鳴見なる, 渡くんのxxが崩壊寸前 6, 2018
この漫画は常に不穏な空気が漂っているのだが、振り返ってみると多少問題はあれど、渡と石原はなんだかんだしっかりと青春的な恋愛をしているように見える。案外健全な恋愛漫画なんじゃないのかという気がしてきた。
まぁ紗月も石原も徳井も叔母も妹の鈴でさえも、主要な登場人物が全員何かを隠しているのは確からしいので、そこが繋がってどうなるかというところなのかもしれないが…。
それにしても石原さんは家自体が面倒くさいのね。優良物件に見せかけた地雷なんだろうか。可愛いけどねぇ。以下6巻感想。
青春している
この作品は最初からずっと不穏な空気が流れていて、登場人物がどいつもこいつも腹に一物あるようであるし、タイトル・表紙も何やら意味深。恋愛ミステリー的な楽しみがあるなぁと思いつつ読んでいた。実際、作中の演出には不安を煽るようなところも多かったし。だけれど、この6巻まできて振り返ってみたら、今の所特に何も起きていないのだよなぁ。というより、なんだかんだ、渡と石原はしっかり青春しているように見える。
まー石原さんは相変わらず面倒くさいどころか、どうやら家庭的にも問題ありげ、ってーかいわゆる毒親持ちっぽくて、薬みたいな料理といい、優良物件に見せかけた地雷感が半端なく漂ってきたところではある。可愛いけどね。胸も大きいしね。その癖潔癖に見せかけたムッツリさんっぽいし。男の理想みたいな子だよね。今や渡を押し倒す勢いだし。この豹変ぶりは、紗月をライバル視しているだけではなくて、何か抱えていそうだなぁという気はする。
とはいえ、みんな何かしら問題を抱えているものだしなぁ。毒親持ちってのはかなり嫌だけれど、そんなの大人になれば関係ない……ことにはならないけれど、決して超えられない壁ではないし。石原さんも親の言いなりになるタイプでもない…というか、支配から脱しようとしている感じであるし。演出こそ不穏だけれど、案外問題なくいい感じで恋愛しているように感じる。
紗月がいるしなぁ
それにたとえ石原さんがアカンかったとしても、渡には紗月がいるからなぁ。ってか俺は紗月派なので、むしろ紗月エンドは望むところである。渡も夢にまで見るほど紗月に囚われているようであるし。
そんでもって諦めの悪い後輩ちゃんもいるしね……。まぁ間違いなく当て馬なんだけれど。ってか後輩ちゃん可愛いは可愛いのだが、イマイチ活躍できておらず、渡からは完全に妹扱い、紗月には舐められ、石原さんにさえ安牌扱いで特に危機感抱かれず、当て馬にしてももう少し頑張ろうという感じである。いなくてもストーリーに全然影響ない気がする。
まぁでも後輩ちゃんは、この漫画の主要人物で唯一後ろ暗いところがなさそうなキャラなので、ある意味清涼剤。紗月も石原も徳井も叔母も鈴さえも、みーんな渡に何か隠している感じだしね。なんだかね。
彼ら彼女らの隠し事が、そのうち一本の線で繋がる時が来るのかしら。それが繋がった時、渡に何が起きるのか。やっぱり一番のキーマンは紗月なんだろな。正直ちょっとマンネリなので、次あたり大きく動いてほしいところだなぁ。
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