↑主人公の多華宮君がひたすら女の子に守られる。男にも守られる。
基本情報
ウィッチクラフトワークス / 水薙竜 - アフタヌーン公式サイト - モアイ
2016年2月12日現在、第9巻まで。作者は水薙竜…他作品は知らない。Wikipediaによると、本作が二作目らしい。女キャラの乳に夢を盛りすぎているが(それこそモブに至るまで)、作者は完全に無自覚で、人に指摘されて気づいたらしい。そういうの良いと思います。
だいたいこんな感じ
守られ系主人公多華宮仄が、完璧超人クーデレ美少女の姫様と、正義のキモウト多華宮霞に守られながら、ウィザードな毎日を過ごしちゃうよ。
…と書くとあまりにも端折り過ぎで、勿論あれこれストーリーもあるんだけど…俺的には、変態野郎に変態女たちの織り成す関係や、ファンシーな世界観(絵が非常にマッチしている)が好きで読んでいる。魔女ものなだけあって、ファンタジーなんだけれど、魔女をはじめケモミミやぬいぐるみたちによる武闘派バトルはなかなか見もの。でもこの漫画の見所は、第3位が姫様の異常な愛情、第2位がキモウトのキモウトっぷり、第一位が姫様vsキモウトの仁義無き戦い、だと思うの↓。
なお毎回戦ってはキモウトが負ける。
人物
基本的には姫様がメインヒロインだけれど、妹もかなり目立つのでダブルヒロインといってもよいかと思われる。変なやついっぱいいるけど、とりあえず主人公とヒロイン二人で。というかキモウトで。
多華宮仄
↑守られ系主人公。といっても別にひ弱な性格というわけでもなく、ちゃんと男の子しようと努力しているのだが、周囲の戦闘力が異常過ぎるので如何ともし難いという感じ。ただ秘められた力系の主人公なので、ストーリーが進むにしたがって、最終的には最強になるのかもしれん。
彼個人については、取り立てて言うことはないんだが、変態に好かれすぎているという特徴があり、またなんだかんだいいつつも変態たちの中心でうまくやっていけているのは、なかなか大したもんである。なお妹への対応は激甘であり、霞のキモウトっぷりを加速させたのは兄の態度もあろう。
火々里綾火
↑怖いよ姫様。美人で完璧なお人ゆえ、学校の人気者。しかし一歩間違えたらヤンデレ判定くらってしまうんじゃないかというほど、一途に、そして周囲を一切顧みず、多華宮仄を保護する。そのためならどんな犠牲も厭わない。怖い。また、仄に対する態度は「過保護」の一言に尽きる。普通に男をダメにするタイプだが、そこは仄が割と根がしっかりした人間なのでなんとかなっている。
基本的にチートな強さで、ほとんどの相手を瞬殺できるが、母親がその上をいくチートだったり。あと変態だらけのこの世界で、同じく変態にカテゴライズされてもおかしくないながらも、一途に多華宮仄を守り続けるこの子の存在が、作品全体のバランスを取っているように思う。
ってかタイトルにクーデレって入れたけど、これクーデレって言うんやろか。
多華宮霞
↑「全部妹の権利じゃん!」で有名な人。他にも「妹パワーでなんとかする」「妹力が足りないせいだ」などなどわけのわからん迷名言多数。周囲にも引かれまくりだが気にしない。いわゆるキモウトキャラなのだが、それにも関わらず好感がもてる珍しい子。普通に人間関係築いてるのと、親友のたぬたぬこと田沼さんの存在が大きいかな。親友のためなら命張れる女やからな、漢の鏡やで。あとなんだかんだいって、ちゃんと兄貴を物理的に守っているし、大事にしてるんよね。
俺芋(元ネタは当然アレだろう)なるアニメを愛聴しており、高校生でもお風呂は一緒に入ろうとするし、二日に一度は兄のベッドに潜り込んで寝るし、たとえ親友だろうと兄と話せばお家断絶するし、兄とは結婚して子供を作るつもり(但コウノトリさんが運んできてくれる説を採用)という徹底したキモウトぶりにも関わらず、自分がブラコンであるとは微塵も思っていない。そして先の妹物アニメを見て「気持ち悪い」という感想を残し、親友のたぬたぬと読者に衝撃を与える。それならお前はいったいなんなんだ。キモウトキャラはだいたいブラコンを開き直っているもんだが、この子はまったく自覚がないというのが珍しい特徴だと思う。
しかもそれなりの戦闘力があり、かつ兄に近づく女は排除するという、キモウトにありがちな攻撃性も兼ね備えているが、メインヒロインの姫様の戦闘力がその遥か上なのであまり問題になっていない。姫様から鉄拳制裁を食らうので、結果的にキモウトっぷりの悪印象を帳消しされているのもあるような気がする。姫様自身に若干自覚無きストーカー気質があることも相まって、なんだか妙にバランスが取れているのだ。
作者の理想の妹像らしいが現実にこんなんおったらかなりキツイやろ。正直俺はこの子が面白すぎるから読んでいるといっても過言ではない。
総評
変態とキモウトを楽しむ漫画。
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