『世界か彼女か選べない』2-3巻感想:世界と彼女が喧嘩して、幼馴染は胃が痛い

内山敦司, 世界か彼女か選べない 2, 2018

修羅場ラブコメ、2-3巻。表紙ではわかりづらいけれど、神堂さんブルマ履いています。スパッツの学校であえてブルマ。理由は可愛いから。もうわかりやすく女に嫌われる女だよね神堂さん 笑。

さて、1巻で対立した歩美と神堂は、さらに溝を深めていってしまうのだが、歩美はともかく神堂は元々歩美のことも好ましく思っていたので、雨降ってなんとやらで雪解けに向かう。まぁ神堂は光輝を大事に想っているから、歩美もそこに目を向ければ神堂とは仲良くできないことはないんだよね。

でも多分、歩美の蟠りは別にしても、神堂は光輝を幸せにしないという女の直感は、なんとなくだが当たっている気がする。少なくとも今のままではねぇ。

でもそれはそれとして、魅力的だよね神堂さん。そしてこの漫画はやはり幼馴染漫画であったという。以下2-3巻感想。

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約束された幼馴染の絆をミステリアスガールが引っ掻き回す

本作は約束された勝利の絆たる幼馴染な二人を、ボーイミーツしたミステリアスガールが引っ掻き回す系の話であり、まぁだいたいこの手の話では幼馴染は当て馬になる。が、本作の場合はそう単純な関係ではない。

まず、幼馴染二人が恋愛的に関係を意識している。この手の漫画における幼馴染は、幼馴染という心地よい距離感に安住していることが多いのだが、この二人の場合は、なにしろ第一話で光輝から歩美に告白を試みているくらいなので、ハッキリと恋愛的だと言える。

歩美にしても、光輝に対して明確な態度は取らないものの、それは自身が幸せになってはいけないからだ、という過去のトラウマからくる懲罰的な思想のためで、本音では光輝を想っている

だから、歩美は光輝に言い寄る神堂のことも気に入らない。まぁ神堂のアプローチが一方的過ぎるうえに、間違いなく同性から見たら嫌な女であるので、歩美が光輝の彼女として納得できるはずはない……が、恐らく、相手が誰でも、歩美は受け入れることができるのかどうか、怪しいものだ

神堂からどんな女性なら光輝の彼女として納得するのか、と問われたときの歩美の回答に彼女の気持ちが出ている。信じられないほど高いスペックを論っているのだが、歩美の言う光輝にとっての良い人とは、猫被りした歩美の姿そのものであった。それに気づいた神堂は「"あなたのような"理想の女性に近づくように」頑張ると皮肉を言うのだが……。

内山敦司, 世界か彼女か選べない 2, 2018

いい顔してはる。何もこんな顔してこんな言い方しなくても。神堂さんは歩美のことも好きなのだが、光輝絡みだと歩美に対してもやや毒がある。

この後、立て続けに神堂は、自身の懲罰的思想から光輝の彼女にはなってはいけないと想っているが、その実いまだ諦めきれていない歩美の本心を看破する。

光輝にとっての良い人の高い条件は、これだけのスペックの女性ならば自分も納得できるだろう、という希望的観測であり、またそんな女性はそうそういるものではないし、いたとしても光輝のことを好きになる見込みは薄い、という打算もあるように思える。つまり、歩美は実のところ光輝に彼女なんかできてほしくない。そして、そのハイスペックな女性を、歩美自身が演じているところに、深い倒錯を感じずにはいられない。

雨降って地固まる

まーこんな感じではあるものの、神堂は光輝と同じくらい歩美のことが好きなのだ。だからこそ、歩美にも認めてもらいたいし、光輝と歩美の関係も現状の良好な関係を維持してほしいと願っている。

光輝に対するあからさまな色仕掛け、光輝以外を路傍の石のごとく扱う態度の悪さ、空気の読まなさなど、わかり合えないとは思いつつも、光輝を想う気持ちだけは歩美にも伝わり、体育祭を経て、歩美と神堂は和解する。神堂は舞い上がって、光輝が疎外感を感じるほどに歩美にチュッチュし、3人の関係も一段落するかに思われた。

神堂さんの本当のところ

が、ここで新キャラ。第3の女……だが、特に光輝と恋愛的に絡むことはなさそう。というかそれよりもロミオの印象のほうが強い。ハードゲイもどきのギャグキャラかと思いきやとんだキーパーソンじゃねぇか。しかも神堂と違って、光輝と歩美のラブロマンスのために少しくらい世界が危機になってもいいじゃない、という粋な男。Fu!

まぁ神堂は世界のためだからと光輝と歩美が必要以上にイチャイチャすることは断固阻止するのだが、そこには世界のため、以上の感情もないではなさそうである。実際、光輝と歩美がキスしたことを知った時、自分にも同等、あるいはそれ以上のことをするように光輝に求めるし、またキスの話題を出したとき、目の前に下着姿の自分がいるのに、歩美とのキスのことを思い出して上の空になる光輝に対して苛ついてもいる。

こうなってくると、二人のことを知っている神堂さんは何者、ということはもちろんだが、光輝に対しても並ならぬ感情を抱いているのは、なにかあったんだろうか、と思わずにはいられない。

で、3巻の最後に、光輝と歩美の二人は過去、神堂と出会っていることがわかり、おお、マジか!となるわけだ。何がマジかってさ、おな中であったことなども考慮するとだよ、なんてこった、この漫画、どう足掻いても幼馴染漫画だったんだよ!世界と彼女、どっちを選んでも幼馴染です!ひゅー!

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