作・高津カリノ。佐藤くんの長年の募る想い叶い、さとやち成立を我が事のようにうれしそうまさんが印象的な12巻初回限定特装版の表紙。ドラマCD『ぶらんにゅーめにゅー?』が付録。
割と山田無双と見せかけた相馬さんCD。でもちゃんとカップルの話も多くニヤニヤできる。終始ハイテンションのたのしそうまさんと佐藤くんの「ハニー(イケボ)」よかったです。
以下ドラマCD感想。
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みんなと一緒でたのしそうまさん
新メニューの考案にかこつけたワグナリア面々による宴。みんな楽しそう。その中でも一際テンション高くて楽しそうだったのがたのしそうまさん。珍しく羽目をはずして、佐藤くんを悪酔いさせてしまい、小鳥遊くんからお説教される。
12巻ということでWORKING終盤、人間関係も進展してきた頃のドラマCDだけれど、カップルの進展とは別に、相馬さんほど印象が変わった人もいないな。高津カリノ作品に出てくるキャラクターは、どれもソロではとっつきづらいというか、アクが強くて、お友達にしたいというよりは遠くから見ていたい人たちなのだけれど、相馬さんはそんな中でも一際癖が強かった。
強キャラ過ぎると読者は共感出来ないしね。いや相馬さんが強キャラかというとそれは微妙な感じなのだけれど。でも、最初は伊波さんに殴られるのだけが怖いという、じゃんけん成立には微妙な属性で、皆を一方的に翻弄していたのは、強キャラ的ではあったと思う。
そんな彼が、ワグナリアでも最も地位が低い(?)山田にいいようにやられて、かわいそうまさんにされてしまうことで、妙な力の均衡が生まれたというか、このへんのバランスの取り方の絶妙さが作者さんらしくてええなぁと思う。
山田にしてやられることで、心なしか相馬さんと皆の距離も近づいたのではなかろうか。かわいそうさまさんネタでいじれるようになったし。でもいじりいじられってのは、親しさの表れだしね。最初の頃よりも断然楽しそうだものなぁ。相馬さんが本当にぼっちのかわいそうまさんなのかどうかは未知数であるけれど、あまり心を開ける人間がいないのはそうなのだろうし。
12巻本編にあった、高性能カメラをゲットして、みんなのアルバムをこっそり作っちゃった相馬さんには心の闇を感じずにいられない。相馬さんワグナリアのみんなを好き過ぎる…。
さとやち影の立役者でもある相馬さん、二人のことをずっと面白おかしくもどかしく見守っていたわけで、カップル成立の喜びも大きく、そのたのしそうまさんぶりにほっこりであった。
そして羽目をはずした相馬さんの悪巧みにより悪酔いした佐藤くんの「ハニー(イケボ)」。こんなん耳元で囁かれて俺はどうしたらいいんだよ 笑。ニヤけていいのか?ってか佐藤くんこういう酔い方するのな!
山田無双
それにしてもやっぱりよく出来たキャラだなぁと思うのは山田である。ぽぷらとは違う方面で、みんなの橋渡しになっているなぁ。こういう立ち位置の人間も職場にはいるといいよなぁと思う今日この頃。たかいなラインでぽぷらが担っている役割を、さとやちラインでは山田が担っているとも言えるのだろうか。
いつどこからでも急転直下で山田で落とせる安心感。起承転結どこにでも入れられる万能娘。今回も大活躍でありながら、相馬さんが主にパーティーたのしそうまさんモードだったが故にそうやまラインは特になく。というかそうやまくると相馬さん沈鬱な表情になるからね仕方ないね。
いまだにそうやまの二人はどうなるのか未知数である。どうなるんだろか。
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