『絶対☆霊域』6-7巻感想:変態だから幽霊とでもコミュ取れる

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作・吉辺あくろ。2013年7巻、全9巻にて完結済み。

相変わらずちょびちょびと読み進めている。ぬるい4コマはちょい読みに限る。ひなちゃん可愛い。

内容はないようで進むのかと思いきや7巻終わりで急にストーリー性出てきてびっくりした。まぁでも基本はほのぼの日常コメディ。変態風味を添えて。変態なのでひなちゃんと遊ぶためならどこにいってもフリーダム。たいへんよろしい。以下7巻感想。

目次

ほのぼの変態日常漫画

人間しんどい時は脂っこい料理よりも軽い粥のほうがおいしく感じられるようなもので、精神的にしんどい時は気楽な日常コメディこそ至高である。別にしんどくなくても日常コメディは楽しめる。つまりどんな時でも日常コメディは楽しめる。

というわけで日々ちょこちょこと読み進めるのに、ぬるい日常コメディな本作はうってつけで、気がつけば最終巻である9巻に近づきつつある。もう7巻とは。

7巻というとけっこうなボリュームで、漫画の単行本としてはやや薄めな本作でも1,000ページ程度になるから、ちょっとしたストーリーものよりも既に長い。本作は日常ものでかつキャラ数も比較的絞られていて、舞台もほとんど後藤の家なので、毎度馴染みの面子による馴染みのやりとりがなされるのだが、それだけでなんとなくここまでつっかえることなく読み進められてしまったのだから、すごいものだと思う。

まぁそれは俺が下ネタ好きだからというのもあるだろう。後藤兄弟と前田さんのナチュラルな変態ぶりでニヤる。4コマとしては正直落ちてない系だと思うので、軽めとはいえ変態ネタってだけじゃ…という人ならあまり楽しめないのかもしれない。

なにしろ1,000ページもの話を読んでおきながら、覚えている話がほとんどない。もちろん読めば「あーあったあった」と思い出すし、無理くり思い出そうとすればゴキブリ追い出し事件とか後藤人形とか公園でガキどもにドン引きされながら遊ぶとか麻雀とか思い出せるといえば思い出せるが、それで何か思うこともないのであった。まぁ基本落ちてないし。

ひなちゃん可愛いし

とはいえ落ちてない系4コマは美少女中心の漫画ではさして珍しくもないか。本作も一応その流れにあるだろうし。ひなちゃん可愛いし。後藤が羨ましい。後藤も変態ではあるけれど、本当に嫌がるラインはやらない主義なのは良いバランスである。むしろ変態だからこそ、周囲の目を気にせず外でもどこでもひな子とコミュニケーションが取れる。

そういう面でみると、なんだかんだと後藤たちと愉快にやれているおかげで、少なくとも悪霊化の心配はなさそうな自分に気づいて、お礼を呟くひな子は印象的だったか。良くも悪くも、後藤がまともだったらひな子は寂しい思いをしていたのだろう。

ただひな子はどうも生霊っぽいということが、7巻最後、忘れかけていたお兄ちゃん設定で明かされてびっくりする。ギャグ漫画は案外設定だけどシリアスだったりすることもあるが、割と重めな設定がこの後明かされたりするんだろうか。

だがパラパラと8巻眺めた限り、当面は変態的日常の風景が続きそうだ。ノリ自体は変わらなさそうでなにより。コメディだから良いのだ。もうすぐ完結。ちょっと寂しいけれど、どんな風に終わるかな。

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