アズ, 手品先輩 2, 2016
結局続きも読んでしまった。先輩が可愛い2巻。先輩なのが味噌というか。なにげにこの先輩というキャラクターは現代日本の風土だからこそ生まれたところがあると思っている。助手くんが後輩だからこそいいんだろうねこの人。
無条件に何しても嬉しい美少女というわけじゃなくて、胸とか当たる分には嬉しいけれど、涎べっとりの間接キスとかは御免被る感じの生々しさが良い。実際やだよね。
いい匂いがすると描写されているにも関わらず、なんか蒸れてくさそうなのはなぜだろう。全体的に、液体系というかなんというか。フェチ受けするよね先輩。
以下2巻感想。
今回も先輩可愛い漫画
先輩が可愛い漫画。以上。
……という説明で、まぁ大方の人は納得してくれるんじゃないだろうか。そうだよね、それでいいよね、この漫画、っていう。
ただこの漫画の面白いところは、先輩が先輩しているところだと思う。先輩とは当たり前だが一人ではなれない。後輩がいて初めて先輩になれる。
というと当たり前過ぎてなんのこっちゃという話かもしれないが、何が言いたいかっていうと助手くんけっこういい立ち位置だよね、ってこと。
いやさ、この手の女の子が可愛い漫画って、女の子が可愛いことにばかり注力してしまって、関係性についておざなりになってしまっていることも多々あるやん。でもこの漫画は違って、後輩の助手くんがきっちり後輩しているからこそ、この変な先輩が先輩たることができているのだよ。

この感じよ。ただ見ているだけのこの感じ。これ先輩のほうが主導権握っているところがポイントだと思うんだよね。助手くんも状況を理解しつつ、先輩を特に過保護にしない距離感がよろしい。木の上に放置して帰る感じがよろしい。っていうか先輩可愛い。
この必ずしも恋愛的ではない微妙な距離感が、この二人の場合は良いのだろう。だって先輩と後輩やん?
では、まったく恋愛的なものがないかというとそんなこともない。実際、助手くんが女の子だったらこの漫画はまったくの別ジャンルになっていたはずだ。このサイトでこうして感想記事を書かれることもなかっただろう。

"運命の赤い糸"とか言っちゃう先輩にちょっとニヤっとできるのは、やはり年頃の男女二人だからである。そしてこの後、糸は盛大に切れて、別に残念がる風でもない助手くんである。
なんだかんだ言いつつもゆるゆると楽しめたので、そのうちに3巻以降ポチる日が来るような気がする。
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