『優等生と秘密のお仕事』1巻感想:性的だけどやさしい世界

あずまゆき, 優等生と秘密のお仕事 1, 2018, 秋田書店

おぼこで真面目な18歳美少女と幼なじみの好青年が、突如として信長書店的なアレを引き継ぐことになったという筋立て。こう書くといかにもヤングチャンピオンだし野郎向けなんだろうなぁと思われるかもしれないが、まぁ実際多分そうなんだが、読んでみると、どちらかというと男より女のほうが楽しめたりするんじゃなかろうかと思ってしまった俺は擦れ過ぎだろうか。もう世間一般の感覚が俺にはわからん。

いずれにせよ、こういう作品が普通に商業で一般作品として売られている日本は、豊かな文化を持っていると思う。世界に誇れるけどクソうるさい最近の一部世界には知られないままでいてほしい気もする。

なにげにやさしい世界。以下1巻感想。

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物理で持っていた

物理的積ん読にあった一冊で、いったいいつこの本をポチったのかまるで覚えていない。ポチったというか、多分物理書店BookOFFで100円で仕入れたのだと思う。作者さんはお色気強めの作品で過去にも読んでいたので、とりあえず1巻よんで見ようかな、くらいのテンションで買ったんだろうな。もはや自分が何をしたのかすら把握できていない。

性的だけどやさしい世界

さて、本作は真面目なおぼ子が信長書店的なアレを継ぐことになったというもので、大人のおもちゃから始める性教育、みたいな内容だ。ラブコメ的には幼馴染み系で、今のところはお邪魔虫などが出てくる気配もない。「優等生が大真面目におもちゃを勉強する」というテーマ性があるからと思われ、ここにありきたりなハーレムラブコメムーブは雑味とされたのだろう。まぁ2巻以降どうなるかはわからんが。まぁでもこの作者さんは割と確定カプで、安易なハーレム設定はあんまり見ない気がする。とりあえず、無駄に修羅場めいた展開はなさそう。

また、登場人物に悪意を感じさせるキャラがモブに至るまでいない、どころか基本みんなやさしい。自身の性的な魅力に無頓着と思われるヒロインが谷間を披露してしまった時にも、モブは「見ちゃいかん」と目を逸らすなど紳士的であった。いやな奴がいないので安心して見ていられる。その反面、刺激はあまりないかもしれない。

まぁテーマそのものがそれなりに刺激的だからそれでいいのかもしれない。AV女優や大人のおもちゃ屋が肯定的に描かれ、またそれを大真面目に勉強する高校生なんて描写が許されるの、日本くらいなんじゃなかろうかと、昨今の偏狭なグローバルとやらを見ていると思う。

実際、この漫画の画像を引用したら恐らくGoogleブチギレで「お前んとこには広告配信してやんねー」って警告飛ばしてくるものと思われるし、下手したらこの記事の文章程度ですら杓子定規な機械判定でNGを食らう可能性がある。昔はいちいち異議申し立てをしていたが、最近は面倒臭くて放置している。アメリカのビッグテックが、中国共産党みたいな潔癖さを強要してくるとは00年代の時には思わなかったなぁ……。

なんだか嫌な方向に話が逸れた。閑話休題。

テーマに反して刺激は少なめ

漫画の内容に話を戻すと、真面目っ子が大真面目におもちゃの勉強をするんだけれど、別におもちゃの解説があるわけでもなく、どちらかというとおもちゃに反応するウブな真面目っ子を愛でようという感じかな。少し危なっかしい感じもするけれど、そこは幼馴染みの男がしっかりと守るという設定なんだろう。まぁ彼が頑張らずとも、この漫画の世界観だと特に何も起きなさそうな気はする。サービスシーンもせいぜい一人遊びだったりちょい百合だったり程度のもので、かわいらしい絵柄もあいまって、全体的にやさしいタッチなんだよね。

だからどうだろうな、面白いかと言われると、もう少し刺激が欲しいというのが正直なところ。まぁこれはこの漫画に何を求めるかにもよるだろう。まぁ2巻以降はちょっといいかな。機会があれば読むかもしれないけれど。

物理本には積み消化の圧がある、が

どうでもいいけど、物理で積んでおくと、こうして読む機会が増えるのは確か。電子だったらただの投げ銭になってしまっていた気がする。この書籍に限らず、そういうことは多い。まぁだからといって積極的に物理的に買う気にはならないんだが。

実際問題、漫画はもうみんな電子に移ってるんじゃないのかねぇ。ってかアプリだろうな。単行本、高いし。古い作品は安くするとか、柔軟な値付けはできんもんか。他の娯楽と比較したときに、漫画は高すぎて、俺みたいに自由に金が使えるオッサンならともかく、イマドキの若い子はもうアプリで読む以外にはなかなか手が届かないんじゃないかねぇ……。こうして商業漫画を巻ごとにわけてレビュー書くスタイル自体、もう古いんだろうなぁ……。

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