『据次タカシの憂鬱』2,3巻感想:安定したギャグ系ハーレム漫画

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作・あどべんちゃら。2008年1巻、2010年3巻。一応ファミレスもの。

なんだか王道にギャグ系ハーレムやっている。良くも悪くもアクのないヒロインズに代わり、表紙にいない主役のタカシが頑張る。タカシなかなか愉快な男なのになんでニート化したんだ。

以下どのへんが憂鬱なのかわからない2,3巻感想。

目次

愉快な据次家

ヒロインたくさんのちょいエロ入ったハーレム系ラブコメなんだが、割と一番活躍しているのが主人公のタカシでかつ、一番絡んでるのが多分オカンという状態。これはハーレムものとしてとても良い状態。ハーレムもので一番目立つべきなのはヒロインじゃなくて主人公だからな。

モテ期来たかも、やっぱり駄目かも、と一喜一憂するタカシと、その様子を見守るオカンを見ていると中々の素敵家族。さらにタカシに彼女が出来たと親戚が大勢詰めかけて、バイト先に突撃するなど、迷惑ではあるが決して悪意があるわけでもなく、愉快な一家と親戚である。タカシもけっこう愛されており、ネットでテンプレの親戚が怖いヒキニートとは違う環境であることが窺える。

タカシ自身、割と普通に皆とコミュニケーション取れているし、宴会でお披露目できる一芸もあるし、どうも作中の描写見ていると、実は見た目もイケてる部類っぽく、なぜこれで友達ができなかったのか不思議なくらいだ。

タカシと一番距離が近いのは千鶴の気がする

頑張る主人公一家と比較して、アクがないのが表紙を彩るファミレスのヒロインズである。いや、ストレートに可愛いし、特にわかなは今回タカシから告白まがいのことをされて照れてれするなど、着実にフラグをたててもいるのだが、いかんせん印象が薄い。

ヒロインズの中で、タカシと一番距離が近いのは実は千鶴なんじゃないかという気がする。お話的には柳瀬店長ラブの人だけど、店長自身にその気がまったくないのと、どちらかというと崇拝、憧れに近い感情に見えるから、あまり百合って感じがしない。

それで、恐らくタカシの本当の姿をファミレスで一番(唯一?)理解し、そのうえで店長の為ではあるが、タカシに修行を課し、またタカシとしても、あたりの強い千鶴を恐れてはいるものの、頼りにもしており、なんだかんだいい組み合わせなんじゃないのかと。花見の場所取りの話では、世紀末の雑魚たちからカップル扱いされるというラブコメの定番をやってのけているし、情に絆されつつある千鶴の姿も見られ、なにげにカップリング感がある。

理想的なバランスかも

でも、ラブには程遠い。また、他ヒロインズはタカシに好意を抱いているけれど、タカシが尋常じゃないほど過大評価されているという、作品の根幹であるギャグ設定のために、本質的なところでわかりあえず、仲が深まりきらない。結果的に、全員と程よい距離感が保たれており、割と理想的なギャグ系ハーレム漫画だなぁと思う。

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