその地位を失うわけだ。彼女を慕う子が、作中でそれは本当に悪いことだったのか、と問いかけていたりして、このへんは人によるだろうが一定の支持があると思われたものの、その後主人公は思いっきり暴力を振るっていたので、まぁアウトだったんじゃなかろうか。

個人的には仕事なので結局は金次第の話だと思うんだが、アニメというのは創作の舞台でもあるので、人によって力の入れ方に配分の違いが大きいところなのかもね。組織人としての動きと、職業人としての動きは違うからさ。

また本作でもしれっと触れられているが、ここには才能・能力という問題もある。どの分野にも才能というものはやはりあるもので、努力が成果に比例するわけではない。歳を取るにつれて、能力というのはそれこそ本当に多様であり、またできないからこそ見えるものもあり、逆にできてしまうがために見えないこともある、なんて思ったりもするものだが、二十代くらいだと、なかなかそうは思えない。純粋に能力と向き合うお年頃だ。

なので、才能あるものがその才に無自覚であると、いかに努力で支えられていたとしても、それは才を無視してよい理由にはならず、結局、人からの支持を失う。一人でやれる商売ならともかく、監督だとそれは致命的だろうね。なのでまぁ、主人公は何もふて腐れているばかりではなく、自分は相応しくない、という気持ちも実際のところあるのだろう。

Hello, 令和

そんなわけで、なんだか世評のようになってしまったのだけれど、良くも悪くも時代というものを強く意識させるものであったと思う。この問題は将来的には恐らく理解されなくなる可能性があると思っていて、つまり今のバズと炎上の時代は終わるのでは?という個人的な予測がある。

いずれにせよ、まさに今だからこそ共感して読める物語であるとも思うので、読みやすいしとりあえず読んだら、今を生きる世代はなにかしら思うところがあるのではなかろうか。え、ラブコメ?イケメンが出るから多分なんかあるんじゃね……?

まぁ、妙に満足してしまったので、2巻以降は僕は手に取らないかなぁ。GANMAで全部読めるのかな?

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次