『ざーこざこざこざこ先生』1-4話感想:可哀想なメスガキ

ざーこざこざこざこ先生 - COMICメテオ

例によって「オススメされた作品 – 少年は少女に出会う」からです。

教師の本棚にあってほしくない漫画暫定一位。レジに持って行きづらいことこのうえないタイトル。ハーレムなのか修羅場なのか。タイトルはメスガキだが、この作者さんはメスガキよりツンデレの印象がある……けど、多分本質は「可哀想はかわいい」と思われるので関係ないか。

作者さん(ぜろよん)の漫画はSNSやらで時折見かけていた。俺のごちうさの知識はこの方の漫画レベル(#ご注文はうさぎですか? ごちうさを一秒も観てない俺がネットの知識だけで描くごちうさ漫画 - ぜろよんのイラスト - pixiv)。元ネタコピペだし三次創作になるのかなこれ。

未だにごちうさと聞くと真っ先にシビックとメチルアルコールが思い浮かぶのはコピペをビジュアル化したこの方の功績(?)と思われるが、妙な広まり方をしてガチのごちうさファンの人は複雑な心境かもしれない。でも「赤ちゃん部屋がいっぱいだぁ」が思い出されるよりいいんじゃないか(最低)。

なんか全然漫画話してないのでこっからする。

目次

闇が深い

本作は新任の先生(25)と恋する乙女x3(女子中学生)のハーレムっぽい修羅場感ある仲良しコメディ。タイトルはメスガキだけれど、純粋にざぁこされたいあるいはわからせたい気持ちで読むと肩透かしを食らうかもしれない。わからせはわからせでも、多くの場合に望まれるありていなわからせとは別ベクトルの可能性がある。

作者さんの漫画はネットに上げられているものを昔読んだが、ツンデレがツンしてたらデレを出す直前にガチ嫌われて(あるいは逆NTRれて)むせび泣くという闇属性の極致みたいなものだったことをよく覚えている。そこに身体欠損や人死にのような不可逆性の事故、百合の欠片もない女のガチ嫉妬を織り交ぜるなど、可哀想はかわいいを際限なく掘っていくスタイルで、中々人を選ぶものだった。冒頭にあげたごちうさのコピペにしても、たとえばメチルアルコールのネタはアル中のチノちゃんが失明して終わりという救いのないものだが、これが作者さんの性癖にビンビンきたことは想像に易い。

闇が深かった

とはいえ商業ラブコメのストーリー漫画で身体欠損や人死にがそう軽々とされることはなかろうし、マイルドに落ち着かせてくれているのかなと思いつつ読み始めたわけだが、メスガキ無双を思わせるタイトル表紙とは裏腹に、毎度メスガキが誰も幸せにならない可哀想なわからされ方をしており、何も変わっていなくて安心した。

最初に先生大好きな女子中学生3人組が登場するところまでは凡百のラブコメ漫画ハーレム派でハイハイいつものやつねといったところだが、彼女たち全員が表向き先生を嫌っている風を装っており、互いにその前提のもと空回りしあっている間に、素直に先生のことを想っている(と想われる)純粋な子にかっ攫われてむせび泣く、メスガキわからせ隊でも「そういうわからせ方はしとうなかった」みたいなやつだった。笑った。

つづき……

セール待っていたらいつまでたっても読めないよなーと、20年来の単行本派だった俺もようやく時代に迎合して漫画サイトで連載を読み始めているわけだが、4話の次は12話、その次は26話となっており、「まぁこの手の漫画は間の話を読み飛ばしても支障なさそうだけど、面白いし単行本ポチるかなー、どうしようかなー」などと、貧乏くさい悩み方をする今日この頃、俺の財布、ざこすぎ……?

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • この作品の登場人物、実は本当にやべぇのはメイン3人ではなく……
    あれですね。一見普通にしてる人の方が案外闇を感じる事ってありますよね。
    ……まあ純粋なのは間違ってはいませんが。

    • え、そっちなんですか。まぁでも本作にまともな登場人物は多分いないのだろうなぁと……

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