作・桐丘さな。2016年1巻、2017年4巻。
もう自立とか後でいいからはよ結婚せいや。いやしてください。安心させてください……。
話自体は甘々のニヤニヤで最高なんだけど、なんかこう常に暗い影がつきまとっているのがつらい。。。毎回毎回引きが……。
以下4巻感想。
甘々からのほろ苦い新生活
本巻の内容としては、温泉サービス回からの珠彦と夕月のいちゃラブニヤニヤ回に続き、珠彦のほろ苦い学校新生活。すべてが連綿と続いていく。
巻の内容自体は、これまでのご褒美のような話が多い。いや、これまでも十分イチャイチャの甘々のニヤニヤだったのだが、本巻は輪をかけてバカップルぶりがひどい。そしてやっぱり綾は珠彦のことまんざらでもなかったんだなぁとか思いつつ、それも珠彦の夕月を想う姿が故なわけで、珠彦と夕月のバカップルありき。誰も入り込めない間柄というやつで。
夕月のおかげで完全に立ち直った珠彦は、決意を新たに、期間の短い試験勉強期間に飛び級という厳しい条件をクリアして学校へ行く。それもこれも、自立して夕月、ひいては家族を養えるようになるため。
右手が不自由であること、また悪名高い志摩家であることが災いし、周囲から受け入れられず、入校早々皆から無視されるという全途多難な学校生活なわけだが、これもある意味(一面的には)恵まれすぎた境遇の反動ともいえよう。
白鳥兄妹との交流を経て
それでも夕月を想い堪える姿を見ていたのは、時期を同じくして転校してきた白鳥策。策は何か思うところあったのか、珠彦に近づき、友となった。白鳥策は今(?)をときめくアイドル白鳥ことりの兄であり、策を通じてことりは珠彦や夕月とも親しくなる。珠彦と夕月、白鳥兄妹は互いに良い影響を与えあって、白鳥兄妹の間にあった蟠りは解け、また知己を得たことに珠彦自身励まされ、その姿に夕月も安堵を覚える。
うん、いいよな。すごくいい。珠彦は外出中にたまたまコンサートをしていたことりに会い、ちょっとしたフラグをたてつつ、なんとなく嫌なフラグな感じがしないでもないものの、その後は夕月にプレゼントを買って、これまでの思い出を総決算、見開きキスからのはいドーン!ときて、最後どういうこと。
なんぞこの置き手紙。「今までお世話になりました」ってこの流れで。え。なにがあったん。いや絶対なんかあったんだろうけど。なんで。もう、ほんとに、毎回毎回こんな感じの引きほんとに勘弁してください。なんだろう、この展開を予期させるものなにかあったかな…。珠彦が試験勉強中のとき、綾がこっそり読んでいた手紙とか、伏線だと思うけれど、関係あるのかなぁ。うーん。
志摩家も、長男の葬儀では珠彦との関係が少し改善されたようにも見えるけれど、そんなタマかなぁとも思うし、これ以上ないくらいのいちゃラブ漫画なのに、妙に不穏でハラハラとさせる……。
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