『わからせて!メスガキ悪魔ちゃん』全2巻感想:純粋ラブコメだった

作・みたむらまこ。2024年。あれ……もしかして本サイト初の2024年作品……。

このタイトルだからあんまり期待せず、なんとなく読んだのだけれど、良かった。こういうことがあるから、適当に見かけた漫画を読むのは良いモノだと思う。俺の場合そればっかりだけどね。ははは。

とはいえKindle Unlimitedだからではあって、定価ではポチれんというのも正直なところ。770円で購入はしない。大人しくKindle Unlimtedに入れよ。でも同人誌で売ってたら良いと思ったかも。そういうインディーズっぽい荒削りさと切実さを感じさせる作品だった。

以下タイトルのメスガキはなろう的マーケティングだと思った全2巻感想。でもなにげにラブコメの本質が入ってる気がしたけどどーですか。

目次

全2巻なので

なんというか、漫画だなぁと思った。漫画らしい漫画というかな。正直言うと、全然期待しないで読み始めたんだよ。じゃあなんで数多の積ん読を読まずにこれを読んだんだという話になるが、むしろまったく期待していないからこそ読めた、というのは読んだ漫画すべてにレビュー圧がかかる絶滅危惧種のブロガーにしかわからない事よ。

本当に最初、三十路まで童貞を守った主人公がサキュバス召喚してえっちっちっていう展開は相当鼻白んだし、主人公のNTR大嫌い宣言とか聞いてねぇよだったし、全体的にヴァルxリーコミックスの全2巻漫画みたいだとか思ったんだけれど、その後別のサキュバスが出てきて「アイツはサキュバスじゃない」とかいきなりミステリー風味ぶっ込んできたあたりから面白く感じられた。

まぁ面白く感じられたところでソッコー終わってしまったんだけれど(読み始めた時は全2巻だと知らなかった)、終わってみると全2巻という短さだからこそ余韻を残せたのかもしれないと思う。全2巻で登場人物4人だからこそ、無駄がなくて良かったのかもしれん。4巻くらいになると、だいたい余計な話ばかりが目立って評価を落としてしまう作品が少なからずある中で、本作は全2巻という少ない巻数だからこそ間延びしなかった面はある、かもしれない。

ラブコメ詰まってたなって

まぁでも、言うべきことは特にないんです。アスモデウスとか上級悪魔とかなんとか色々出るけれど、そんなのは全部レトリックで、あるのはただ受け入れられたかった男女が二人、っていう、本当にその切実さだけがこの漫画にはありました。

ボーイミーツガールのファーストラブなんです本当に。これを大真面目にやられてしまうと、もう何も言えないなって。タイトルの時流にのったっぽいアレ具合も、悪魔だとかサキュバスだとかも、全部ただのレトリック。何もないんです、それ以外。

なのでまぁ、これを読んで俺に言えることは、ああ、こういうのって、いいよなって、ほんとそれだけなんだな。良くも悪くも。これはラブコメラヴァーズとしては良い寄りにはなるんだけれど、そうでなかったら、なんだこのストーリー、ってなるだろうな。

なのでまぁ、このブログに来るような人なら、読めばいいんじゃないのかなと思うし、読んだらまぁ、これについては、こういうのいいよねって、ほんとそれだけだなと、そう思う。

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