『からかい上手の高木さん』8-11巻感想:心地よさだけが胸に残る

山本崇一朗, からかい上手の高木さん 11, 2019

相変わらずラブコメ好きにとって夢のような漫画だ。楽しい夢を見て目覚めると、その日一日が素晴らしいものになるように思える。しかし不思議なことに、夢の内容は覚えておらず、ただ楽しかったという感覚だけが胸の中に心地よく残っている。

この漫画はそういう漫画なので、夢日記を書くのが難しいように、この漫画の感想を書くのも難しいと思っている。正直に言うと、感想なんかない。ただ気持ちだけが残っている。そういう感じだ。

そんなわけで、ちょくちょく読んではいたものの、感想記事としては久しぶりの以下8-11巻感想。

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感想がない

前回の記事が「『からかい上手の高木さん』6-7巻感想:あるはずのない青春が輝かしい – 少年は少女に出会う」だから、あれからもう一年半以上だっているのか。でも7巻って2017年だからな。

この漫画は野郎のラブコメラヴァーズの間ではもはや知らない人はいないくらいに広まっていると思うし、自分もやられている一人なので、読んでいるのだが、感想記事を書くのはどうにも遅れがちである。というのも、感想がないからだ。

いや、悪い意味で言っているんじゃない。ただ、夢に感想があるか?という話なんだ。この漫画を読むのは、まるで楽しい夢を見ているようなんだ。夢から覚めれば、すべての記憶は曖昧模糊として、ただ心地よさだけが残る。夢ってそういうもんだろう。

男と女

ということで、読み返しながらいったい何を書いたらよいものか……などと悩まなくて良いことを悩んでいる。取り立てて印象深いエピソードがあるわけでもないし……と思ったが、10巻収録の高木さんと西方の性別を逆転させた話は、割と冒険的だったかもしれない。

ベースとなる性格は同じなのに、どちらかというと西方♀から高木さん♂に突っかかるのは示唆的。高木さん♂は高木さん♀の時よりも素直になれなくて男の子という感じ。名前で呼べ、という時に西方♀の顔を見られていないのがよい。ってか西方♀は完全にツンデレで笑った。元高木さんで描かれる二人の娘は完全に父の性格を引き継いだのだとわかったわ。

そういえば、元高木さんでは二人は結婚して、高木さんは当然のように西方姓になっていて、そしてそのことを本人も快く思っているようなのだけれど、この夫婦別姓制度の議論が盛んな今、かなり保守的な価値観だよなと思う。

まぁ実際のところ、この漫画はラブコメにおける過激な保守派という感じである。中道ではない。この世界においてLGBTなどは遠い国の御伽噺のように現実味をもたないし、読者的にもそんなものまったく求めていない。

この時代だからこそ、在りし日の夢を描いたラブコメとして、嬉しい作品なのかもしれない。

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