↑二人して寝違えて謎の併走。運命に嫌われているかのような逆境カップルの話。揃って変な行動してるカップルって見てて楽しい。ナンセンス系のギャグ多めだが、ちょっと変わったラブコメとして読むべき。
基本情報
マガメガ MAGAMEGA | 中村小江戸と大豆恵亮はうまくいかない
全2巻。作者の高瀬雅也は初めて見た。タイトルと表紙でラブコメかなと思ってとりあえず買ってみた。短いし。ラブコメだった。特に話が広がらないので、2巻完結は割と妥当に思える。
だいたいこんな感じ
呪われているかのように、くっつくと何かが起きるカップル中村小江戸と大豆恵亮の話。どれくらいの呪われっぷりかというと、小江戸がラブレター渡そうとすると大豆くんが目隠ししていたり、授業中手紙を回そうとしたら突如窓が割れて突風が吹いてきたり、電話したら神輿が通りがかって音がうるさくて聞こえなかったりといった具合である。
ありえない状況を頻発させるナンセンスギャグも珍しくないような気がする昨今、ギャグそのものは微妙な感が否めないものの、本作の場合それがカップルのやりとり、つまりラブコメに直結しているのが特色だろうか。記事冒頭の二人揃って寝違えて謎の併走をするシーンは割とお気に入り。最初に書いたけど、男女で揃って変なことしてるの好きなんよなー。
あと母親が出てこないのに主人公とヒロインの両方の父親が出てくるんだが、これは相当珍しいと思う。特に小江戸の父親はなかなかの変人。小江戸の変人好きのルーツ?
人物
主人公二人について。
中村小江戸
大豆の彼女。↑の通り大豆くん大好き。基本的に大豆の変人ぶりに振り回されることが多いが、小江戸自身も初デートのチョイスが地元の奇祭だったり、傘と間違えて変な棒持ってきたり、飼っている犬が頭おかしかったり、あらゆる出来事もイチャイチャできたからいっかで済ませたり、大豆のどんな奇行も「○○してても大豆くんカッコいい!」の一言で片付けたりと、なかなか変わっている。むしろお前が一番変わっているんじゃないのか。というかよく考えたら大豆にべた惚れな時点で相当変わっている。
大豆恵亮
小江戸の彼氏。変人。だが付き合い始めでも臆すること無く彼女の肩を抱き寄せられるできる男。小江戸が大豆にべた惚れなのに対して、大豆は小江戸のどこがよかったのかイマイチ判然としないものの、小江戸のことは大事にしていて、非常に紳士的。大雨の水しぶきから身を挺して小江戸を守ろうとしたりする。というか人類いや非人類に対しても無駄に紳士。行動は極端だが、行動原理は意外と常識的なタイプ。
総評
ギャグ漫画としてみるとちょっと足りないが、風変わりなラブコメとして見ると、さくっと楽しめる。
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