作・ミウラタダヒロ。2016年1巻、2017年5巻。
なんてハッピーな漫画なんだ。ハーレムでラブコメでちょっとエッチの三倍満。コガラシが非常に好漢なのがうまく効いていると思う。あと安心のハーレムものとしてやっちゃいけないことの線引がToLOVEる並にしっかりしている。
人数が増えてきただけに、初期ヒロイン(特にクラスメートの宮崎)が若干モブ化しつつあるが。
個人的には朧推し。以下4,5巻感想。
すごいな
5巻まできて驚きの安定度。毎回毎回エロいけれど、決して嫌な感じはしない。それはヒロインの扱われ方が常に一線引かれているからだろう。端的に言うと、主人公以外のラッキーすけべがない。
その傾向は、コガラシが友人を連れてきてゆらぎ荘でハロウィンパーティーした時の話なんか見るとよくわかる。しっかりとエロスな計画を企む友人はほとんどご利益にあずかれず、代わりにコガラシがラッキーすけべの嵐を一身に受けるというラブコメ主人公補正。羨ましいことで。つまり、友人含むすべてがラッキーすけべのための舞台装置になっているんだな。メイド喫茶の話で一般客からセクハラ受けるのはモブ子だし。狭霧もちょっかい出されるけれど、そちらはあまり性的ではない辱め。そしてさっとコガラシがフォローに入るイケメン……からのラッキーすけべ。OK。
主人公が主人公している強み
ヒロインも一人ひとり見ると、別に珍しいタイプのヒロインがいるってわけではない。5巻表紙の雲雀とか、わかりやすくツインテール娘きたーと思ったし。それがあまり気にならないのは、コガラシがしっかり主人公してるからかなぁと思う。
キャラクターそのものは見たことがあっても、その組み合わせとなれば話は別。ただヒロインを愛でるだけなら、ヒロインの性格がすべてだが、組み合わせのラブコメっぷりを楽しむなら、主人公のキャラクターとの組み合わせの数だけパターンが増える。コガラシの真面目で気のいい好漢ながら、あわてんぼうで剽軽なところもあるキャラクターをうまく使ってお話作りをしているので、ロッカー閉じ込めやら急に先生が来たので同じ布団に入り込むなど、定番のネタをぶちこみやがってと思いつつ、読めてしまう。
この基本に忠実な感じ、まさにプロの業としか言いようがない。。。あまりにも外さなさ過ぎて面白みがないといえばそうかもしれないが、多分それよりも安心・安定のハーレムこそこの漫画の特徴なのだろう。5巻までそれが貫かれているということは、今後もずっと貫かれるに違いない。