『シュタインズ・ゲート 比翼恋理のスイーツはにー ふぁいなる』感想:オカクリ万歳!ってことで

漫画・筒井大志。シナリオ原案・安本亨。実質的に比翼恋理のスイーツはにーシリーズの最終巻にあたる。全3巻。2013年。

比翼恋理のだーりんの紅莉栖ルートを忠実にコミカライズした無印スイーツはにーに加え、何故か学園もの脚本の2巻、さらにこの3巻とオリジナル展開が続く 。助手の優遇されぶりすごい。これがメインヒロインの力というやつなのか。オカクリ万歳なのか。

裏表紙の手を握って照れてる初々しいオカクリとか素敵やね。以下感想。

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助手の妄想みたいな

紅莉栖がアメリカに行くのが嫌なオカリンが、なんとか引き止められないかと無理を押してDメール実験をしたところ、記憶喪失になった挙句、ようやく思い出したと思ったら紅莉栖のことだけ思い出せず紅莉栖ブロークンハート、でも最後は愛の力ですべて取り戻したぜ!好きだ紅莉栖!結婚してくれ!(そこまでは言ってない)

…という助手の妄想がそのまんま具現化したような話だったが、ベタベタの甘々で初々しいオカクリが見られたからなんかもういいやっていうくらいにはラブラブ夫婦で爆発しろ。

バリバリシリアスに描かれるとキツイけれど、どこか懐かしい絵柄でコメディタッチに描かれているので楽しく読める。こういう煩悩全開っぷりこそ二次創作の醍醐味の一つなので、これはこれでアリ。

綺麗なオカリン

だが個人的に一番の見どころは記憶喪失中の綺麗なオカリンと、それを見て憤死するダルだと思った↓。

筒井大志, 比翼恋理のスイーツはにー ふぁいなる

あまりの気持ち悪さにダル眼鏡割れる。オカリン、身綺麗にすれば普通にイケメンだしね。こんな感じで物腰柔らかく紳士的に振る舞ったら、そりゃ普通にカッコいいんだろうけれど誰お前状態。

敬語のオカリンは本当に気持ち悪くて、まゆり"さん"と呼ばれてボロ泣きのまゆしぃが痛々しい。最初に記憶を取り戻すのはまゆりがきっかけだし、たとえオカクリルートでも、オカリンとまゆりはやっぱり特別な関係ではあるんだな。その様が紅莉栖の感情を刺激するという面は大いにあるだろう。ただ、まゆりがいわゆる当て馬系幼馴染っぽくなってしまって悲しいというジレンマもあるんだが……。オカリンと紅莉栖がラブラブなのを喜ぶ反面、ちょっと心も痛くなっているという設定ほんとつらい。

まーでも、そういうの全部ひっくるめてのオカクリルート。カバー裏漫画によると、作者さんは無印スイーツはにーのオチである、助手の妄想を現実化しよう!というコンセプトの元描かれたらしいけれど、確かにそんな感じ。でもやっぱりキスシーンはおあずけなんだオカクリのキスシーンがある世界線はどこだ!……本編なんだけどさ。本編がラブロマンスとして完成しているだけに、二次創作ではコメディ寄りのモノが期待される。細かいことはいい。たとえ陳腐でもチープでもラブがベタベタにコメることが重要。本作は良いコミカライズだったと思う。

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