作・高津カリノ。限定版5巻についてくるドラマCD「足立とゆかいな仲間たち」について。
内容は、5巻をベースにアレンジしつつ、ワグナリアの面々も絡ませたもの。基本的には足立×村主中心…というか、足立中心。タイトルに偽りなし。足立くんむちゃ好きやわ俺。やっぱり足立くんはクレイジーだと思ってたんだなみんな!ネタでもなんでもなく、足立くんは道内一のクレイジーだよ!
そして足立・佐藤・吉田の3人だけのターンがけっこう長いんだが、これがなかなかニヤニヤできる。ニヤニヤしたわ。怪奇!野郎の会話でニヤニヤする三十路男!死にたい。6巻出るまでは死なない。
野郎のトークでニヤニヤできるラブコメって素敵やん。今、こういうものが求められていると思うんだ。
足立づくしの足立三昧だが、なにげに一番ラブっていたのは東田・宮越の看板カップルしれない。以下感想。
足立クレイジー!
昨今のラブコメ漫画で、ここまで野郎がフィーチャーされた特典があっただろうか。特典ドラマCDのスリーブは見事に野郎のみ↓。
こいつら全員彼女持ち。BLでもなんでもないのだ。そしてこの3人がトークする。恋バナからなんてことのない会話まで、色々あるけれど、なんだろう、ニヤニヤする。ニヤニヤできる。した。
そして話題の中心は真ん中の足立くん(さとやちも多いけど)。今回、河野たちからクレイジーの称号を戴く。これは単行本では言及されていないので、ドラマCDオリジナル要素かと思うんだが(といってもこの作者さんは自分の庭であれこれやる人なので、本当に調べようと思うとたいへんなんだが…)、あー、やっぱりそう思われていたのか、という感じ。
なんだろう、こう、説明しづらいんだけれど、この男確実にクレイジー。それはわかる。一見ただの優男で、別に強い自己主張があるわけでもないのだけれど……ひどい。曲者揃いの猫組女性陣の中でも一癖ある村主が、完全に飲み込まれている。面倒臭い物件の村主の更に上をいく面倒臭さ……とかそういうのを超越した何か。面倒臭いでは名状できぬ得体の知れない不気味さ。この感じをたとえるのであれば、そう、クレイジー。
いや、普通にニヤニヤできるウブいカップルなんだけどさ。ごくナチュラルに村主さん抱き寄せるのいいよね。その理由が「逃げ出さないように」で佐藤くんに思わず「ハンターかよ」とツッコミ入れられる足立クレイジー。完全に捕食者。その抱き寄せる力がまた無駄に強いんじゃないかと予想。
でも村主さんも、家の中でも抱き寄せられるから、そういう時に限って足立のオカンと目があって気まずいというのはあるけれど、抱き寄せられること自体は特に不満に思っていないというか、この人自らすすんで足立くんに捕まりに行っているので、お似合いのバカップルである。
なんだろう、村主さんもちろん大活躍だったはずなんだけど、ボーイズトークが印象深かったせいで話がちゃんと思い出せないな。
宮越さんのアホの子っぷりが果てしない
それにしても、回を追うごとに宮越さんの知能指数が心配になるレベルで低下していく。特にひがしーと付き合ってからが酷い気がする。難しいことは全部東田が考えるから大丈夫的な感じなんだろうか?この二人、唯一の高校生カップルでありながらしっかりと将来を見据え、互いに結婚前提というか、結婚当たり前でしょ的な重々しいカップルである。
ぱんつ議論に次いで、今回はぶらじゃー議論をバイト仲間にぶちかます。ひがしーが自分のいいところで、悩みに悩んだ末、身体のことしか言ってくれなかったので、下着を頑張ろうという、考えてみると涙ぐましい彼女ぶりなんだろうか。
収穫は、ユータ君の性癖が妃に「変態か!」とガチボコされるレベルのものであったことか。そしてユータ君の性癖を、「需要と供給が合ってるか知りたいの!」と問い詰める志保嬢。この二人、作中ではぼかされているけれど、既に相当色々やっているのだろうなぁ。
東田がピンクの花柄と言った時は、案外可愛らしい趣味をしているのだなと意外だったというか、そもそもよく言ったなコイツと思ったが、やはりそこは適当に誤魔化していたようで。この男は下着の好みとかなさそう。
それよりも、相手が宮越であることが重要なんだろう。ひがしーはなんだかんだ言いながら宮越さんの全部が好きで、どこが好きってわけじゃないんだろうと思う。その存在そのものに愛おしさを感じているんじゃないかな。
パフェの件といい、結局今回も一番ラブラブしてたのは東田×華だったか。ユータ君と志保嬢は見えないところで激しそうだけどな!
野郎の会話でニヤニヤ
足立クレイジーに足立×村主分をたっぷり補給できたのはもちろん、さとやち、他ワグナリア面々の出番も多く、原作ベースで良いものだった。しかしやはり一番すごいところは、野郎どもの会話だけでニヤニヤさせるとこだなぁ。もちろんベースにあるのはラブコメ。こういう作品がもっと増えればいいのに。