2005年つまり20年前。そんなに……。
「オススメされた作品」より、懐かしい気持ちになり再読。どこまで読んだんだったかなぁ。最終的には積んでた気がする。
昔読んだ時何を思ったかあまり覚えていないが、思うことは、間違いなく皆本に対する共感度が上がっている。皆本(20)は多分16進法だと思う彼は30代の情緒。人生何回目だ?っていうかこの時椎名高志何歳だ?さすがに野暮か。
一方でザ・チルドレンは本当にチルドレンだなぁというかメスガキだなぁとかなんとか。まぁでも実際通じるところある気がする。メスガキのルーツ🤔
全体的な雰囲気こそ当時、なんなら昭和すら感じるものの、今でもフツーに読めるから間違いなく普遍的な作品だと思う。以下1-3巻感想。全63巻と知って慄いている。
オススメ文
ロリっ子が成長していくのが良いです。長い作品ですがお暇な時にでも…。
周蔵さん
本作は大昔読んでいました。懐かしくなって手に取りましたが、63巻まで出ていたとは……。
令和ならザ・メスガキだったかもしれない(しない)
言わずと知れた有名作。GS美神の椎名高志のエスパー漫画。レベル7の能力とか学園都市風味をきかせつつも、ヒロイン3人娘が弱冠10歳に20歳のおにーさんこと皆本はんという、もしかすると色々な人の性癖を歪ませたかもしれない大長編。でも今読むとヒロインの3人娘が完全にチルドレンにしか見えなくて絶望した!
いやチルドレンなんだけどさ。20年前はもうちょっとこうヒロイン的なものを感じる心があったような気がするんだが、もう今見ると完全にチルドレンにしか見えない。チルドレンが何をしても、「まぁ10歳だしなぁ」となんか微笑ましく感じる。いや客観的事実としてチルドレンなんだけど。そうなんだけど。
完全に子守なんだよね。「買って買って買ってー」とかジタバタしている様とか完全にクレヨンしんちゃん。ある意味ガチ勢に対する訴求力はあるのかもしれないが、なんだかんだでガチ勢はいつの世も少数派。
まぁそのシーンは、この後の三人娘アダルト化計画の対比のため、あえていつもよりさらにガキっぽさを強調されていたと思われる。序盤のアダルトイメージは、クソガキにしか見えなかったであろう3人娘を読者にもヒロインとして意識させつつ、物語もちゃっかり進む。しっかりギャグやりながら、それがストーリーにもかかわる良い構成。
まー所詮10歳なので、そのまんまだとガチのラブはかなりつらいところがある(皆本の名誉的にも……)しね。それでも女子は女子、ヒロインはヒロイン。おままごとめいた、ドラマで覚えたような修羅場を演じる様が愛らしいといえば愛らしい。皆本が合コンにいったときなどは
「ここんとこ毎晩じゃん!?どーゆーことなのよーッ!?」
絶対可憐チルドレン 4
「皆本はんフケツ!!ウチもう実家に帰る!!」
「ごはん冷めちゃったー」
「奥さんか、お前らはーっ!!」
という昭和じみた掛け合いが愉快で楽しく、そしてなんとなくメスガキみを感じる。
考えてみるとよわよわお兄さんとつよつよ女子はメスガキのフレームワークである。もちろん00年代中盤の当時にメスガキなどという言葉はなく、実際のところ皆本はよわよわではないし、ザ・チルドレンは今的な意味でのメスガキではない。しかしツンデレという言葉はなくとも天道あかねは乱馬のバカーしていたわけで、言葉より先に概念があったことを思えば、本作は今のティピカルな属性のルーツの一つだったりするのかなぁと思ったりした。
ロリコンエロジジイ兵部に対する感情の変化
兵部は割と嫌われていたような気がするんだが(役どころ的に仕方ないけど)、俺もあんまり好きじゃ無かったと記憶しているんだけれど、今見るとなんとも思わないというか、彼は彼の役割をまっとうしようとしているんだな、とむしろ好感した。まぁ「(薫を)花嫁にしたい」は半ば冗談にしてもキモかったが、彼には薫の見えている姿が違うんだろう。
ってか物語的にも、明らかに兵部が出てから締まる感じが出てる。兵部めっちゃ重要キャラやん。っていうか今見ると兵部と皆本BL受けしそうだなと思った。
それじゃ仕上げと行こうか。あと一押しで、その坊やは永久に僕のものだ……!!
これとかけっこう狙い澄ましたセリフ回しに見える。
局長いい歳なのに一番楽しそうだなぁって
あと一番我ながらうわーと思ったのは、割と局長に感情移入できる俺がいたことだ。なんなら53にして今なおパワフルで人生楽しそうな局長が人生のロールモデルにすら見える。実際、局長はけっこう意識してあのポジション演じてる節もあるんだろうなと思うし、局長が局長やってるから、皆本は皆本できてるとも思う。
局長に限らず、それぞれがそれぞれのポジションで、各々の役割をまっとうしている感じが好ましい。
そういうところが面白いのか、この漫画、ほぼ全ページちゃんと読んじゃったんだけど、これは俺にとってけっこう珍しい。最近は、なんかこうちょっとでもアレだなって思うと、その瞬間に脳が理解を拒絶して、ページをめくるスピードが3倍から30倍くらいになるんだよね。でも本作については、マジで等倍からせいぜい2倍くらいだった。わかりやすく、また面白いんだな。
全63巻か……
だからこその長期連載なんだとは思うが……さすがに全63巻と言われると尻込みしてしまう。本棚みたら30巻まであったが……でも多分これ既に積ん読モード入っていた気がする。この勢いをずっと続けるのは厳しいし、少なくとも当時の自分は途中で読むのをやめたわけだ。
なんとなくボチボチ読んでいこうかなとは思っているけれど、果たしてどこまでもつかな……。
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