『据次タカシの憂鬱』6巻(最終巻)感想:とても安定した作品でした

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作・あどべんちゃら。2008年1巻、2014年6巻完結。ついに完結。最後くらいタカシ表表紙に出してあげればよかったのに。

自分の過大評価という現実に直面したタカシがついにその"憂鬱"に向き合う。ラブコメ的な決着は着くのか否か。

可愛いヒロインがたくさん出てくるハーレム漫画な割に、ヒロインよりオッサンやオカンといった他キャラの濃さが目立つ漫画であった。以下6巻感想。

目次

ハーレムエンド?

終わりは結局ハーレムエンド……うーん、いや、延長戦エンドというべきなのか。タカシは憂鬱に向き合い、店長の誤解も解いた上で、本当にできる男になって帰ってくるという結末は、安心感のあるエンタメの終わり方としてよいのであるが、恋愛模様については結論が出なかった。

わかなといくみんの二人を待たせておいて、最後は両手に花の状態で終わり。普通に考えるとわかなのほうがメインヒロインとして扱われていたような気がするが、ただただいい子なわかなよりも、友達を煽っておいて自分が…という引け目に葛藤するいくみんのほうが、魅力的だった気がする。お色気担当でもあったし 笑。

でも一番好きなのはエリだった。どうせ結論出さないならエリルートの夢を残してくれてもよかったのに。

安定していた

本作は2008年から2014年と、それなりに長期にわたる連載だったのだが、特に大きな絵柄の変化もなく、さらにノリも終始変わらず、非常に安定した漫画だった。萌え漫画なラブコメなのに、主人公をきっちり目立たせていたのは、昔ながらの古き良きラブコメという感じでとても好感。

また、ニートとその母親という設定であるにも関わらず、暗さを感じさせないタカシとオカンのやりとりは面白かった。オカンが息子に大して甘すぎないし、息子は息子で身内に敬意を払っているから、不快感がなかったな。タカシと一番いい感じでイチャイチャしていたのは、若返ったときのオカンだった気がする(5巻)。

懐かしいノリの、感じがよいハーレム系ギャグ漫画であった。それにしてもファミレス舞台の漫画はそこそこあるけれど、この漫画はファミレス感が本当になかったなぁ。

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