『勇者と魔王のラブコメ』2-3巻感想:魔法使いの片思い漫画

ホリエリュウ, 勇者と魔王のラブコメ 3, 2019

なんかアレな表紙の3巻。絵柄が濃い。しかし登場人物が皆性に忠実であるなこの漫画。服がエロい。同性愛者が多い。

ということからわかるように、カプものっぽいがそうでもない構成。どっちかってと、ハーレム系が好きな人に受けるのではなかろうか。……いや、修羅場好きだな。多分、修羅場好きに受ける。あと片思い好き。ハーレムとカプのベクトル合成って修羅場・片思いだから……。

実際一番印象深いのは、片想いを炸裂させる哀れな恋愛特攻隊、魔法使いの壮絶な爆散である。魔法使い系地味にちょっとシリアス。以下2-3巻感想。

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カプなのかハーレムなのか

1巻に引き続き、ぬるぬると2-3巻を読んだ。この濃い絵柄でエロースな構図を連発されるので、正直疲れなくもない。これは俺が歳を取ったのはもちろんあると思うが、こういう濃い絵柄は若向けというよりはおっさん向けだろうとも思う。そもそもドラクエ設定という時点でおっさん向けだ……と思う。

この漫画は一応勇者x魔王の確定カプものではあるのだが、勇者モテモテでライバル女子もたくさん出てくる。うむむ。こうなると、ちょっと変わってくるぞ……?

確かに野郎向けラブコメ、特に一昔まえのラブコメだとヒロインが複数出てきて主人公モテモテなのはもはやデフォといってもいいくらいで、それは特にヒロインの可愛さをウリにしたようなもので顕著だ。ヒロインの可愛さで勝負するなら、一人のヒロインにすべてを賭けるよりも、複数のヒロインを出したほうが読者を獲得できる可能性が高いからだろう。また、複数女子にモテモテ、というハーレムはそれ自体が浪漫でもある。

別にそれ自体は合っていいものだと思うのだが、カプものの浪漫はそれとは違う浪漫である。カプものにおいては男女の関係そのものが浪漫であり、それはヒロインがどんなに可愛くてもそれだけでは作り得ない浪漫だ。というか、ヒロインが可愛いということは必要条件にすらならない、特別な浪漫だ。

当然、カプものの浪漫はハーレムものの浪漫とは相容れない。まぁガチハーレムを望む層というのは案外多くないので、ハーレムものでも最終的にはヒロインを一人に絞り込むのだが、それは必然的に最終話間際になる。そして、絞り込んだ以上その先はない。

一方、カプものは当たれば延々と続けられるのが特徴だ。その唯一無二の関係が受け入れられなければアウトだが、受け入れられれば本当にいつまでも続けられる。

その特性上Web漫画に多かったが、当たれば美味しいし、また狙えばそこそこ打率も高いし受けなければさっさとやめて新しく別の連載すりゃいいんだ、という美味しさに最近気づかれたのか、カプものが商業でも乱造されているように見える。

で、本作もなんとなくその流れにある……ように見せかけて、昔ながらのハーレムものっぽい感じも色濃く残っている。なんだか、どっちつかず…?

前述したとおり、カプものの浪漫とハーレムものの浪漫はまったくベクトルが異なるものだ。共存できない。その2つを無理やりかけ合わせると、力の合成が起きて、まったく別ベクトル別のジャンルになってしまう。

カプ x ハーレム = 修羅場・片思い

何か?それは三角関係、修羅場の浪漫である。あるいは片思い浪漫である。

いや、いいんだ。それはそれで一つのジャンルだから。それはそれで面白いジャンルなんだ。

実際、この漫画で印象深いのは勇者でも魔王でもなく、魔法使いだ。魔法使いの一方的な片思いと、それが爆死し、それでもなお勇者を想う姿である。

……うーん……どうも、この漫画はそれを意図していたと思えないんだよなぁ……。なんか期せずしてそうなってしまった感。

いやね、恋愛特攻隊の爆散する様は強烈な輝きを見せてしまうので、不用意にやるとメインカプのぬるい恋愛なんて完全に霞むんよ。

また、ちょっと方向性が変わるけれど、サブヒロインだと遠慮なく変態的な属性をぶちこめるからか、その性格もどこかで見た感じのメインヒロインと違って面白くもある。いまわの際の僧侶(男の娘)はちょっとおもしろかった。

「うっ…もう…ダメ…
 つまらない一生…だったな…
 次生まれてくるときは…
 ちんちんでっかいイケメンに愛されるカワイイ女の子に…」

ホリエリュウ, 勇者と魔王のラブコメ 3, 2019

ほんの2ページ前まで「絶対死んでたまるか…!」と強がっていたところからの陥落。正直こういうの弱い俺。

ただまぁ、この子も結局はハーレム要員なんだが、確定カプものなだけに、片思い要員なんだよねぇ……。

いや、ハーレムというか、なんだか乱交系っぽいような気はする。いずれにしても確定カプなのがあまりプラスに働いているようにも……ううん……。

といいつつ、4巻までまとめてポチってはいるので、次も読むだろう。

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