『翼があっても飛べないわたしは、ゲーム部に入ることにした』31-52話感想

まことじ, 翼があっても飛べないわたしは、ゲーム部に入ることにした

作・まことじ。

この孤独のグルメのパロっぽいコマにニヤリ。相変わらず恋愛脳の陽子がぶっ飛んでいる漫画。そして恐らくラブコメ的には当の陽子と中井のほうが楽しめてしまう漫画でもある。

だがここ最近メイン陣が出てこなくて寂しい。

以下31-52話感想。

超訳は才能

陽子の恋愛脳爆発ぶりが楽しくて読み続けている漫画。夏休み合宿も企画されなんだかんだ青春している。そして自分以外の青春ぶりに脳みそ溶かしている陽子であるけれど、読者的には陽子自身のほうが中井との合わせでラブコメ的にはおいしかったりもするんだが、まぁそういうとこ含めてのギャグか。

国語の胸糞悪そうな話をラブロマンスに超解釈して補習、はある意味で才能だろう。テストの時間にクリエイティブさ発揮する陽子に尊敬の念を抱かざるを得ない。将来は超訳かぐや姫とか描いたらええよ。

まぁでもカップリング妄想するのは良いのだが、それはそれとして、妥当な読み方は知っておかねばなるまいなぁ。そのうえで妄想を膨らませられれば、とても素敵な二次創作が出来るので、陽子には精進してほしいところである。

メインの二人はカプ映えしないが

陽子の補習にもずっと付き添っていた中井。他、余ったカレーをうまいうまいと食べきるなど、なにげに陽子ともっともいい感じになっており、このさりげなさはラブコメ的にとてもおいしいのだが、当の陽子は自分のラブコメには無頓着である。

まぁラブコメ脳というのはそういうものなので、それはそれでいいんだが、しかし当の魔兎と美空が今ひとつカプ映えしない、というか、共に目的を達しようと頑張る姿は、どちらかと言うと普通に良い友人であるなぁ、と感じられるのはいいのか悪いのか。

陽子の恋愛妄想は空回りしているからこそ笑えるところがあるので、この二人はカプ感がないほうが、ギャグとしてはいいのかもしれない。いや、でも、うーん……となりの関くんの関くんと横井さんなんかは、とんでもなくお似合いでかつ、後藤さんが二人の仲で妄想を繰り広げるのはとても面白いので、やはりカプ映えしてくれたほうが、二度楽しめておいしいのでは……。それとも、カプ映えしないところにオリジナリティが……?うーん……。

まぁなんにしても、ここんところ生徒会が話の中心になっていて、ゲーム部面子が出てこないので、そろそろまた登場してほしいところだ。

ところで日本の国語って、胸糞系はそんなにないけど、やりきれない系で溢れているのは気のせいか。今日も全国の小学生に新美南吉やら宮沢賢治やらを読ませ、ガキのトラウマづくりに余念がない日本の国語教育である。

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