『シュタインズ・ゲート 星屑のデュプレット』感想:おかまゆ派大歓喜

漫画・たのかみはすく。シュタインズ・ゲートのギャルゲ分を濃縮還元したファンディスク比翼恋理のだーりん、まゆりルートをコミカライズしたもの。おかまゆな表紙が素敵やね。

比翼恋理のだーりんはファンサービスな作品で、各ルートの完成度についてはという感じだけれど、まゆりルートだけはガチ。本編やドラマCDであまりにもあまりな椎名まゆりに対する贖罪なのだろうかと思うほど、おかまゆ派大歓喜の代物

本作はコミカライズということで、おかまゆの絡みでまゆりの色っぽい表情が見られるのが良いですな。オカリンのお下劣本見つけたまゆりのリアクションとかね。いいよね。

最高の幼馴染ものでもあるので、シュタゲを知らなくても幼馴染スキーならガッツリ楽しめるだろうが、もしこの作品からシュタゲに入り、その後本編をプレイしたら、詐欺に遭ったような気分になるだろうなぁ。以下感想。

目次

単に幼馴染ものとしても最高

本コミカライズは比翼恋理のだーりんまゆりルート。コミカライズの出来自体は可もなく不可もなしといったところだが、それはつまり真っ当なコミカライズとも言えるんじゃなかろうか。まゆりルート自体が素晴らしいから、変に手を入れるよりいいと思う。ゲームは時間がかかるだけに、ふとした時に漫画でさっと読めるのはいいな。

俺がコミカライズに求めるのは、そういう手軽さと、ゲームでは見られないちょっとしたところ、ディテールの表現だ。本作は十分その欲求を満たしてくれている。具体的には、オカリンの部屋を掃除している時に、うふんな本を見つけたまゆりが画で見られてよかった↓。

たかのみはすく, シュタインズ・ゲート 星屑のデュプレット

こんな艶のあるまゆりを拝めるとは… 笑。オカリンの慌てっぷりが無様の一言である。幼馴染な二人だからこそ輝くワンシーンでもあるな。性的なところは基本てkにに関心外だった二人が、明確に互いを異性として意識し始めていることの証でもある。その心の変遷はまさに幼馴染ものの醍醐味ってやつやね。ええなぁ…。

幼馴染ものラブストーリーとして素晴らしいんだよなぁ。ラボメンの祝福も熱い。ダルも紅莉栖もフェイリスもルカ子もブラウン親子も、みんな納得して揃って応援してくれるのがこのカップルなんだ。二人がくっつくと、みんなも嬉しそう。でも一番楽しそうなのがまゆり本人で、その手を引くオカリンがまた素敵っていうね。もうなんだこの最高。

おかまゆとオカクリの狭間で

みんな幸せハッピーで、おかまゆはやっぱりいいなぁと思いつつ、致命的なのは、シュタインズ・ゲートである必要がほとんどないことだろう。幼馴染ものとしての高い完成度が、皮肉にもシュタインズ・ゲートらしさを失わせている側面は否めないと思う。おかまゆは実に幸福な日常エンドだけれど、シュタインズ・ゲートはもっと劇的で壮大な世界観があり、その行き着く先は、やっぱり岡部倫太郎と牧瀬紅莉栖のオカクリカップルじゃなかろうか。

もっとも、その本編が重くハードで凄まじいだけに、この日常的な幸福が嬉しくもある。こういう世界線だってあっていいよなと思える、素敵なルートだ。

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