オススメからです。ヤンマガWeb既に会員登録していたらしい。なんでだろう。何も覚えていない俺は記憶力というより過去が膨れてきていちいち覚えてられなくなったオッサン。
そんな平成を駆け抜けたミレニアル世代のオッサン的にはなんだか心が痛くなることもしばしばだった。ヒロイン(31)はけっこうギリギリだなぁ。しかも身内のツテでなんとか場末のスナックで働く酒クズ。さらにヤニ。まぁでも三十代で酒クズというところが気に入った。酒クズ三十路だけどいい身体してるすみれちゃん、年下従兄弟におだてられてヤニ吸いながら再びアイドルを目指す。
以下タイトルが容赦なさすぎる1-4話感想。すみれちゃん(31)だいぶ荒れた生活してるっぽいのによく体型維持できてるな。
オススメ文
例によって「管理人にオススメする」からです。
売れなかった平成元アイドル(現31歳)が従兄弟の力を借りて令和で返り咲くお話。
FAIさん
登場人物総じてアクが強く、一癖ある。
好みが分かれるキャラクター設定も多いがそれが珍しく、意欲的な作品です。
時代設定的には10年代前半から中頃くらいまで活躍していた感じになるんですかね。とするとちょうど自分が働き始めた時くらいで、そのためかシンパシーが高かったです。ちょっとつらくなるときもありました。
従兄弟は良い子ですがやや歳が離れすぎているし、またマネージャーとして、またすみれちゃんのファン一号としての意識が強いため、恋愛沙汰にはならないのかなぁ(結局関心はそれ)。まぁでもそういう漫画ではないか。
感情移入先がすみれちゃん(31)
本作の主人公が誰かはちょっと難しい。すみれちゃん(31)かもしれないんだが、4話時点だと受け身だし、視点人物がどちらかというと従兄弟のゆうせいなので、彼のほうが主人公みを感じる。まぁでもすみれちゃん(31)なのかな?とりあえずヒロインはすみれちゃん(31)。
そして俺の感情移入先もすみれちゃん(31)。俺のが年上だけど、大卒だから働き始めた時期はかなり被ってるんじゃないかな多分。なので共感度が高い。っていうかミレニアル世代でしょ。同じ同じ。
いつの時代も人は人を雑に括りたがるが、Z世代とかミレニアル世代とかは、アメリカのマーケターが勝手に言っていることなので、それを日本にそのまま当てはめるのはなんか違うとは思ってる。実際、俺んときはミレニアル世代よりも日本の事情を汲んだゆとり世代とかさとり世代みたいな言われ方のほうが多かったな(漫画だとニーチェ先生とかさとり世代の言い方をされてた気がする)。
さすがにもうゆとりさとりもないだろうってことで、アメリカから輸入したZ世代って言い方をすることが多いのかもね。正直Z世代って初めて聞いたときドラゴンボールZを見ていた世代だと思ったわ。ちなみにバブル世代(雑に括る)は、静かなるドンの初期とかバブル期の漫画みたらわかるが、新人類と言われていたようだ。
まぁ区切りも名前も大した意味はないと思うんだけれど、それでもやっぱり世代というのは確かにあって、同じ時代の空気を吸い駆け抜けた人に対しては、好むと好まざるとに関わらず、なんとなしの共感がある。年齢が近いということは結果であって、それよりも同じ時代を生きたということが共感を高める。
この漫画の読者層はどうなっているんだろう?若い世代の男なら視点人物でもあるゆうせいに感情移入する人が多いように思うのだけれど、俺は断然すみれちゃん(31)。すみれちゃん(31)の気持ちを思ってしまう。
おちぶれたりもしたけれど、私はげんきです。
すみれちゃん(31)時々冷静になるけど、けっこうキツい状況だよな。元グラドルだったけれど売れずに爆死、今は身内のツテで場末のスナックで働いて酒と煙草に溺れる日々。でも一回り離れた従兄弟におだてられて、31にもなってコスプレして再びアイドルを目指す。
字面だけでもまぁまぁつらい。実際すみれちゃん(31)は最初乗り気ではなかった。すみれちゃん(31)の心を動かしたのが、かつてのファン一号であったゆうせいの想いなのは間違いない。すみれちゃん(31)はゆうせいの涙に本気を見たんだろう。でもそれだけではなく、すみれちゃん(31)自身にも、まだ諦めきれない何かがあったんだろうな……と、そう思えてならない。
でなきゃ水商売とはいえ、引退して31にもなって、ナイスボデーを維持できるものかね。体型維持するってたいへんよほんとに。俺は最近ダイエット/筋トレ始めたんだけど、このままいくとマジでヤバいっていう切迫した危機感があったからだからね。何もしなかったらぶくぶく太るよ。
がんばれすみれちゃん(31)
ということで妙に感情移入してしまい、色々とつらくなる場面もあった。酒飲まなきゃやってられないのはそうだろうなぁ。まぁでもいいじゃないか、酒飲んだ勢いで誤魔化せるなら。それが良いと思うなら、そうすることも人生には必要だ。酒は自分の感覚を麻痺させる手段という側面がある。ときには理性を押し込んでアクセル踏まなきゃいけない時もある。情けなさ、ふがいなさに押し潰されず、恥をかかなきゃいけない時は、いくつになっても……いや、歳を取ってからこそあるものだと思うよ。酒でそれができるならそれもいいじゃないか。
そんなことを場末のブログで徒然と書き連ねるミレニアル世代。頑張ろうな。。。

コメント
コメント一覧 (4件)
更新お疲れさまです。すみれちゃん、ネットでぷちバズっててそれきっかけで読み始めましたねえ。
すみれちゃんは色んな意味で女版鬼塚英吉なんですよね…。今はなんかこうあれだけど、昔はカリスマ性みたいなのもあったというか。切符のいいキャラで好き。
ちょっとメタ視点というか、作者さんの性癖がアラサー女×男子高校生なんでそういう関係に行く可能性はありますね。でも現時点だと憧れの元ヒーロー↔弟分 で恋愛の目は無さそうですが。
へー、これバズってたんですか(無知)。グレートティーチャー懐かしい。彼も濃い人たちに慕われていましたねぇ。
ラブコメ的には年齢的に微妙かと思ったんですが、そういう性癖ならありそう。ただいわゆる恋愛、という形には確かにならなさそうですね。
まぁでも歳取ると恋愛だけじゃないですしね男女の形は。
確かにすみれちゃん(31)はもう燃え尽きて終わった人間だとと自嘲していましたが、爛れた生活の割にスタイルや容姿はまだ充分返り咲ける範疇ですよね。
やはりアイドル時代の終わり方には未練が残っていたのでしょうか。
ゆうせいは表向きは打算的な言動してますが、根底にあるのはすみれちゃんへの憧れと親愛の様な複雑な感情だと思いました。
ゆうせいの素直な想いがすみれちゃんを動かしましたが、すみれちゃんの中にも燻っていたものがあったからこそ、火がついたのだと思います。
また、ファンとしてだけではなく、従兄弟という個人的な関係の中で、ゆうせいがすみれちゃんのそういう想いを感じ取っている面もあったのではないかな、なんて思ったりも。
しかしあの若さで実践的なリアリズムを獲得しているゆうせいはすごい。これもまた才能なのかなぁ。