行き詰まったら閃くまでパンツを見て回るセカイにいつも笑う。
とはいえ、毎度おなじみのノリが6巻まで続きまだ続いており、さすがにマンネリ感が否めない。さすがにそろそろ新展開はないものだろうか。まぁ本巻の最後がそうなのかもしれないが……堂々巡り感もある。作品の性質上、どうしてもセカイの独壇場になりやすいのもある。次なる展開に期待したいところだが……。
あとつくづく思うけれど、光永康則は心情を直接語らせないな。このへん、渋いよな。
以下6巻感想。
パンツ見て世界平和
今回もパンツ見たりおっぱい揉んだりしながらクエストクリア。ハッピーな漫画である。いやもちろん、ちゃんとやることやっているんだけれど。
セクハラ男のセカイに全然嫌悪感がわかないのは、面白いな。理由はいくつかある。それなりにたいへんなことをしているのと、大義名分が世界を救うこと、また状況が理不尽であること、最大のリスクが死であること、やろうと思えばもっとすごいことができるけれどやらないこと、などがあるだろうか。
まぁちょっとエッチな少年漫画レベルのエロ度で、時間と命をかけてクエストクリアーしているので、労苦の割に合わないよな、と思わせるよな。ここらへんの匙加減はさすがというべきか。セカイが嫌なヤツに見えたら、もう全然おもしろくなくなっちゃうからな。
マンネリではある
まぁでも、面白みという点ではさすがにそろそろ別の展開がほしいところだ。毎度捻りはくわえているものの、やっていること自体はあらたなクエスト、あらたなヒロイン、時間を止めて万事解決、といったところで、新鮮味がない。
強いていえば、「行き先がねぇ」と一人夜風にあたって時間を止めてパンツも見ずに悩むセカイの姿が少し変わっているというべきか。まぁでも、今までも「クエストの内容がわからん!」から始まっているし、割とすぐに次なるイベントに遭遇するので、そんな深刻でもないしな。
作者さん、あんまり心情描写みたいなのしないから、良くも悪くも淡々としているんだよな。まぁねっとり描かれても困るんだが。外を散歩しているセカイとニーニャの会話とか、ちょっとしたところで関係性を表現するというか。
「セカイ こんな所で1人で何してるの?」
「夜風に当たっていただけだよ」
「セカイは用もなくそんな事しないよ」
この会話なんか、わかりやすくセカイとニーニャの関係や、セカイの性格、外からの見え方を表現しているな。あとはさりげない一言に関係性を感じさせることなんか多い。渋い。
なんだけれど、まぁこんな感じだから、登場人物の関係性みたいなのにそこまで変化が感じられない、感じづらいのもあって、なかなかマンネリなんだよね。まぁ作品の性質上、セカイの独壇場になることが多いから仕方ないんだけれど。
次あたり、そろそろ別の展開を見せるかなぁ……。
時間は大事だよー
どうでもいいけど、別にそういうことが言いたいんじゃないと思うけど、本作を読んでいると時間の大切さを思い知るね。無限の時間があれば、凡庸でも偉業をなすことができる。これは逆に言うと、それだけ時間というリソースは貴重なものだということでもある。翻って、ラブコメを読む時間とはいったい……?挙げ句その感想を書くとは……?
いやいや、そういう時間も生きるのには必要なんです……行き詰まったらパンツ見て解決方法考えるのと同じように……。